予備校講師でわるかったな!





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簡単に公開できない。 4月5日
  8時過ぎ起床。
  冷蔵庫にたくさんのシメジがある。生シメジ、干しシメジ、焼シメジ、乾燥シ メジ、煮たシメジ、取れたてシメジ、かびる前のシメジなどなど。いったいどう すればいいのだ、どうしてここまでシメジを収集してしまったのだ・・・という ところで目が覚めた。
  やっと晴れる。干し物とピザトースト。昨晩の読書の話。


  『簡単に断れない。』土屋賢二を読了。
  週刊文春連載の自虐系お笑いエッセイ。
  シリーズも5冊目くらいでそろそろマンネリのような気もするが、とりあえず 笑えるから読んでしまう。ヒマ潰しの読書というのもあるのだ。学生とツチヤ先 生の会話。

>「先生、恥ずかしいことになってますよ」
「君のような学生を教えたことだったら、とっくの昔に恥ずかしいんだ。それ以 上に恥ずかしいことがあるのか」
「もちろんです。大学生協でうちの先生方が書いた本を並べて売ってるんです。 他の先生方の学術的な著書が並んでいて、先生のところに来ると、とたんに『ツ チヤの軽はずみ』とか『ツチケンモモコラーゲン』になるんですよ。恥ずかしす ぎます」
「たしかにその並べ方は恥ずかしい。それで君はどうした? 買い占めたんだろ うな?」
「どうして買い占められるんですか。先生の本を買うだけでも恥ずかしいんです よ」
「君はそんなに恥ずかしがり屋だったか? そんなことをわたしに言うのは恥知 らずだろう」
「すみません。一番恥ずかしいのは先生でした。わたしが先生だったら出家する ところでした」
「わたしが君だったら生まれた直後に出家するだろう」
「でも先生、街の書店なんか、哲学の棚に置いてるんですよ。大哲学者の名著と 並べられて恥ずかしくないんですか」
「書店の判断だから仕方ないだろう。わたしの本はきっと哲学的な深みがあるん だ」
「深みなんかゼロです。深みがないことについてはだれにも負けない自信があり ます」
「君が自信をもってどうする」

  どれほど真剣に読んでも一切学びがないことを自覚して買うようにオススメし たい。


  整骨院と昼食を済ませてから校舎へ。
  今日から新学年スタートの高校もあり、出席率は低め。これはしょうがないな 。部活をやっている高校生なら「年度初日だ!」ということで練習もあるのだろ う。
  春期講習の設定時期は市進予備校に限らず各予備校が悩むところだろう。都内 は今日からスタートという学校が多いそうだが、市進は千葉・埼玉中心の校舎展 開なのでしょうがないか。2日4コマ完成を増やす方法はあると思うが、やはり これも学習効率の面でどうかなという部分もある。

  Cクラスは順調に。
  Qクラスはタブーとしていた個人生徒様注意を実施。ここで詳細を書くことは しないが、僕や予備校をなめるのは自由だけど受験をナメちゃいけないよ。
  このタームの2日目で昨年のQクラス在籍生の見事な失敗を話した。しかしそ の生徒様はその授業を欠席なされている。毎回の授業で「過去の失敗者」を話す わけにもいかない。成功談なんていうのはどこにでも落ちているし、そんなのは 一部の例外を取り上げた商業的プロパガンタなのだ。
  さりげなく授業の復習の記述を入れてから、検見川浜校へ移動。


  8連続JR風俗レポ最終回。
  西船橋駅で乗りかえるとき、構内の書店に立ち寄る。何しろ4時27分本八幡発 に乗っても8分待ち、それより早く乗れば乗るほど待ち時間が長くなるからね。
  いまはやりの・・・そうでもないか・・・駅構内の店舗が千葉県にも登場して いるわけです。で、問題は、先日も酷評した『モルヒネ』という小説の宣伝方法 なんですよ(ヒマなひとはここの日記を参照)。

  僕が買った書店の手書きポップには「うずくまって泣きました・・・」という ようなことが書いてあった。
  手書きポップはそれぞれの書店の書店員が自分の感想を個人的に書いて、その 書店ならではの売り方として使うものである。ところが、この『モルヒネ』の手 書きポップは違うんですね。その店でもこの西船橋の店でも同じ。つまり、書店 (員)が各自に作ったオリジナルではなく、宣伝媒体として出版社が用意した「 手書き風」のもの。

  こういうインチキなことやってるから、リアル書店の人気が凋落するんですよ 。

  リアル書店で本を探す人こそ、大切にするべき顧客。
  ネットの書評なんてものは相当数を読まないと「評判」がつかみきれない。そ こで読書経験の豊富な書店員による本当の手書きポップを、信用せずともあてに して本を選ぶ。それがリアル書店の意義であり、そこに足を運ぶ客の喜び。

  もちろん書店は「出版社からこういうのが送られてきたから仕方がなく・・・ 」ということなんだと思う。
  普通の活字ポップならいくらでもあるわけだし。しかし「手書き風」ポップで リアル書店に来る客をだまそうというのは、本質的なところで売り方を間違えて いるんじゃないか。このように、ホンモノと紛らわしい「手書き風」のポップを 出版社が採用することで、書店(員)の涙ぐまし「宣伝が弱いけど、この本を 売りたい!」という努力をスポイルしているんじゃないか。

  絶対的に良いものが必ずしも売れるわけではない。
  宣伝によって「良さ」が巷間(こうかん=世の中)に流布されて陽の目を見る ことはある。あの大ベストセラー『セカチュー』だって最初はまったく宣伝され なかったが(何しろ無名作家)、書店ポップから良き評判が形勢されて売れるよ うになったのだ。だからこそ、売り方をそもそもの出版社がちゃんと考えないと 、どんどん本は売れなくなっていくのではないかな。何をプリプリ怒っているの かというと、この『モルヒネ』はつまり下らない小説だから読まないようにと注 意喚起したいのね(^_^;)


  2年生の授業はまったく問題なく終える。
  最上位クラスとして十分なデキとはまだ言えないが、じっくりと仕上げていく 楽しみがある。今からスタートすれば入試まで22ヶ月、90週間ほどあるのだ。大 切に行かなければ。

  授業後は千葉県某所に移動して春期講習打ち上げ。
  どの講師も校舎移動が多くなってきて、校舎で顔合わせすることが少なくなっ てきた。そこで顔のつながる相手同士で連絡をつけあって集合して呑むことにな る。いろいろと情報交換をしなければならない。情報交換の一例。

「いやいや、笑顔がいいですよね」
「そうだよなあ、××とは差がありすぎるよ」
「あれはきっとデ・・・」
「どうしてそうなるんだよ」
「選ぶからいけないんだよ」
「読書の話題なんか読まないから」
「だって、じょ・・・」
「お前、そこしか観てないだろ」
「だって全てでしょう!」
「新築を・・・」
「ってか、あそこはジ・・・」
「料理のネタなら読むけど」
「俺にもデキたのかと」
「あの人、・・・なんだって?」
「あー、交・・・でしょ」
「あれ、アノ字でああ読むの」
「いやそれがさ」
「みず・・・とかいませんかね?」
「でもいいじゃないすか、デ・・・」
「名簿を見せろって言うから」
「お前そればっかりじゃん」
「何とかコマは」
「葛・・・じゃああれだから」
「あきらかに赤・・・」
「問題は嫁だろ」

  伏字が多すぎて意味がわからぬ(-_-;)
  明日から4連休です。生徒様は学校との両立を目指す4月にしてくださいね。 うまくまとまった・・・とも思えないな。簡単には公開できないのだ。

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