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本と音楽が必要な独り暮らし |
1月15日 |
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少しだけ昨日の話の続き。
日記をアップしたあと、さっそく深夜に某講師からの苦情メール。
>『蝉時雨』も『おいコー』も『めぞん一刻』もみな、若者の性の芽生えと恋愛
をひたすらじれったく描いています。むちゃくちゃ脈絡つながってるじゃないっスか!
なんだそうです(笑)。
芽生えちゃうんだ。そうなんですか?
『蝉』はともかく『めぞん』が読みたいなあ。誰か貸してくれないかなあ。来月になったらマンガ喫茶でも
行くか。
9時起床。今日も快晴。
眠りが浅いのは授業の数が少ないので疲れていないためだろう。ここのところ
毎日が布団干しでやや食傷(しょくしょう=ウンザリするさま)気味。ゼイタク
やね。
朝食はフレンチトースト。
牛乳を取り出すと、昨日で消費期限が切れている。いちばん小さい200ML入
りをいつも買うのだが、なにしろ牛乳嫌いなのでそれだけで飲むことができない。
毎日フレンチトーストというわけにもいかない。困るね。
匂いを嗅ぐ。
どうよ?
大丈夫!
この手のアテコスリは定番だろう。
F屋のニュースはそれほど真面目にフォローしていないが、ウロ覚えのところ
では「昭和30年代には消費期限という概念がなく、その頃から働いている従業員
が・・・」というものがあったはずだ。食物が腐っているか否か、匂いを嗅ぐことで判
定するという身体性が失われている時代だ。
なんていうことは誰でも書いているはずだからどうでもよくて、そういう時代
もあったんだね。
昭和39年は1964年。すでに40年以上も前だから、むしろその時代の被雇用者が
まだ現役であることに驚くよ。
10時過ぎからヒミツの花園。
みっちり3時間。自炊ばかりは飽きるので昼食は外食。いつもの韓国料理店で
牛肉プルコギ。ホール係のお姉さんの愛想が異常に悪い。そんなにイヤそうな顔
をしなくてもいいじゃないか、というくらい。
CD屋さんを物色。
厳選して3枚購入。続いてスーパーへ。
いつもと違う店でビールの値段を比較したら、この店のほうが安いじゃないか
。何しろ毎日カクジツに消化する飲み物だから、1缶8円ほどでも重要な違いで
ある。気をつけよう。
もう3時過ぎ。
布団を干したままだったので慌てて帰宅。遅い午後は読書。
『本などいらない草原ぐらし』椎名誠を読了。
書名とはウラハラにひたすら本の話。単行本で出たのが10年以上前というのが
ちょっとどうかなという感じだが、人さまが読んでいる本の話はおもしろい。実
際に自分が読んでいなくても、そのエッセイストが要約してくれるから有難いと
いう感じだろうかね。
まだ書籍のネット販売なんていうハイテクは導入されていなかった時代。
椎名は古本屋の在庫カタログで本を注文していたという。タイトルだけで判断
するしかないから、届いてみたら自分の思惑と全く違うものだったりするのが「
しゃくにさわるけど面白い」とのこと。
『サバ紀行』という本を注文したという。
大好きなカツオより、地域によってはサバが旨いことも多く、大分の関サバは
もちろん北陸で出会うサバズシは異常に旨い。サバの刺身を食うとなると事前の
研究が必要だろうと椎名は考えた。
>それでこの中公新書を楽しみにしていたのだが、なんてこった、このサバはボ
ルネオにあるサバ州という土地を紀行した話なのであった。サバ州なんて知らな
かったなあ。
この場合は『ボルネオ・サバ紀行』ぐらい(の書名)にはしてほしい。しかし
それでもタイトルだけだと「お、ボルネオのサバはそんなにうまいのか!」など
といいつつやっぱり注文しちゃう気がするが。
なんでこの人はそこまで魚のサバから離れられないのかという気もするよな。
こういうマヌケな話題が多い面白系エッセイ。全27編の最後まで読み進めると
『本などいらない草原ぐらし』というタイトルになった意味がわかる仕掛け。本
がお好きな人は立ち読みなぞどうぞ。
読書を続けながら音楽を聴いている。
はじめてベートーヴェンに挑戦しているところ。4大ピアノソナタとよばれる
もの。
その1つ『悲愴』の第2楽章はビリージョエルがメロディーの一部を編曲
して『 This Night 』とした、というのは有名な話・・・でもないかな。ベートー
ヴェンの曲を説明するのにビリージョエルが出てくるというのもヘンだが、そも
そもビリージョエルなんて今の10〜20代の人は知らないだろうなあ。
演奏はバックハウス。
しかしどうもしっくりこない。聴き込んだモーツァルトと比較しているせいな
のか、バックハウスの音に慣れないのか、ベートーヴェンが苦手なのか。ピアノ
ソナタに限らないはずだが、クラシックは演奏者によって聴き手に与える印象が
違うとも聞いている。審議は継続することになるな。
あっという間に夜。
昨晩とほとんど同じ夕食。どうせヒマなんだからもっとたくさんの料理を覚え
たいが、食べる人が僕しかいないからどうにもならない。
熱燗は「宮の雪・本醸造」。三重県。
昨年のモンド・セレクション最高金賞とのこと。まあまあというところか。ビ
ールの「×ントリー・プレミアムモルツ」がそうであるように、高名な賞の受賞
が味を保証してくれるわけではない。ただし、一般的な意味でのハズシは少ない
のも事実。
これからゆるりと読書で夜更かし。
音楽と本だけは手放せない。 |
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