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あり余る時間をどうする? 1月8日
  7時半起床。
  6時間睡眠だけどヒマだからいいやね。

  BSハイビジョンの新番組『ぴあのピア』を観る。
  何度か書いているようにクラシックのピアノ曲に興味を持ち始めている。音楽 をゼロから独りで聴くのは大変なので、番組に誘導してもらおうということ。

  昨年は『全曲モーツァルト』(?)という番組が放映されていた。
  モーツァルトイヤーとしての特別番組なんだろうなとチラチラ(1年で20回く らいかな?)観ていたところ、なかなか良かった。15分番組なので曲そのものは 10分足らずしか聴けないが、背景などの説明が加わるとその曲を覚えるというか 曲に親しむチャンスになるからだ。

  話を『ぴあのピア』に戻す。
  この番組が今日から始まることを知ったのは昨日のこと。案内役をつとめるの が宮崎あおい。ひひひひ。ほとんどTVを観ない俺様の目に留まるとは、やはり 運命の赤い糸が・・・。

  感想だった。
  語りが全てあおいさんなんですね。たまらんなあ、意外に低い声が。内容と関係ないけど。
  10分 番組なので音楽が聴けるのは5分ちょっと。今日は初回なので300年前に初めて 生まれたピアノ(当時の名前はフォルテピアノ)の映像など。フォルテはフォル テシモで「強く」、ピアノはピアニシモで「弱く」の意味であるくらいは知って いた。ピアノは音域(というかのね?)が広い楽器なんだとさ。

  曲は世界初のピアノソナタ。
  曲名や作曲者の情報を求めて番組HPにいってみるが、情報ナシ。NHKはち ゃんと仕事をするように。それにしても、これが1年間続くとはNHKってお金 があるんだね。


  9時前から軽く読書。
  『人のセックスを笑うな』山崎ナオコーラを読了。
  タイトルの不思議さにひかれて買ってみた。芥川賞の候補作になったこともあ ってか、「いつかどこかで聞いたことがあるタイトルだな」と思ったことも後押 し。19歳の「オレ」と39歳の「ユリ」との恋愛小説。

  ズバリ、駄作。
  ここまで現代の純文学はレベルが落ちているのか。

  夫のいるユリの家にオレが上がりこむシーン。
  乱雑な玄関に靴が脱ぎ散らかしてあり、それを憂鬱に感じた「オレ」は「きち んと靴を揃えて」上がりこむ。2人はもちろんセックスをする。いつもとは違う 体位で、ユリの夫が不在の家のソファーで。

  シロウトでも使える比喩。
  男根の象徴としての靴。ユリの夫の乱雑なセックス、オレの精密なセックス。 小説の象徴というのは一読で見抜けるようなものでは意味がなく、その描写を通 り過ぎたときにサブリミナル効果のように読者を揺り動かすものであるべきだ。 新人作家だからしょうがないとは思うけど、いくら何でもレベルが低すぎるんじ ゃないか。

  しかしまた一方で言えば、いいところもある。
  どうしてこのタイトルになるのか、考えて読まなければならないこと。人のセ ックスを笑うなというオレの叫びは、人=オレではなく、人=ユリの夫ではない か。つまり、オレの自嘲である。脱ぎ散らかした靴にユーウツを感じている場合 じゃない。おそらく、ね。

  巻末の高橋源一郎の解説は支離滅裂。
  本作品が文藝賞を受賞したときの自分の選評を「どの部分がどのように素晴し いのか書いていない」と自嘲しておきながら、この文庫本の解説でもナオコーラ というペンネームの中性性を指摘し、そしてなおかつ何もこの作品を解説してい ない。救いようがない。感想文にすらなっていない。ま、僕は高橋源一郎が嫌い だからバイアスがかかっていることは認めるとして。


  10時から2時間半にわたって予習。
  今日とりかかったのは教材踏襲講座なので雑用的なもの。ざっと見てプリント の作りなおしなど。今日は好天気。布団はすでに干してある。成人の日が晴れて 良かったね。ゼンゼン関係ないけど。

  昼食はご飯を炊いてカレー。
  昼食の自炊レパートリーが少なくて苦労する。ご飯が余ったから明日はチャー ハンなんだろうな。


  1時過ぎから新居の準備。
  やっと図面を取り出して、部屋のサイズの検討を始める。どこに何を置くとい った家具配置の問題がある。まだ半年あるからゆっくり楽しめるし。

  1/60の図面ではわからないので拡大しようとノートに線を引き出す。
  しかし、どうすれば1/30になるのかわからない。2倍でいいはずだが・・・ と30分ほどやってうまくいかず。なんでだ?

  拡大コピーすればいいのかとコンビニへ。
  あ、1.4倍にすれば面積は2倍だった。B5をB4にするときは141%にするっ ていうアレね。

「おっさん、一昨日の日記でピタゴラスの定理がどうとかって書いてたじゃない か!」

  ま、理解と現実の応用は違うからな(^。^)y-.。o○


  ついでにスーパーに行ってちょっとした買出し。
  今日は海が荒れていたはずで、近海魚の水揚げは期待できない。だから輸入物 の魚を買おうということで、ふだんは生鮮品を買わないほうのスーパーで済ませ る。ネギとシイタケがあるから・・・。

  帰宅して家宅捜索。
  懸案の「既読本の再読」のためにダンボール箱を漁るが、あまり出てこない。 中学生のころに読んだ武者小路実篤あたりは実家に置いてきたらしい。こんど取 ってこないと。

  当然のように昔のものが出てくる。
  大学生のときに書いていたエッセイ(手書きw)とか、卒論の下書きとか、ヤ バイ手紙とか、アルバムとか。93年の写真で着ていた上着を今も地元用として着 ていることにガクゼンとする。他にも94年のときの海外旅行で着ていたTシャツ が今も下着代わりになっているとか。物持ちが良すぎる気もする・・・なんてや ってると時間がいくらあっても足りない。


  夕飯までには時間があるのでオヤツ。
  日清かどこかの「アジアめん」シリーズの1つ。乾麺を茹でてレトルトのソー スをかける系ね。「系」という言葉を使うと文章が雑になるな。アバウトという か、テキトー系というか。

  賞味期限が2005年8月って、あなたね。
  もっとも、旨くないから先延ばしにしたのは僕だ。腐っているわけじゃあるま いと気合で食べる。キッチリと旨くなかった。賞味期限を無視した僕が悪いこと にしておこう。


  新居図面のコピーに戻る。
  今度はちゃんと計算して細かい数値を書き込んでいく。今も使っている家具を 書き出し、メジャーで大きさを測って回る。いま持っている「広さ感覚」を当て はめなければいけないから、今の家の図面を取り出して比較して想像する。疲れ るな。まだ、とりあえず楽しいという段階まではいかない。

  夕飯。
  昨日の角煮にカブを加えて煮なおす。旨い。大根なぞもいいかもしれぬ。やり すぎるとオデンになっちゃうけど。
  ギンダラの小鍋。大根オロシとポン酢にユズ皮なぞ添えて。野菜の代わりにマ ロニーちゃんを加える。ダラシのない女みたいな食感だ。たまに惹かれるあたり 、似ているよな。


  食べて呑みながらニュースの続きでTVを観る。
  団塊世代ネタ。1000人の団塊世代にネットを使ってアンケートという番組。漫画家の「くらたま」こと倉田真由美が団塊ジュニアという扱いになって いる。1971年生まれの彼女は「本来的な意味での」団塊ジュニアではないと思うが、適当なコメンテー ターがいなかったんだろう。世代論については後日のエッセイで。

  では今日はこれで。
  ヒマな休日だと日記が長いね。団塊世代はどう過ごすんだろう?


追記:アドプリ・ウェブバージョン「決戦の冬」編をアップしました。
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