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個人は組織に勝てない |
11月11日 |
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かなり寝坊。
朝方にかなり雷がうるさかったような気がしたが、爆睡したようだ。
あわただしく英作文の添削。
「魔法」の解答に a magic が多かった。magic は不加算名詞なので a と一緒に使
えない。もっとも、わざわざ「 magic は不加算名詞」と覚える人はいないので、
絵にかけないから不加算かなと予想すればいいわけだ。詳しくは「ここ」を参照
。でも、こういうのってナカナカ難しいんだろうね。
急ぎ校舎へ。
授業前にオニギリ2ケをかっこんで教室へ。それにしても、明太子マヨネーズ
というのは不気味で旨いな。教室がマヨネーズなわけではない。
休み時間、スタッフから注意される。
このHPの運営及び記述について。短い時間だったが、会社組織の意見をあり
がたく拝聴。詳細を書き出すと長くなりすぎるから、対応策を3つに絞って簡潔
に行こう。
1、僕の所属する組織と僕のHPは原則的に無関係
公序良俗に反することを書くつもりはないし書いたこともないが、全ての記述
の責任は僕にあり、組織には一切ない。
2、しかしリンクする部分もある
「予備校講師でわるかったな!」というタイトルを使えるのは、両予備校に雇
用してもらっているから。その面で、ある程度の責任を追う必要はあると考える。
3、ゆえに一部の日記の記述を削除した
それが問題解決になるとは決して思っていないし、言論の自由という大義も問
題が生じるが、組織に属する一員としての責任と考える。
しかし一方でここに明記しておくと、個人的な要望でない限り、削除依頼は今
までもこれからも一切受け付けない。
あくまで今回は特別な処置であり、僕なりの組織への忠誠心の示し方である。
組織に迷惑をかけるのは、組織に属するものとして厳に慎み、反省している。
関係者各位には大変な面倒と心労をかけたことをここにお詫びいたします。
自由でありながら自由でない、それは社会に生きる人間の責務だろうという判
断をしました。
さてトーンを変えてみよう(本音が出てくる?)。
やはり個人名でHPなぞやると、この手の問題が起きる。このサイトを始める
にあたって、名前を公開するか・予備校名を公開するかはかなり迷った。精確に
は、よく考えた。「精確」と「正確」はちょっと違う意味だぞ。
今の形式(どちらも公開)を取ると、いつか問題になるだろうなと思っていた
。
つまり覚悟の上だ。どこかで書いたかもしれないが、予備校講師がサイトを運
営すると必ず妨害が入ると聞いている(ハイ、関係者爆笑w)。だからなかなか
長期に渡って運営されるものが少ないし、運営されていても危なげないものが多
い。これはこれで処世術の1つだろうと思う。
また一方で、リスクを取りにいくことで新しいものを獲得するチャンスも生ま
れる。
匿名掲示板などというものが流行するのは日本ぐらいだとよく耳にする(ホン
トか?)。個性教育が叫ばれるのは、それだけ個性を埋没させるのが
politically correct (信条的に正しい)と考えられているからだ。つまり社会
の実情と教育の理想が一切リンクしていない。この現状が望ましいものなのか、
ずいぶんと長いこと考えている。そこで敢えて打って出てみたわけだ。いや、本
当に関係者には申し訳ないと思っているんだけどね。
様々なことを批判的に書くことについて。
建設的批判の中から創造が生まれる(創造は他のものから生まれる場合もある
)。批判というか、ネガティブな記述の中からポジティブな発想が生まれてくる
、これが軽視されていると思う。
とある公務員の方からメールを頂いた。
リーマン批判が面白いが、公務員批判もたまには読みたいと、公務員本人がお
っしゃるのである。勝手に引用します(すいません)。
>個人的に思うには、公務員はプロ意識に欠けている人が多いのも事実。公務員
批判、甘んじて受けます。
興味深い発想である。
ネガティブな記述の中に学びを得たいという真摯な(しんしな=真面目な)ご
要望である。ネットを観るのはTVと違ってバカにはできないことである。そこ
に何かを得ようと思ってクリックするのがネットであり、そこに映されているも
のを受動的に観るのがTVである(言うまでもないが、TV批判ではない)。こ
の公務員の読者様はそういうことがきちんとわかっているのだ。
ついでだから書いておこう。
良いこと、楽しいことしか書かれていないHPやブログは面白くない。いわゆ
る「人気サイト」というのはそういうものばかりである。あるエッセイで著名人
のサイトを取りあげたが(ヒマな人はここを参照)、その後にわたって継続的に
閲覧しているサイトは逆説的なことに1つもない。たぶんそうだろうなと思って
そのエッセイを書いたのだ。
もちろん個人的な好みというか性向もあるだろう。
「人気サイト」と書いたのは、つまりそれだけ読まれているのである。そこに
毒がないからである。そして僕のサイトは決して人気サイトではない。業界の底
辺を這いずり回っている苦悩の日々と楽しい布団干しを丁寧に記述しているだけ
のものだ。
またその一方で、愛読を続けているサイトもある。
唐沢俊一氏のサイトである(紹介するわけではないのでご自分で探してくださ
い)。細かい部分は忘れたが、こういう記述があった(要旨)。
>馬鹿には説明すると長くなるし、説明しても馬鹿にはわからんから、書かない
なかなかの箴言(しんげん=立派な言葉)ではあるまいか。
そうか、説明されないとわからないという俺がバカなんだ・・・と悔しく思っ
た記憶がある。もちろん、何でもかんでもそうだと唐沢氏が言っているわけでは
ないし、僕も常にそんな主張をするつもりはないのだが。
というわけで予想通り長くなった。
ポイントは関係者に深くお詫び申し上げていることと、このページの設立・運
営主旨である。
あ、1つだけ忘れてた(まだ続くのか)。
市進の定例試験解説のメール配布は個人的な付き合いととられるから辞めて頂
ければ、という話を拝聴した。
これはケッコウ微妙な問題で、納得できない部分もある。
予備校という束縛を離れたサービスの一環だろうと僕は個人的に考えていたが
、確かにメールというシステムを使うと個人交流になってしまうかもしれない。
さりとてページのかたちで公開するほどのものではなく、非常に悩ましい。読者
様には申し訳ないが、情勢を鑑みてとりあえず今年度は廃止させて頂く。
何が悩ましいかというと、そうなってくるとHPをやっていること自体が問題
になっちゃうじゃん、ということ。
「語る」のシリーズを読めばわかるように、授業を補完する内容(欠席者や予
備校に遅れてきた生徒様にとっては一部再放送的な役割)もある。「僕のサイト
を見なければ僕の授業はわかりませんから」と言ったことはない。しかし「ここ
がわかりにくいという人は観ておくといいですよ」という言い方をするときは(
できるだけ控えているけど)ある。
いやはや、このあたりは微妙なところで、結論が簡単に出るはずもない。
もちろん市進予備校サイドとしても「やめろ」とは言っていないし、「できれ
ばやめてくれ」とも言っていない。その辺は玉虫色解決(玉虫色=アイマイにし
ておくこと)ということになるのか。だから前述のようにとりあえず1部の削除
とメール配布アドプリ一時廃止という妥協策を提案させていただく。
僕の側からも組織からも異論はあってしかるべきだが、やはり件名は事実なの
であり、僕はドン・キホーテではないので組織にケンカを売るようなマネはした
くない。おれ、大人になったな(^^)
以上の件に関しては、もし良ければ掲示板かメールで読者様のご意見を拝聴し
たい。
ムチャクチャな揶揄中傷は無視するが、僕の考え方と反対であってもOK。大
切なことは対立する事項から妥協案を練り上げることであり、片寄った意見を押
し通そうとすることではあるまい。
普通の日記に戻って、Cクラスの授業。
借金の棒引き(=帳消し)という記述があって、説明。
普通の生活で借金をチャラにすることなんてありえないから、この辺が高校生
にとってわかりにくいのは当然のことだろう。円借款とか永仁の徳政令とか、中
学校の政治経済みたいなことを話す。もちろんその手の僕の説明は正確なもので
はないが、そうやって得られた余談から次の段階に進んでいく(より正確な学び
を得るなど)のが「教育」ということの意味だろう。
Lクラスの授業。
注意して予習のデキを覗いていると、かえって短文より長文のほうが得点率が
高い様子。連立共通語の記述は「思いつかないと書けない」という部分があるか
ら、ある程度はやむをえないか。でも、( ) in a while は書けないとマズイっす
よ(正解は once )。
帰宅して即座に上記の削除作業。
自分が書いた文章を削るのは自分の身を削るのと同じだからツライ。泣きはし
ないが泣きたくなる。しかしここは、まともな社会人として(まとも?)すぐに
対応するべきだし、譲歩するべきだと思う。現実的に、明日の日曜日の朝には訂
正なり対応なりを発表しなければ、サイト運営者として「ウェブ無知」と笑われ
てしまうしね。あ、削除したのは日記の一部です。いくら何でも読み返す人はい
ないと思いますが(^_^;)
日記の一部を削除したことは以前にもある。
そこに登場した人から直接苦情をいただき、対応した。僕自身が世間に笑われ
るのは何も問題ないが、登場人物が悪い意味で笑われたり不愉快に思ったりする
のは避けなければならない。当然すぎることだ。
納得するしないは読者様の勝手で、反感を持つ持たないも勝手。
つまらないと思う人は読まなければいいし、読まなければウェブサイトは存在
しないのと同じである。マゾの趣味があるとかパラ×イアとかならベツだが。
作業を終えてこの日記を書く。
自分に批判的になりながら書くのが難しく、面白い。自分の良くないところ、
良いところを丁寧に探し、読者に提供しても恥ずかしくないものを練り上げてい
く。結果として恥ずかしいかもしれんが、それは別件だよな。
ひどく空腹なはずだが、それを覚えない。「反省、空腹を覚えず」と歌ったの
は孔子だったか(文末注)。
ここまで、PCに向かって2時間半ほど。
いやはや疲れたよ。これから風呂に入り、おいしくビールを飲みます。今日の
オツマミは既製品だけど豚の角煮、湯豆腐などを予定。熱燗は広島の「賀茂鶴
純米寒造り」を準備。
書きたいことは充分に書いたし、あとはゆっくりと休前日の夜を楽しむのだ。
では長すぎる日記の読解、読者様もお疲れさまでした(^^)/~~~
追記:「春眠、暁を覚えず」は孟浩然(だと思う)。 |
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