予備校講師でわるかったな!





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アンカケマンデー 4月9日
  7時半起床。あいまいな曇り。
  昨日の残りの味噌汁とご飯が朝食。8時半から活動。


  07年度的各曜日通年スケジュール月曜日。
  不本意ながら休日。昨年までは某予備校の授業のために神奈川県まで遠征して いたけれど、解雇されたため。業界的に、初冬に来年度の仕事はナシと決まって も、その収入を埋め合わせる仕事を見つけるのは難しい。1年契約なんていう職 業を持っていると人生はロクなことにならないという例なので、若い人は参考に して下さい。

  ときどき、若い人から「予備校講師になりたいんですけど」と真面目に相談さ れることがある。
  僕の返答は割にシンプル。

「なりたいんだったらなるしかないじゃないですか、僕が止めたらならないんで すか?」

と柔らかく答える。
  もし「予備校講師になりたいんですけど、職業選択としてどう思いますか?」 と質問されたら、もっとちゃんと答えてあげるようにしている。たとえば「あな たのご実家には資産はちゃんとあるんでしょうね?」みたいに。この続きはここ では書かない。


  午前中はひたすら予習。
  11時前までにとりあえず2週間分の授業ができる体勢になった。昨日書いたよ うに長期的な展望をもっと明確にしなければならないので、明日以降もモゾモゾ 続けることになるだろう。

  少しだけ今春の入試問題の話題。
  テキストの予習をしながら入試問題をチラチラ見る。すぐに役立つ入試問題を 探すのではなく、テキストで教えるときに何を示すか大まかな方針を持っておく ため。とある、まあ偏差値50くらいかな、大学の問題。昨年の市進Qクラス生か ら頂いたもの。その卒業生の解答メモも残っている。

(         ) you didn't submit a report by the deadline?
1、Why
2、What reason
3、How come
4、What cause

  解答メモに残っているのは 1、Why である。
  まあそうだろうな、と残念に思う。どれほど

「入試問題では意味を根拠にしても正解にたどり着く保証はないし、それがかえ って文法ではアダになることのほうが多い。意味を考えるなと言っているんじゃ なくて、意味だけで決めようとするなって言っているんだ」

と力説しても、こういう「結果」になる。この人は9月から僕の授業に参加した から、いまの説教を聞いた経験値も少なかったのだろう。あ、正解は 1、Why で はないですから。

  この問題を見たときに「ああ1、Whyが最初に消える典型パターンだな」と認 識するのが大切だ。
  「なぜ、の意味でしょ」と考え始めるのはまったく問題ないし、僕も同じだ。 大切なのはそこを解答決定の終着駅にしないこと。まあ、正解となる選択肢のイ ディオムを知らないことは、今の4月という時期ならあるかもしれないが。つまり、その知識がなくても4択を3択にできるのが現在の受講生にとって必 要なことだろう。

  もちろん、この卒業生を責めているのではない。
  他山の石にして欲しいということ。「たざんのいし」というのは「他人の失敗 から学びを得ましょうね」ということ。「1、Whyが最初に消える」理由がわか らない生徒様は1Aターム第3回のノートを参照してください。

  え、それはわかったけど、正解が知りたい?
  たまにはリアル講師室で質問してくださいね。質問する力は、自問する力を磨 く基礎なので。と、たまには先生っぽいことも書いておかないとね(^^)


  早めの昼食は焼きソバ。
  整骨院にかけこんで帰宅。そうだ、通年スケジュールの話だった。月曜日はい ろいろと勉強をするつもり。受験に関係する部分もあるし、そうでない部分もあ る。手話も習い事も含まれる。カッコよく言えば自分への投資のための勉強にな る。ただ、今月は前述のように予習があるのであまり本格化できないかもしれな い。やはり黄金週間までにペースを作りたい。

  こわごわとプールへ。
  更衣室でメタボリック系全裸オジサンがケータイ通話を楽しんでいる。正確に は、何かの苦情を言っている。「そんな話じゃなかったじゃないか」とか何とか 。老人なので耳が遠いのか、声が大きい。この人、いつもこれやってるんだよな 。まあそれほど迷惑なわけでもないけど、ブラブラさせながらケータイで口論す るなよなあ。

♪タンタン、タヌキの〜・・・
   ケータイ電話でぶーらぶら・・・

  どこが先生っぽいんだ?


  びくびくと泳ぐ。
  耳の調子も肩の調子も悪からず。やっと復帰できたかなというところ。600M で「もうやめるか」と思ったけれど、「ここでセカンド・エフォート!」とひとガ ンバリして700M。無理をするのは良くないが、ちょっとの無理は自信をつける 。たぶん。


  帰宅してヒミツの花園。
  1時間ちょっと。1ヶ月くらい放置していたけれど、これも平常ペースに戻せ るだろう。問題はどこまで継続的にやれるかだ。オヤツにチーズトーストを作っ て食べる。朝食がパンだったので、いま食べておかないと賞味期限が切れてしま うのだ。経済的な問題も気分的な問題もあるから、食べ残しはできるだけ出さな いようにしている。ビンボーでケチなだけ、という説もある。

  スキマ時間で読書。
  『eメールの達人になる』村上龍を読了。電子メール(ケータイを除く)の書 き方を指南する本。広い意味でのコミュニケーション論であり、具体例も豊富で ある。チラリと見られる村上龍らしい表現もキレが良い。

  しかし、これはもう読まれる必要のない本だろう。
  本書が発売されたのは2001年末のことで、まだ電子メールの暗黙的ルールが確 立していなかった。というよりも、やっと電子メールを使う人のほうが多くなっ たかな、という「創成期」だったかもしれない。

  本書が新刊であったときに立ち読みをしたことがある。
  そのときは「ふ〜ん、こんな本もあるのか、でもまあ買うほどじゃないな」と 思った。それがたまたま新古書店で安く売られていたから買ってみたわけだ。僕 は電子メールを書くのが苦手なほうだということもある。

  村上龍らしく勝手と言うかワガママというか強引な論調で書かれていて(全て 良い意味で言っている)、おもしろい部分もある。
  だからと言って、この本を読んで自分のメールが洗練されるなんていう人は絶 滅していると思う。特に悪い本ではないけれど、イマドキこれを定価で買ったら 怒る人がいるだろう。


  今日の夕飯はシノギ飯。
  昨晩のタイの塩焼きが残っている。中華風アンカケ3行レシピ、いきます。

1、中華だしでスープを作り、酒少々とシイタケ・シメジを投入。
2、塩・しょう油・ショウガのスリオロシで味をつけ、水溶き片栗粉を投入。
3、レンジで温めたタイの塩焼きに2をかけて、ワケギを散らして召し上がれ。

  うまー。
  しかし味がちょっと濃かったかも。恐らくはダシが利き過ぎたのだ。キノコか らダシが出るから、中華だしを省略して水と酒で煮ても大丈夫だろう。実に先生 らしい日記であった。そうか?

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