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ネガティヴでポジティヴ |
4月15日 |
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昨日の日記で書き忘れたこと。
休憩時間に一昨年の卒業生♂K君が合否報告に来てくれた。彼は05年度に市進
Qクラスに在籍したT高校出身の生徒様だ。慶應SFCを第1志望にしながら玉砕し、浪人していたとか。1年前、彼の友人に「K君は玉砕しました」と聞いていて「じゃあ1年後に報告に来いと言っておけ」と伝言してもらったのだ。
結果は京都にある某有名私立大学(@今出川)に進学。
京都の有名私立大学と言えば立命館大学があるけれど、あれは金閣寺・仁和寺
の近く。京都産業大学は有名と言えるかどうか難しいし、♂なので京都女子大学
でもない。
授業があるために時間がなくて握手をしただけだった。とてもいい笑顔だった
。「京都のエッセイ読みましたよ!」とも言ってくれた。小さなことではあるけ
れど、大きな幸せ。いつも素敵な合否報告ばかりではないけれど、こういう喜び
もある。即座の幸福をお手伝いしたわけじゃないにせよ、前進する手伝いはできた
ということ。おめでとう。
ところで、彼はなんで4月の半ばに千葉にいたんだろう?
いま書いていて疑問に思ったが、もう確認することはできない。週末を使って遠距離の彼女にでも会いに来たのだろうか? または彼氏に?
9時半起床、薄曇。
昨晩は呑んで帰宅したため風呂をパスしていた。ゆえに朝風呂。日本ソバの朝
食を済ませて将棋を観ながら雑用。その後は読書。
『村上かるた うさぎおいしーフランス人』村上春樹・安西水丸を読了。
100種類ほどのかるたに付随する物語を加えたエッセイ集。
『またたび浴びたタマ』の続編とでもいうのか。大きな活字で安西水丸のイラ
ストつき。かるたを説明する物語としてのエッセイはシュールのひとこと。ただ
、本書を面白いとか価値あるものだとする読者はかなり少ないような気がする。
前書きにあるように、「まじめに現実世界と対峙しようとすればするほど、と
きとしてこのような『脳減る賞』方向に物ごとが勝手に流れて」いってしまうも
のだろう。
比較的シリアスな小説を書く著者が真剣に物語を探していると、ふざけている
としか思えないサイドストーリー(ネタと言うべきか)が出てくるということだ
。しかし、それらの小さな物語に読者がお金を払う価値があるのかどうかという
と、ちょっと怪しい感じもする。僕はそれなりにサイドストーリーとしての冗談
の集大成である本書を楽しめたけれども、オススメできるような本ではない。
ひとつ良いところは安西水丸のほがらかなイラストである。
シュールな4コマ漫画なども少々含まれていて、全て掲載かるたに対応した内
容になっている。カラーも多く、水丸ファンには堪えられない1冊と言えるだろ
う。
なお、春樹・水丸コンビの作品では超短編集『夜のくもざる』がオススメ。
本書と同様の体裁を取っているが、『くもざる』の物語のほうが本書より優れ
ている。結論として、本書を立ち読みして「まあ面白いかな」と思ったら文庫の
『くもざる』を探してみてください。
1時前から昼寝。
2時過ぎに起きれば非常に不機嫌。理由は不明。布団が干せない・嫁が来ない
などの欲求不満だろうか。昼飯に冷しタンタン麺を作るが旨からず。不機嫌に拍車
がかかる。イライラしながら何かをするのがイヤなので読書に逃避。
『トイレは小説より奇なり』酒井順子を読了。
表題作を含めた連作エッセイの3本立て。この著者の作品で文庫化されたもの
はほとんど読んだつもりだったが、まだ古い文庫があるようだ。まずまず。
10年以上前の本なので、著者はまだ20代半ば。
印象としては、著者が30歳を間近にしたあたり、つまり90年代末期あたりから
のエッセイから文章にキレが出てきたような気がする。とは言ってもこの時期か
ら「柔らかい毒舌」の片鱗は見て取れる。
>最近、この手のポジティヴバカが増えてきたよう気がしてなりません。何事に
もポジディヴである、ということは大変に結構だと思うのですが、
「あなたってポジティヴですね」
と言われるまで、
「私ってポジティヴでしょ」
と言い続けないと気がすまない彼等の姿を見ていると、その人が本当にポジティ
ヴな人なのかどうか、わからなくなってしまいます。
たしかになあと思う一方で「ポジティヴバカ」とかハッキリ命名しちゃってい
いのかよとも感じる。例によって非常にクセがあるエッセイストなので、自分と
の相性を考えてから読んでみてください。
3時半にTVで競馬の皐月賞を観戦。
特に興味がないのにTVをつけるのがフキゲンの証拠だよなあ。番狂わせのよ
うでヴィクトリーという馬が勝つ。騎手は田中勝春。なんとG1制覇は15年ぶり
とか。15年前は僕も熱心に競馬をやっていた。わりに好きな騎手なので、
「カツハル何とかしろぉぉ!」
と絶叫したことも何度かある(何ともならんだろ)。
当時から実力騎手の1人だったのに、その後1度もG1に勝てなかったとはビ
ックリだ。当時と変わらない爽やかな「カッチースマイル」は良かったな。
5時過ぎのオヤツはコーヒーとイチゴ。
少しは何かをしないと日記のネタがないじゃないかとエッセイを書こうとするが、文章枯渇。どうも精神状態が良くないみたいだ。体調はまったく問題ないけど。
7時前から夕食作り。
小林カツ代の本をカンニングしつつ。厚揚げとチンゲンサイの煮物というのが出ていた。チンゲンサイがないのでカブで代用。同じようなものだろう。これはまずまず。
同時に鶏モモ肉のソテーにも挑戦。
レシピ通りに進めようとしたら火の通りが悪く、アレンジが必要になる。「一膳」シリーズにするほどのものでもないので、3行レシピにしてしまおう。鶏モモ肉は150グラムくらいかな。
1、鶏モモ肉をフライパンで両面3分くらい弱火で焼く。
2、生焼けの1を取り出してしょう油・みりん各大さじ1に漬ける。
3、2を1センチ幅で切り分け、フライパンに戻して弱火で両面3分くらい焼く。
参照していたレシピは3の切り分けで完成ということ。
それも一品だろう。前述のように火が通らなかったので2度焼きしてみたわけだ。効果は2つある。1つはしょう油とみりんに漬けたものを焼くので香りが良くなること。もう1つは生肉の時点で漬けるよりも(恐らく)料理がしやすいこと。
もしできれば、2の時点でフライパンを洗うと油分を減らせるのでダイエットにもなるだろう。味が濃いので弁当のオカズに向く。家で食べるなら生野菜とい一緒に食べる(今日は大根オロシと水菜にしてみた)といいだろう。タレに豆板醤少々を加えればビールのツマミらしくなるだろう。鶏肉は安い食材なので月末の家計対策にもなる。
時間と手間をかけて料理をしたために気分は少し回復した。
誰にでもあるだろうフキゲンな一日。うまくごまかす方法があればいいし、もしなくても一日は24時間で終わる。毎日が素敵である必要はどこにもない。
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