予備校講師でわるかったな!





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算数はカレイに歌え 1月6日
  できるだけ寝ようとしたが8時半起床。
  早起きの習性は直しにくいよなと朝食はトロロソバ。トロロソバにトロロをか けて、玉子も加えたからダブルトロロタマゴソバとなるのか。怪獣みたいな名前 だ。

  外は雨。今日は何もしないつもり。
  まずはメール年賀状の返事。実際に書けば1通5分ペースだが、書き出すまで の気持ちの持っていき方という側面があり、返事が遅れていた。


  紅茶を飲んでグズグズすれば11時。
  初泳ぎかと思えば土曜日。ウイークデイ会員なのでプールは使えない。さらに 気がつけば月曜日も祭日か。かわりに接骨院。かわりになるのか。

  かなり強い雨だが愛車を駆る。
  接骨院のお兄さんに「自転車ですか」と訊かれたから「近いので」と答える。 意味が通じない可能性もある。

  スーパーへ。
  食材を買わねばならぬ。成人記念弁当とやらも買って帰宅。タコウインナーが 入っている。幼児化は様々な分野に浸透している。食後も紅茶。読書。


  『算数・数学が得意になる本』芳沢光雄を読了。
  算数や数学が苦手になるのは、学習過程のあちこちに「つまづきのポイント」 があるからだという。そのあたりを解きほぐそうじゃないか、という触れ込み。 小学生レベルから高校生レベルまでの3章立て。

  ご存知の生徒様もいるように、僕は数学が苦手である。
  市進においては「暗算の達人宣言」、城南においては「F=ma変換手順説明 」で一躍有名になっただろう。一般の読者に説明すると、

前者は

「20+6+5+3」の解答を一瞬(4秒程度)で出した

ことであり、後者は

「m=F/a」へと凄まじいスピード(12秒前後)で変換した

ことである。いかに数学が得意であるか実証されたというものだ。

  感想文に戻る。
  中学レベルの第2章までは充分に理解できた。わかりにくいときは必ず紙に式 を書き、それでもわからないときは数学講師(飲んだくれBとBBQのC)に質 問した。何しろ、予備校講師様にむかってタメ口で気楽に質問できるのだからこ れほど勉強しやすいものはない。

  たとえば、ピタゴラスの定理

>このようなとき、中学生に「証明を理解しないで公式や定理を使ってはならな い」とあまり厳しく言うのは考えものです。先にそれらを使って、2次方程式を 具体的に解いたり2点間の距離を求めたりして、そのあとで目的意識をもってじ っくり証明を学んでもよいのです。ただし、あとからでも構いませんから、必ず その証明を理解しておくことが大切です。

  なるほどと思ってBとCにピタゴラスの定理の証明方法を教えてもらえた。
  少し感想文からズレるが、面白かったのは2人に同じ質問をしても答え方がお おむね異なることだ。もちろん結果は常に同じになるのだが、アプローチに同じ 方法を用いることがほとんどないのだ。

  数学を文章で説明するのは難しいので、他に例を求めよう。
  たとえば「嫁が欲しい」と僕が希望すると、彼らの方策は異なる。

B「合コンやって、コマせ」
C「結婚相談所に申し込んで、コマせ」

  結局はコマすのである。
  言い換えれば、コマすという結果に至るまでには2つの方法があり、たかが中 学生の数学にも(ほとんど)同じことが当てはまるのだ。

  しかし、僕には大きな壁があった。
  第3章の高校レベルである。ベクトルあたりまでは何とかなった(気 分になれた)が「行列の足し算」あたりは完全にアウト。飲んだくれBに質問す ると
「あ〜、それ、のぶさんにはムリ」
と即断されてしまった。

  この本を読んだことを契機にして、もう少し数学の世界に戻ってみようかと思 った。
  おおげさに言えば、世界を理解するための方法が複数あるのを知ること、つま り複眼的視座を持つことはきっと必要なことじゃないか、と思わされたわけだ。 ただし、この本が面白いか人に薦められるかというと、ちょっとねえ・・・とい う感じ。


  TVで将棋の番組を観ようと思ったらなぜかやっていない。
  何となくTVをつけたままにしておいたら、「かるた名人戦」の生中継が始ま る。あれか。百人一首で、スゴイ手つきで取り合うやつね。

  原理は知っていたが詳細は全く知らなかった。
  ルールの細かい説明があって面白い。読み上げ方法にもルールがあるのだ。

前の歌の下の句(4秒)
その余韻(3秒)
空白(1秒)
次の歌の上の句(4秒)

とか、こんな感じ。
  もちろん余韻(降りつつ〜の〜の部分)の3秒から空白の1秒までが強烈な緊張を誘う。上の句が発声されるや否や(ひさかたの〜のひの部分)激しい取り 合い、そして決着。

  常識として知っているにせよ、そのレベルが高い。
  百人一首は何しろ百種しかないから、厳密に「上の句の最初の言葉がここまで 聴ければ」→「下の句はこれしかない」と決まっているそうだ。以下はウロ覚え の例なので間違っていたら許してほしい。寝ぼけながら観ていたので。

上の句:ひさかたのひかりのどけきはるのひに
下の句:しづごころなくはなのちるらむ

  この句の場合、上の句の「ひ」の時点で下の句のかるた1枚が特定できるのだ そうな。
  つまり「ひ」と観た瞬間に「しづ」のかるたを探し(もちろん事前に位置は覚 えてある)、取り合うのである。すげえな。

  真剣であるのは当然として、かなり体力的にも厳しいゲームであるらしい。
  実際に置かれるかるたは50枚、つまり残りの50枚は「カラ札」なのだが、それ は聞いてみなければわからないから、キッチリ100回連続で緊張しなければなら ない。上の句次第で勝負をかけて手を出して、違ったと思うや否や「寸止め」し なければならない。

  寸止めをしたあとでは、対局者は「素振り」の練習をすることが多い。
  本当に真剣なのである。真剣に畳に向かって素振りをするのである。和服姿の 対局者は汗びっしょり。全員がタオルをかたわらに持参している。びっくりした よ。


  かるたを観ながら読書。
  ついでに、そして当然のように昼寝。ホットマット・雨・暖房・本・退屈なT V・蓄積疲労と揃えば寝てしまうに決まっている。もう5時か。

  夕飯。
  メインはイトヨリという20センチくらいの魚の煮つけ。わりに安かったし、目 ぼしい魚もなかったので買ってみたが、たいした味ではない。1匹を丸煮するな らやはりカサゴかメバルだろうか。フトコロが豊かなら買っていたが今は試練の とき。

  サブメインはイシガレイの刺身。
  これは美味。ヒラメよりも泥臭いというか味が強い。上品とは言えないけれど 、魚らしい味がする。アラはイトヨリの煮汁の残りで煮付けておく。これは明日 食べればいい。


  この日記を書きながら久しぶりのウイスキー解禁。
  明日はもう少しアクティブに過ごしたいものだ。まずは晴れてくれないと、例 のアレができないよなあ。
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