予備校講師でわるかったな!





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類推 1月4日
  6時間睡眠。
  たった3日間だから平気だろ、とまずは掃除。

  寒いので起床時に暖房をタイマーで入れてしまう。
  すると寒いので暖房はつけたまま。
  つけたままだと窓が開けられない。
  窓が開けられないと掃除ができない。
  部屋が汚れ、空気が汚れ、自分が汚れる

  ゆえに、掃除が必要だ。
  それにしたってアナタ、まだ外が暗い時間の冬の朝に、窓を全開にして掃除を することの辛さ、知っているかい?


  横浜の朝食。
  まだそれほど本格的に仕事始めではないのか、行きつけの喫茶店は空いている 。

  この店で朝食を食べて8年が過ぎようとしている。
  この2年は現役生だけに絞ったから講習時だけだったが、なんのかんのと8年 間にわたって出入りしたわけで、それなりの愛着はある。たぶん明日の朝に利用 するのが最後になり、おそらく2度とこの店を使うことはない。捨てられるとい うのはそういうことだ。アナロジーを使えば、この肌の暖かさは感じられなくな るということ。


  授業前にチューターはやってこない。
  最後だからホサれているわけではなく、冬の講習はいつも同じ。勝手におやり なさい、ということだ。講習生の入学勧誘、正確には入学恐喝、あっ、入学誘導 に忙しいのだろう。まあ例によって例のごとき悪い冗談はともかく、城南は上位 生の取り込みに絞らないとこれから更にキツクなりまっせ。

  αクラスは現役EXと浪人α(だっけ。担当していないので知らない)の融合 クラス。
  もっとも、僕が現役のみの講師なので浪人生は少ないようだ。それ以前に、外 見で誰が現役だか浪人だかわからない。

  ノートを取っていない生徒様もいらしたが、完全に無視。
  5年前くらいの城南だとノートを取らない生徒様がいようものなら「事件」に なるのだが(僕が事件にするんじゃないぞ)、最近はそういうノリがなくなって いる。

  城南が時代に配慮した「軟化政策」を取り出したのはちょうど今世紀になった あたりで、その辺りから「太宰」が始まったような気もする。
  もちろん今となっては検証できないことではあるが、やっぱりそういう面もあ るのではないか。まあ知ったことではない( It's none of my business. )のだ が、賢明なる読者が「代表作は斜陽だよな!」とか鋭いことを思いつかないとい いけどね(^^ゞ


  昼休みに現役IM生♀の相談。

「長文の内容を把握するって、どうすればいいですか?」

  時期的に難しい質問だ。
  ふだんは僕の担当ではないということ。一応はアドバイスをしておいた。

  城南の場合、1学期から夏までは文法回と長文回の講師が別。
  2学期からは週2回とも別々の講師が長文を担当する。こうなってくると、 1年間をかけて長文のリズム作成指導をするのは1学期から長文を担当し続ける 講師になる。このあたりが難しい。

  IMの1学期の場合、文の構造をとることを教えるだけで精一杯だろう。
  しかしテキストのレベルが1年間で最も大きく上がるのはIMクラスでもある 。分量で言えば、1回の授業につき1学期は20行程度の長文、冬は70行くらいの 長文になる。それだけ授業レベルの伸び幅も大きいわけで、1年間を通した教え 方の技術が必要になってくる。

  もちろん全ての生徒を綺麗に拾うことは難しいが、何らかの工夫はできるはず だ。
  城南をクビになるにあたって残念なことは、1年間を通して長文を担当するこ とがなかったことだ。文の構造なんか書き込んだプリントを配るヒマがあるなら 、もっと工夫する余地があると思うのだが。文構造の把握は自分で書いていくか ら意味があるのであって、書き込まれたものを読むだけでは意味がない(よほど の初期段階はともかくだが)。

  問題はそのプリントを配ることで余った時間をどう使うか。
  そこで単語だの文法だの説明しているのはドシロウトで、長文の内容という背 景知識を語るレベルでもプロとは言えまい。余った時間が生徒様にとって「ゆと りの時間」になるなら予備校に通う意味もない。ま、他人の悪口というのは趣味 が悪いから(好きだけどw)やめておこう。


  というわけでプリントなんぞ使わないから授業は喋り倒し。
  なにしろ長文がαもβも長い。設問も内容一致が中心だからひたすら読み、選 択肢と照らし合わせるしかない。黒板なんか使っている場合ではないし、単語の 説明とか文法の説明でお茶を濁している(お茶を濁す=ごまかすこと)場合でも ない。90分中、80分くらいは喋っているような。

  2学期から継続している生徒様にはちょうどいいだろうが、初顔あわせの生徒 様はどう思っているんだろう。
  授業の詰め込み量が多すぎて半分死亡状態かもしれない。質問がパタリと来な くなったから、うまく行っているかハズしているかの2択のはずだ。前者の自信 があるわけではないにせよ、これは僕の1つの形である。


  授業後にCPクラスの生徒様♀の質問。
  W大学の自由英作文。今さらかよという感じもするが、冬期講習の担当クラス が無いからしょうがないな。最上位のSクラスは校舎オンリーワンの講座。通年 授業の現役最上位を担当したのは4年間で、冬期の担当になったのは2年だけ。 時間割の都合が優先するからやむをえず。

  自由英作文のポイントは、ポイントを盛り込みすぎないこと。
  特に私立の場合は制限語句数が少ないから、ごちゃごちゃ書くだけ舌足らずに なる。書きたいことを1点に絞って集中砲火、これが基本だ。採点者が10秒で50 語を読んで「あ、なるほど」と思わせれば勝ち。
  アナロジーとしては、あっと思 った瞬間にくちび・・・なんでもないです。


  帰宅して夕飯。
  常備菜が少なくて慌てる。鶏スペアリブのしょう油煮、油揚げと千切り大根の 煮物、シシャモ焼きなどを作る。

  シシャモ焼は焼き加減が難しい。
  焼きすぎると炭化したナゾの魚状の物体になるが、アルデンテに仕上げるとタ マゴがおいしい料亭の一品に化ける。過ぎたるは及ばざるがごとしというか、ア ナロジーを求めるとジラシもたいがいなところにしておかないと・・・やめやめ 。
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