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183冊、説明は省略が要 |
11月27日 |
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8時半起床。雨。
昨晩の読書の話から。
『定年後のただならぬオジサン』足立紀尚を読了。
まず気になるのはタイトルであろう。
>「さすがは、そのへんの人とは違う」「あの人は、ただのオジサンではない」
と周囲から仰ぎ見られて尊敬される定年後を過ごす。そんな人たちの総称が<た
だならぬオジサン><ただならぬオバサン>である。
いわゆる2007年問題、もちろん大学入試の全入ではなく、団塊の世代の引退に
よる老後問題を論じたもの。ズバリ、駄作。
主張ポイントはよくわかる。
引退しても新しい生涯の目標を持って生きていきましょうね、という建設的・
具体的提案である。10種類以上の具体的な「老後の社会参加」に関して言及があ
る。
しかし、本書はそれだけで終わってしまっている。
具体例を列挙するだけで、論に深まりはない。「まあこういう時代なんだし、
こういうことを書けばリタイア直前の迷える団塊世代はダマされて買うだろ」と
いう意気込み(笑)が感じられる。
強いて長所を上げれば、「やはり人生の選択肢は多いほどより良いだろうな」
と感じさせること。
僕はまだ「老後」には遠い年齢だが、そういう思考法は常に抱えておかなけれ
ばならないと思っている。そういう意味では、生きがいをなくしてしまった・な
くしかけている中高年には良書たりえるかもしれない。あんまりフォローになっ
ていないけど、まあ。
ところで、本書を読み終えたことで1つの達成があった。
2006年、183冊の本を読んだ。
2日で1冊ペースを成し遂げたわけだ。
その半分以上がエッセイで、しかも下らない本が半分くらいではあったけれど
、とにかくこのペースで読み終えることができたのだ。この程度では読書家と言
われるわけもないが、僕なりには人生初の達成であり、よくやったなあと思う。
今年の残りは30日程度だから200冊目標に切り替えることも可能だ。
でもそれはやらない。日程的な厳しさもあるし、もっとヒマになって、そして
もっと優れた(練れた)本読みになってから年度当初に立てるべき目標だと思う
から。それこそ、仕事を引退したらやってみたいけどね。
10時前から予習をこそこそと。
11時過ぎからHPの作業。正確には作業の準備。「語る」シリーズのバージョ
ンアップの検討。どこまでやっても終わらない作業だ。生徒様の受験はとりあえ
ず来春には終わるからいいけれど、終わりが見えない作業は大変だ。まあ、受験
と違って楽しみというか趣味に近いからいいけど。
城南横浜校へ。
やたらと相談が多い。「赤本をやってみて・・・」という話題なのだが、聞い
てみればどいつもこいつも1年分しかやっていない。
過去問は3年分解いてから話が始まる
10月の初旬にプリントまで配って説明してこのザマか。
まあそんなもんだろうし、それで何とかなるのが今の受験ではあるが、何だか
ねえ(-_-)
ところで、赤本に関して「風説の流布」をしている人が横浜方面に誰かいるの
か。
今年に限らないことだが、しかし今年は異常に多い相談がある。それは「赤本
というのは間違いが多い」という見解である。今どきそんなことを言っている時
点で20年くらい遅れていると思うが、ちゃんと言っておこう。
間違いが多いと言ったって、それを解く受験生のほうがはるかにたくさんの間
違いをするし、受験生の間違い頻度に比べれば赤本のほうがはるかに頻度が低い
。1冊(4年分程度くらい?)やって、5箇所も6箇所も間違っているわけでも
あるまい。
たしかに、「これは何だかな」という解答や解説(←こっちのほうがタチが悪
いと思うが)はあると思う。一般の問題集と比べると編集にかける時間が少ない
から、どうしてもそうなってしまうのだろう。
しかし、少なくとも受験生からすれば、赤本から学びを得る機会のほうがはる
かに多いはずだ。赤本の解答や解説がおかしいなと思えば自力で考えたり調べた
りするようになるはずだし(もしあれば電話帳と比較するとか)、それでも困れ
ば「教える人」に質問すればいい。切れないハサミでも使ったほうがマシなので
ある。
授業はちょっと時間が押し気味。
もっとも、全クラスで無理してプリント演習を入れたため。予想されたように
、IMとEXは短文問題のデキが非常に良くない。短文=文法=文法項目別演習
という発想しかできないのが生徒様というものだから、やはり大人(講師や予備
校ですね)がリードしてあげたほうがいいと思われる。
なぜかというと、文法項目別演習というのはその該当項目を教えるため(生徒
様からは習うため)に行われる(同、行う)ものだから、入試の現場感覚と少し
だけ違うところがある。
わかりやすく言うと、実践では「正解かもしれない」と生徒様が考えるであろ
う選択肢に言及していなかったり、その説明を軽く済ませていたりするのが文法項目
別演習の授業なのである。ちなみに、このHPの「語る」中級編ではそういう説
明をしているが、これは「文法項目を項目別に教えるため」に書かれているわけ
だ。
市進が今の時期に設問形式別の授業をしているのは、文法項目別演習から実践
への橋渡しをしていることになる。
「何も知らない」現役生を教えるというのは、ステップの踏み方を具体的に教
えることである。
つまり、およそ現役生対象の予備校の授業(特に1学期や夏あたりまで)は文
法を項目別に教えることを主眼にしているから、そのテキストを何往復もしたと
ころで、得点できるのは「綺麗にパターンにはまった」問題だけなのだ。
だから赤本で現場の実践感覚をつかみなさい、と長い余談はループしているの
だがね(^。^)
帰宅のグリーン車。
先週は泥酔粗相女にあったが、今日は昔の知人に出くわした。ビックリするな
あオイ。拝顔の名誉は2年ぶり。久しぶりだなあと2分ほど話したらとつぜん、
「で、沖縄の龍タンを予約したよ」
と言われる。ちょちょちょ、どこに話がジャンプしたんですか。
「(アタマの)回転早くしろよう!」
いや、あのですね、旧知との再会を懐かしんだ2分後にイキナリ言われても困
るんですけどね。最近流行の文脈無視会話か?
聞いてみれば、ブセナテラスの鉄板焼料理店のことだった。
だったら、「沖縄こんど行くんだ」「宿はブセナにしたよ」「予約したからつ
いでに鉄板焼の龍タンも予約したよ」くらいの流れじゃないと追いつけないじゃ
ないか(-_-;)
まあ、それはそれとして話は弾んだ。旧友に偶然会うのはいいものだ。
帰宅してカギを開けて服を脱ぎ風呂に入り夕飯の準備をしてガスに火をつけて
切っておいたショウガを使って鍋にしょう油と酒とみりんを入れて煮立てて、キ
ンメダイの煮付けを作ると非常に良いデキでビールはキリン・ブラウマイスター
で盛り上がる。
ここまで説明するとくどいか。
やはり、省略が肝要なようである。
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