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旅は終わりぬ |
11月16日 |
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7時前起床。
輪島温泉の宿を出たのは8時半。名物の朝市に行く。
ひなびた感じのおばあちゃんが地物の野菜なぞ売っている。
というのはTVが撒き散らすイメージで、実際は観光客のための市場。みにく
いほどの客の奪い合い。腕こそ捕まれなかったけど、僕が店の前を通るたびに
「お兄ちゃん! 見るだけ見てってよ! 値段だけでも知ってってよ!」
と声がかかる。およそ人が介在するところに、素朴な日本の風景を見るのは難し
いということだろう。特に悪い意味ではないが、おおむね事実だ。
クルマで移動。
何とかという寺を見てから、能登道路という自動車専用道で再び「千里浜なぎ
さドライブウェイ」へ。今日は一昨日と異なり通行止めではなく、無事に母の願
いを叶えて激走。これが母の唯一と言ってもいい望みで、そのために再訪したの
だから安心しきり。
氷見へ移動。
相変わらず雨は降ったり止んだり。雷雨はあるわ晴れるわヒョウ(動物ではない)にも襲われる
わ、3日間とも大変な天気だった。母は運転できないから負担は全て僕にかかる
。なかなかしんどいが、オムツを替えてもらった人なんだし、せめてこれくらい
の孝行をしなくては。
富山へ移動。
時間調整のために富山城と「ますのすし」の工場見学。どちらもなかなかディ
ープでよかった。非常に興味深かったので、後日にエッセイにしよう。
夕方、富山空港をテイクオフ。
羽田から地元千葉へリムジンバスで移動して夕食。ちょうど今日はボジョレー
・ヌーボーの解禁日ということで、洒落た洋食屋で打ち上げのカンパイ。ボトル
1本を飲んだ。例年通りうまくもまずくもなし。母はグラス1杯なので、残り全
部を呑んだらケッコウ酔っ払う。
急ぎ帰宅して残務整理。
新聞だ宅急便だ留守電だ迷惑電話だPCメールだ洗濯だ昨日と一昨日の日記整
理だ、なんだかんだとやることがある。というわけで今日は忙しいのでこの辺で
。
でもやっぱ、どれだけ疲れても旅はいいものだ。
日常を離れて、日常を見つめること。あるいは一度忘れて、もう一度戻ってく
ること。戻らなければならないこと。 |
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