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貧民は常に嫉妬し、工夫する |
3月18日 |
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またまた寝坊。
この寒さはどうしたことか。最低気温は1度。布団から出る気がしないではな
いか。例年のように春らしいゆるんだ温みのある朝になれば、「春眠アカツキを
覚えずということで寝坊」という記述になることも確かではある。
TVで将棋観戦。
NHK杯の決勝戦は森内名人と佐藤棋聖という好カード。この2人は現在「棋
王戦」というタイトル戦でも戦っている。結果は苦しい将棋を逆転した佐藤棋聖
の優勝。NHK杯は「準タイトル」と呼ばれている。7大タイトルの1つではな
いのだ。しかしそれにしても、今年度の佐藤棋聖の活躍は目覚ましかった。拍手
。
午後は予定の外出。
マンションのローンの正式申し込みという用事。なんか知らないが大量の書類
を用意させられ、大量にハンコを押すように強要され、さらに大量の書類を追加
で用意するように命じられる。家というのは高い買い物だけど面倒な買い物でも
あるのだなあ。
1時間ちょっとで全てを終えて、マンションの建設現場へ行ってみる。
おお、やっと建物が存在し始めた。建物は最上階あたりまで伸びているようだ。少し実感が出てきたかな、というところ。周辺を
20分ほどウロウロする。新しく住む街に自分を慣らすための予行演習といったと
ころ。
強風なれど、いい天気。
強風のために布団を干してこれなかったから、散歩でもしよう。東京だと歩い
ていればどこかしらの駅に着くけれど、千葉ではそんなことはない。歩き始めた
ら歩きまくるしかない。30分ほど歩いたら街道沿いの吉野家が見えた。こんなと
ころクルマがなきゃ来れないじゃん。
牛丼がほぼ再開になったとか。
この店の立地の場合、クルマがあるのに、わざわざこんなジャンクフードを食
べに来る客ばかりということになる。クルマがあるのにお金がないのか、お金が
あるけどジャンクフードを食べるのか、クルマがあるからお金がなくて以下同文
なのか。どっちなんだろう。
クルマがなくてお金もない散歩男(僕のことです)はさらに歩く。
千葉県のやや大きめの街道には、たいていクルマのディーラー(新車を販売す
る店)がある。日曜日のせいもあるのか、ずいぶんと賑わっている。
僕はほとんど嫉妬を感じない人間だ。
モノゴトにも人間にも状況にも、「いいなあ」とは思っても「ちくしょう」と
は思わない。自分が書くエッセイがどんなにヘタクソでも酒井順子には嫉妬しな
いし、英会話が上手なイギリス人の3歳児にも嫉妬しないし、保釈金を5億円も
払えるITデブにも嫉妬しない。それはそれ、僕は僕だと思っている。もちろん
クルマを所有することに対しても全く同じだ。首都圏に住む限りクルマを所有す
る意味は、僕にはない。
でも、なぜかクルマのディーラーの商談姿には嫉妬を覚える。
偏見に過ぎないんだけど、ショーウインドウの外にいる人(僕ですね)を見下
しているような気配を感じる。「けっ、貧民が歩いてるな」みたいな。
それ自体はどうでもいいけれど、いつも何かが「ひっかかる」感じを覚える。
クルマが欲しいわけでもないから不思議だ。貧乏人のヒガミと言えばそれまでで
はある。ここで「金なら、ある」と書ければ説得力もあるのだがね(^^)
特別な見どころもないままに、30分ほど歩いて某駅にたどりつく。
もう遅い夕方になっている。たぶん2時間近く歩いたから、少しはダイエット
に貢献しただろう。実際に引っ越せば自転車男に変身できるから、もう少しまと
もな独り千葉デートを楽しめることだろう。まとも、ねえ。
夕方に帰宅。
少しだけエッセイを書いて、少しだけ本を読んで、夕食。ローンとコマ減があ
るので今日も節約メシになる。よし、ここで3行レシピに行こう。少し野菜が少
ないと思ったときの副菜メニュー、モヤシのナムル4人前。
1、モヤシ半袋を沸騰したお湯でゆでる
2、20秒で1を取り出し、ごま油小さじ半分・しょう油小さじ2・豆板醤耳かき
2で和える
3、白ゴマをかけて召し上がれ
あくまで小皿料理を増やすメニューである。
モヤシの茹で加減が勝負で、「30秒」は状況によって変わる。パスタと同じで、
試食して「ちょっと固いか?」というところでザルに移す。余熱で煮えるからだ
。
調味料は適当で良い。
間違っても「耳かき、ウチにはないんですが?」というズレた質問をしないよ
うに。熱くても冷めても冷しても旨い。ビールのつまみにご飯のおかずに、と応
用が利く。モヤシは抜群に安い野菜でもあり家計難にも利く。
今日の熱燗は『高清水 生もと特別純米 稲波』。
初挑戦の日本酒については、いつも熱燗の前に常温で試飲している。この常温試飲では「おお、旨い!」と
思った。ちょい辛口でキリリとしたところがある。しかし熱燗にしてみると、ち
ょっと苦味が鼻につく感じもある。熱燗好きとしては評価がやや下がるか。とい
うことで、今日も見事なまでの無内容日記であった。
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