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北海道はまだ冬かしら 4月18日
  10時過ぎに起床。
  お寝坊さん、と自分に声をかける。予定があって寝坊すると、人は自責の念に かられる。今日の僕のように予定がなくて寝坊すると、それはそれで後悔を覚え る。楽天的な人は「ぐっすり眠れてよかった」と思うそうだ。うらやましい。


  雨が降り出す前にスーパーへ。
  月末モードということで、高い商品が安くなっていない。安い商品をより安く というモードになっているのだ。安売り品は野菜がほとんど。スーパーの売り方 というのが最近になってわかるようになってきた。たぶん月末には高めの牛肉が 安くなるはずだ。消費者の(お金の)動きで仕入れを変えているはず。

  なお、一般的に「月末」とは20日過ぎを指すが、お金がからんだ場合は給料日 (25日の場合が多い)前を指す。
  普通の社会人は給料日前を「月末」と呼ぶためだ。つまり今日18日からの1週 間が「金銭的月末」になる。社会人の読者様は「何を当たり前のことを」と思う かもしれないが、若い読者はまだこういうことを知らないものなのですね。
  つまり、先ほどの「月末には高めの牛肉が」の月末は文字通り25日以降のこと を指すわけだ。しかし牛肉なんて最近まったく買ってないな。


  帰宅してしばらくすれば雨。
  通信添削の勉強を少々。読書も少々。今年は本を読む量を減らそうと思ってい た。正確にはもっとゆっくり読もうと思っていた。しかし仕事量が減ったぶん時 間が余り、どうしてもたくさん読んでしまう。ゆっくり読んでも読書時間の絶対 量が多すぎるのだ。「1年で100冊以下」が年度当初の目標だった。でも今ざっ と数えたらすでに50冊を超えている。下らない本ばかり読んでいるから、読書す ることで自分の教養が高まっているわけでもない。困ったなあ。


  プールへ行くと、サウナのおじさんたちの会話がうるさい。
  おじさんAが「先週、北海道に行ってきた」というと、おじさんBが「北海道 なんて行くところじゃない」と関西弁で主張を始める。サウナ室には彼ら2人と 僕とおじさんCがいる。おじさんBの熱弁。

>あんなところ、人が住む場所やないで。昭和32年に知床に2ヶ月住んでいたん や。家に畳がないんやで。床のうえにムシロをひいてそこで寝るんや。たまらん わ。熊だけ住んどりゃええんや。なんや、今まで開拓使だ屯田兵だと日本は北海 道に金つかいまくって、意味ないやないか。北海道なんかロシアにくれてやって 、台湾を貰えばいいんや。北海道はあかん。旅行でも行くとこやない。住んどる 人間がおかしいんや。

  ・・・いやあ、まあ、あなたがそう思うのはいいんですけどねえ。
  確かに北海道開拓・開発に日本はたくさんのお金を使ってきたことは事実であ る。それが本当に正しかったかどうか、疑問を感じる人はいるだろう。しかし、 北海道をロシアに献上するとどうして台湾が手に入るんだろうね?

  なかなか面白い暴論ではあるけど、黙って聞いているおじさんCか僕が北海道 出身だったら全裸で殴り合いになるだろう。
  おっさんいい加減にしろよ、と絡もうと思ったがヤメ。無視するのが賢明。こ んなことにエネルギーを使っても僕にメリットはないし。それにしても、話をふ った方のおじさんAはどう思っていたんだろう。自分が旅行した地域をここまで けなされて嬉しくはないだろう。
  久しぶりに1キロ泳いだ。スピードも息の入り方もほぼ復調したみたいだ。


  味噌タンメンを食べてから校舎へ。
  とても寒い。吐く息が白い。どうなっているんだろう。講師室に入ったら合否 報告の卒業生♀。Qクラス在籍で、×稲×大学目標で受かったのが○奈○大学で 、えーと、今は某×台予備校で浪人生とのこと。あれあれ。

  昨年の僕のQクラスは、例年より合格実績を下げてしまったようだ。
  この日記で書けなかった(が春期講習の教室で話した)失敗例もある。もちろ ん全ての卒業生の結果を知っているわけではないから断言できないが、たぶん悪 い結果だったろう。後悔はしていないが反省点は僕にもある。今の生徒様にヘン な誤解を招きたくないので詳しく書けないけど、それを活かした授業をしている つもり。とにかく、報告に来てくれたことに感謝。

  休み時間には別の卒業生♀。
  こんな時期に、ずいぶん多いな。Cクラスから×本大学に進学。すでに大学が 始まった季節なので、どのレベルが第1志望だったかは質問しなかった。受験が 終わって大学生になれば次のステップだ。第2志望以下の大学に進学して失望し ている卒業生はそう考えるように。彼女は今の大学生活が楽しいようで何よりだ 。

  授業はまずまず順調。
  試行錯誤している部分もあって、授業のペースが落ちすぎたのは反省点。程よ くハイペースを目指しているけれど、程よいのがどの辺なのかつかめていないか も。授業後にカンフェリータイム(説明会のようなもの)があったので雑用をし て時間を潰すが、質問は誰も来なかった。ちょっと残念。質問を引き出す授業展 開を用意できなかったことになる。


  帰宅して夕飯。
  お供の熱燗は長野県の『七笑 特別純米』。わりに有名な酒造メーカーだった ような。常温でもヌル燗でも濃い味に思える辛口。ピタリ来るという感じではな いが、「ちょっと今夜は辛口を」と思ったときには良さそう。

  メイン1は豚の角煮。
  昼間のうちに作っておいた。下煮が1時間半、本煮が30分ね。ダイエットを気 にして、本来はバラ肉を使うところを肩ロースで代用してみた。味は良かったが 、肩肉らしいパサつきが気になる。角煮というより焼豚に近いだろう。これはこ れで美味だが、ラーメンのトッピングにしたほうが喜ばれるだろう。

  メイン2はホタテの刺身。
  1個150円で巨大。北海道産。オホーツクが旨いそうだが、時期的に噴火湾だ ろう。カラごと売っていて、剥き身にしてもらった。カラから剥がすのが難しい からね。きわめて美味。当初の予定では「貝柱と身を刺身、残りを炒め物」だっ たが、切り分けた瞬間に方針変更。ヒモと呼ばれる部分も刺身でいただく。
  コリコリとした食感がたまらない。貝柱と身だけでパック売りされているもの とはレベルが3枚違う。ヒモを食べてこそホタテ刺しだと思う。旬は春から夏ま で。ぜひ若奥様も試して頂きたい。酒飲みしか喜ばないと思うけど・・・。

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