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地震・老け顔・ストレインジ |
3月25日 |
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朝方は台風のごとき暴風雨。
ベランダというか窓に叩きつけられる雨音を聴きながら「あーこういう天気の
ときにぬくぬくと寝坊するのっていいよなあ」とベッドでぐずぐずする。
小学2年生の少女にピッチングを教えていて、球種を増やさなければいけない
から落ちる球にしたらたとえばフォークかシンカーかナックルボールなんかどう
かねと薦めてみたら、わたしパームボールがいいと言われて握り方を忘れたなあ
・・・という夢と同時に起床すれば10時20分。
TV将棋のNHK杯戦は珍しく「女流棋士出場決定戦特集」だと知っていたの
で飛び起きる。するとTVは全面的に石川県の大地震の報道。あれあれ。
6年前くらいの卒業生♀にメールをもらった。
今年の1月9日のこと。恒例の勝手に引用。
>災害つながりの話題で一つ。
今年は日本を脅かす災害に気をつけないといけません。
西日本特に京都・大阪・兵庫へ旅行されるときは十分にお気をつけて。
なぜかというと、今年が亥年だからです。
兵庫県南部地震、日本海中部地震、関東大震災と甚大な被害をもたらした
地震が揃っているのです。
特に京都・大阪・兵庫と挙げたのは、この地域では突如として大地震が発生
する傾向があるのだそうです。
日記的に時間が前後するけれど、彼女から今日の午後に来たメール。
>私が聞いていた予想は、夏〜秋頃に福井、近畿圏で地震が起きるということ
だったので、時期と場所には若干のズレはありますが、エリアには入っています
。
ん〜やはり『亥年には何かが起こる』という話に狂いはないのかも知れません
。くわばらくわばら!
約××年周期という理論が災害予測に適用できるかどうかはアヤシイと僕は考
えている。
サイコロで5回連続して1が出たから6回目が1になる確率は低いだろう・・
・とはならない、という話はよくある。そういう確率論とは種類が別だとしても
、周期を予想の根拠として使うのはあまりにも「非科学的だ」と思っている。
この卒業生の彼女はどこかで聴いた話を余談的に僕に語っているだけで予想し
ていたわけではない。
もしこれが予想として僕に伝えているならば、下らない風説の流布になってし
まう(関東大震災は・・・・・・が起こしたんだ! みたいなデマゴークですね)。だ
からあくまで「そういう話もあるんですよね」という普通の話題だと思う。
しかし、こうして現実に大きな地震が起こってしまうと(時期と場所がハズれ
ているとは言え、石川県も大地震が起こりにくい場所なんだそうな)、周期って
こともあるのかなと思わなくもない。予想が当たったという話ではなくて、起こ
ってみれば全て真実になってしまうというだけの話。
ところで能登半島には去年、一昨年と2回訪問している。
TV報道の映像に「どこか知っている場所が出てこないかな」と思って観てい
たけれど、そういう映像はなかった。民家だの神社の鳥居などボロボロと倒れて
いたが、映像イメージや震度6強よりは人的被害が少なかったように見える。い
ずれにせよ、被災者にはお見舞い申し上げる。
TVが自動的に高校野球になった。
もう春休みなのかあ。特に興味がないのに観てしまうのは例年のこと。テキパ
キ進むし、適度にシーソーゲーム。なかなか面白いな。
それにしてもやっぱり高校球児って、老け顔が多すぎないですか?
僕は職業柄つねに現実の高校生に接しているから、顔を見て「まあ高校生だろ
うな」という判断をする能力(ってほどのものでもないが)は普通の人より高い
ほうだと思う。もちろん僕がどんどん加齢していくから、高校生って子どもらし
い顔をしているなと感じることが多くなった。
でも、高校球児。
僕より2歳くらい年上のK原選手(今はオリックスにまだいるのかな)が高校
球児だったときにもそう思ったけど、高校で野球部に入ると老け顔になるのだろ
うか。あるいは老け顔だと野球部に入るのか。ひょっとして、野球部の勧誘は老
け顔の高校生を中心に行われているのか?
ときどき画面にうつるスタンドにいる高校生を見ると、まあ普通に高校生らし
い顔をしているのだ。しかし、よく画面にうつる選手の顔のアップを見ていると
、「なんじゃお前は34歳か?」という顔が多い。こんなことを思うのは僕だけな
のかと思ってネットで「高校球児、老け顔」で検索してみると300件くらい。わ
りに少数意見ということになる。おかしいなあ。
遅めの午後はダラダラと読書。
『「ニッポン社会」入門』をコリン・ジョイス(谷岡健彦訳)を読了。
日本に滞在して15年になるイギリス人による「外国人から見た日本」を紹介す
るエッセイ。大上段にかまえた日本論ではなく、あくまで具体的で瑣末(さまつ
=細かくてどうでもいいこと)な記述を積み重ねたもの。
基本的に「なるほど」という部分が多いが、ときどき困るところもある。
たとえば「日本以外では決して見られない光景」の記述。
>ハチ公前の人込み。携帯電話を耳に押し当てた女の子が「どこ、どこ?」と電
話に向かって言っている。彼女は顔を上げて、周囲を見渡す。同じようなことを
している、もうひとりの女の子が目に入る。おたがいを見つけた彼女たちは、キ
ャーッと声を上げて小走りに駆け寄る。
これは皮肉なのだろうか?
この光景が日本以外でないのかあるのか僕にはわからないけれど、いかにも日
本的というかありがちな光景である。ここで著者が
「まったく、日本ってのはわけわかんないよね」
と皮肉っているのか、あるいは
「えー、日本人ってこんなことするんかーストレインジ」
と笑っているのか、そこがよく伝わってこない。別にどっちだって良いし、翻訳
の文章だからある程度までやむを得ないことではあるけれど、著者の立場が見え
にくいという欠点があるだろう。
もう1つ不思議だったのは、「これはいったい何を言わんとするのか、汝?(
What do you mean ?)」という記述が散見されること。
>くれぐれも頭上に気をつけよう。ドアを通ろうとするときに、ドア枠を頭にぶ
つけてしまうようなことはまず起こらない。君が頭をぶつけてしまうのは、身を
屈めて掃除機をかけているときに君の頭上にあるものだ。
この「頭上にあるもの」って何なんだろう?
真面目にわからない。何かの比喩とかそういうものなんだろうか。この手の表
現に出会うたびに「むむむ・・・これは・・・?」と考えてしまう。あるいは、
読者に考えさせるという著者の意図なのかもしれない。以上は皮肉ではない。
全体としては面白い本だと思う。
肩肘張らず(かたひじはらず=気楽に、の意味)読むぶんには良書と言える。
「お気に入りの日本語表現」の第3位が「勝負パンツ」とか、やはりこれも冗談
か皮肉か本音かわからないところであるけれど、なかなか面白かった。
5時前から少々入試問題の勉強。
もっとも相撲を観ながらだ。結びの一番で朝青龍は変化(立ちあいで身をひる
がえすこと)して勝ち。解説者たちは「そこまでして勝ちたいのかね・・・まあ
しょうがないか」という論調。これで白鵬との優勝決定戦へ。ところで、幕内の
場合、この優勝のことを正式には「幕内最高優勝」というらしい。サイコーとつ
けないと駄目な理由があるのかな。
ま、それはともかく優勝決定戦。
もし朝青龍が優勝すれば「連敗スタート後の優勝」という新記録になる。昨年
の名古屋場所の本割(ほんわり=決定戦以外の普通の取組のこと)のような熱戦に期
待。そのときは白鵬が寄り倒して、直後の優勝決定戦は朝青龍の勝ちだったはず
。さあ、勉強なんかしている場合じゃないぞと身を乗り出す。
今度は白鵬が変化してコンマ2秒くらいで決着。
解説者たちも言葉に困って「・・・まあよくやりました」みたいな感じ。昔の
言葉でいうと「シラケる」というところ。なんだかなあというムードが漂う。
横綱・大関は絶対に変化しちゃいかんとまでは思わないけど、2番連続でやる
なよ。朝青龍はハメ手で勝って、次に同じくハメられて負けたわけで苦笑してい
る。盛り上がらないなあ。
今日から3連休。
そんなに忙しいわけでもないけれど、体調や環境を整備しておかないとね。で
わ。
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