各ページのご案内はコチラ
Copyright (c) 2004
takeshi nobuhara All Rights Reserved.
|
|
|
表参道は説明不能 |
2月9日 |
|
表参道駅で乗り換え。
地下鉄の駅がすごい。すごい、というのは30男の使う形容詞ではないようにも
思うが、うまい形容詞が思いつかない。駅の構内がデパートみたいになっている
。よくわからないが「エチカ」と命名されているらしい。デパチカじゃなくて、
駅の地下だから「エチカ」なんだろうか。しかし駅自体が地下なんだから・・・
ぶつぶつ言いながら外に出たのはお昼前。ラフォーレ原宿(何?)の前のGAP
で待ち合わせ。
このページの旧サポーターと会食。
昨年度までの更新費用を精算するため。画像のあるページは1枚いくらで設定
しているから、年度が終わってみてから調整するわけだ。今年の場合は僕が昼飯
をおごるということで手打ち。
表参道は僕の苦手な地域。
よくも悪くも千葉とは文化が違いすぎる。こういうのをオシャレというのかど
うか知らないけど、歩く人々は
「あのね、ここは渋谷じゃないのよ、原宿じゃないのよ、銀座でもなければ、埼
玉県人しかいない池袋でもないし、まして千葉じゃないのよ」
というビームを発している(ように見える)。
ギリシャ料理店。
なんだギリシャ料理というのは? 食前酒というわけでもないけれど、ウゾー
という酒を1杯だけ呑む。ウイスキーと同じくらいの濃度らしく、水割りでもク
ラッとする。東京西部は千葉から遠いから、朝飯を食べる暇がなかったのだ。田
舎モノはつらいっす。
料理は、えーと、タコスじゃなくてムサカ、だったかな。
マサカじゃないよな。ラザニアとグラタンを足して2で割ったようなもの(そんな感じ)。具
はミートソースとナス。イタリア料理みたいなもんか。よくわからん(-_-)
本日のスープ。
「何とかかんとか小麦」が入っていてなかなか旨い。何とかかんとかって何と
かならんかと読者様は思うかもしれないけど、名前なんか覚えられないよ。
店を出て表参道ヒルズへ。
完成してから1年くらいなんですかね。どのヘンがどのようにヒルズなのか意
味不明。何とかかんとかというチョコレート屋さんの前に女子の行列。こんなに
行列ができるのに、なぜ僕のところには回ってこないのだろう。誰かが1人占め
しているに違いない。けっ。
あまり大きな建築物ではない。
ご存知のように全てのフロアが1つのスロープでつながっているという不思議
な作り。それぞれの店舗はスロープのわきにくっついている(というのか?)わ
けで、スロープに対して平行関係にあるのだ。つまり店舗の床は傾いているのだ
・・・というのは冗談。
地下3階の何とかかんとかというワインショップに入る。
旧サポーター氏はやおら財布からカードを取り出し、レジへ。何をするのかと見
ていると、カードはプリペイド方式らしく、JR東日本のスイカのようにチャー
ジできるらしい。ワインショップでプリペイドカード。何のために?
ワインショップでは試飲(ティスティング)ができるという。
しかしいわゆる試飲ではなく、客が飲みたいワインを指定して金を払うシステ
ムらしい。ここで読者は
「じゃあそのプリペイドカードで払うのか? 現金で払ってはいけないのか?」
と思うだろう。思いますよね。思えッ!
自動販売機のようなものがある。
それぞれの自販機には、様々なワインの瓶が8本くらい並んでいる。自販機は
全部で7つくらいか。それぞれのワインの瓶に対応するように、銘柄と産地とブ
ドウの種類とお味の説明が書かれている。値段も出ている。たとえば
・シャトー・マルゴー
・フランス
・ガメイ種
・まったりとしてそれでいてフルーティー:フルボディ
みたいな感じ(注:この説明は僕が適当に書いたもので、事実とは異なる)。
さらに不思議なのは、そのわきに値段が書いてある。20ML、50ML、90ML
、フルボトルの4種類。もちろんワインの銘柄によって値段が異なる。20MLで
言えば、最も安くて380円くらい、高いと1800円くらい(だったと思う)。
ここでプリペイドカードが登場する。
それぞれの客は好きなワインを選び、近くにあるワイングラスを手に取る。プ
リペイドカードを冷蔵庫の上部にある差込口に挿入し、好きな量(フルボトルを
のぞいて3種類)を選んでボタンを押す。するとそれぞれの瓶専用のノズルから
ワインが出てくる。グラスを持って好きな席に座り、味わう。場合によっては感
想戦を行う。
「うう〜ん、タンニンの苦味がつよいが、それでいて透き通るブーケ。まるでネ
ズミの小便に似たような芳香・・・」
とかやるのである(注:この感想も僕が適当に書いたもの。しかし本当に「ネズ
ミの小便に似た・・・」といった比喩は使われる)。
つまり、プリペイドカードを使った簡易ワインバーなのである。
と、東京はすごい・・・。こんなもんがあるとはオラ知らなかっただ。自販機
でプリペイドカードを使うまでは何とかわかるが、ノズルからワインが出てくる
か?
基本的にはあくまでワインショップ。
ワインを買うときにはティスティングが必須だが、量的な限度がある。そこで
有料にして自由に(というのか?)味わってくれという付属サービスであるらし
い。
僕が注文したのはアメリカ産のビノノワール種『トム・ジョーンズ』(だった
かな)50ML840円。
感想としては量が少ない。グビっといったら1口である。それでは間が持たな
いから、もったいをつけてブーケ(香り)を味わうフリをする。昼間なので他に
客はほとんどいない。僕は昼から高度資本主義の権化というか行き詰まりみたい
な空間でワインをかっくらっているのである。
旧サポーターは「今日の日記はうまく書けるかね?」と訊ねてくる。
もちろんその自信はない。こうして書き終えて、この不思議な空間をキッチリ
描写することが自分にはできないと知って失望する。それにしても、すごかった
な。表参道はこわいよ(・_・;)
|
|