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バッハと焼き豚 |
5月1日 |
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6時起床。
原木中山駅からヘリコプターに乗って本八幡駅に到着し、20分ほどの待ち合わ
せで原木中山に引き返した。ヘリの高度は350メートル。うわー、オレ高いところ
苦手なんだよな〜という夢だった。他にも「傾斜40度の山を登る旅」の夢など2
種を見たが省略。
7時から読書。
どんよりと曇り。今日も予定は特になし。陽の出ている時間に小説を読むのは
久しぶり。いくらヒマだと言っても、小説ばかりはまとまった時間が取れるとき
に読みたいからね。ふだんは寝る前に20分ずつくらい読んでいる。
だいたい100年くらい前のイギリスの小説で、こういう曇り空にはピッタリ来る
ような。しかし英語で読むのってきついよな。もちろん何ページか読んでから翻
訳で確認して進んでいるんだけど。
ここで余談。
画面左側の画像を変更した。これは埼玉県の芝桜。今までトップページのスタ
イル変更は1年に1回にしてきたが、今年は部分リニューアルを5、8、11月に
やることにした。3ヶ月に1回ということには特に意味ナシ。昨日まではフリー
ジア(自宅で咲いたもの)だったから、今年は花のシリーズにしようかな。
すると手持ちの写真がないから、6月末までに撮影してこなければならない。
次は菖蒲かアジサイかミズバショウか。最後のは冗談。尾瀬に行くのはムリだろ
う。
9時から昼寝。
目覚めたら10時過ぎ。今日で賞味期限が切れるキムチでチャーハンを作ったが
失敗。油をケチった(ダイエットのつもり)のと、キムチを絞らなかったのが原
因だろう。常に旨いものを食べられるわけではない。
お昼前に整骨院へ。
ゴールデンウィークも中休みということで営業している。連休が中休み、とは
言わないような気もする。僕は8連休の3日目。今日に限らず予定は何もない。
混んでいるし物価は高いしで旅行に出ないのは毎年のことだけど、ちょっとした
予定すらないのは珍しいかも。治療を終えたあたりで雨が降り出す。
ヒマなのでCD店で物色。
2枚買って2,000円しなかった。中古ではなく、普通の店だ。以前も書いたよう
にクラシックは定番ものだと1枚1,000円ちょっとで買えるものが結構ある。倹約
もしたいし、クラシック素人なので1枚1,800円くらいを上限にして探すようにし
ている。また、名前すら知らない演奏家のものには手を出さない。
ちょっとしたことだけど、こういうルールを決めると買い物も面白い。
帰宅してHPの作業。
月替わり更新はあっと言う間(でも20分くらいかな)に終わったものの、夏期
講習スケジュールが難航。もちろん昨年度までのものをフォーマットにして改訂
するだけだが、担当講座の変更や削除があるので大変だ。昨年度より一昨年度の
もののほうが今年の担当講座に近いので、そっちで作業をする。
これでもなかなか大変。
速読ゼミを削って××を入れて、××の担当が2種類から3種類に増えたから
増設して、××のクラス記号が変わったから入れ替えて、2年生の講座は初めて
だから増設して、クビになった予備校の部分を削除して・・・という感じ。プロ
がやればすぐに終わる作業なのだが、最近は僕が自力でやるようにしている(節
約と自分の勉強のため)。
ありがたいことに担当講座が増えたので楽しい気分ではある。昨年度は激減し
たから辛い作業だったよな・・・。アップは連休最終日あたりになるだろう。
料理でもやるかね。
外は雨。外出する予定もなければ意欲もない。本も読み飽きたことだし、料理
、いいじゃない。初挑戦はチャーシュー作りである。あの、ラーメンにのってい
るアレですよ。え。どうしてそうやって嫁取りから遠のくことばかりするのかっ
て? そんなん知るかい。けっ。軟弱なカップルはGWのラーメン屋にでも並ん
でいろ。
サトシ「なあ、こうやって並んで食べるのが楽しいよなぁ、ヨウコ?」
ヨウコ「そうよねえー、やっぱこの店チャーシューおいしいし?」
勝手にやってろ。けっ。
レシピはネットで検索し、家にある『クッキングパパ』という漫画も参考にし
た。
自己流で八角(中華の調味料。正確には香料)と紹興酒をちょっとだけ加えて
みる。手順としては豚の角煮よりは単純だ。手間もそれほどかからない。まあ、
1時間半くらいで完成か。しかし、バッハの『無伴奏チェロ』なぞ聴きつつチャ
ーシューを作るオレの休日って?
バッハの感想は後日に回そう。
昨日読みおえた本の話を忘れていたからだ。ヒマなくせに、何もロクなことを
していないのに、書くべきことが多いのだ。
『男は匂いで選びなさい』山元大輔を読了。
著者は行動遺伝学を専門とする東北大教授。匂いに代表されるヒトの性差を論
じるもの。なかなか魅力的なタイトルであり、匂いなり体臭について考えている
ことがあったのでためらわず購入。バット、愚書。
匂いに関する記述が少ないことは、まあ良い。
匂いを知覚することに性差があるのは、脳みその性差によるものだとするのも
、まあ良い。全体として何が言いたいのかよくわからないのは、読者の僕がオロ
カなせいもあるから、まあ良い。
しかし、著者の意見を科学的に説明するために取り出されるデータの出所が非
常にアイマイ。
いつ、誰が、どういう条件で、その実験が行われたのか明記してある箇所がほ
とんどない。愚民が読むことを前提とした新書であるから、心理的な実験や生物
学的な実験で「説明をはしょる」しかないのはよくわかる。細かいデータを紹介
すると読者がついてこられないからだ。それにしても、ほとんどの実験が「・・
・を好む人が多かったのです」だけで証明できたことになるのか。これでも大学
教授が書いた本だと言えるのか。
科学的な裏づけがないならないで良いのだ。それならば「極論エッセイ」とし
て興味深く読むこともできる。
英語の授業に比喩を求めよう。
並べ替え問題で正解を出す前に「この that は関係代名詞ですから・・・」とい
きなり始まる解説がある。その根拠が示されているなら良いのだが、説明は突然
に関係代名詞だということを前提に行われる。生徒様は関係代名詞という文法事
項に不安があるから、その前提に疑問を持つことなく以下の説明に注目してしま
う。並べかえる前に関係代名詞だなんてわかるわけないだろ。
これと本書の展開は同じ。
「科学的なデータなんか示してもわかんないだろ、愚民ども(=読者様)」と
いうことを逆手にとって、中途半端に学者ヅラをして自説に都合の良い「データ
」を持ってくるな、というところ。現代の新書ラッシュに典型的な愚書に捕まっ
てしまった自分を反省?
プールは800メートル。
体重は65.6キロ(戻ってるじゃねーか!)。以下、なにかイロイロやっていた
が長くなったので先を急ぐ。問題は夕飯であり、チャーシューだ。
味は良かった。
つまり欠点があった。食感だ。固いのだ。切り分けかたに問題があったのでは
ない。本来は肩肉を使うところをモモ肉にしたのも、それほどの問題ではあるま
い。たぶん、煮つめる方法がいけなかったのだ。煮すぎたか、火加減が良くなか
ったか。
煮汁が減りすぎることを恐れて、弱火にしたのがいけなかったのか。またある
いは、フタをしなかったのが失敗なのか。中火でフタをしないのが正解だったの
か。1時間以上煮るべきではなかったのか。
料理は難しい。
突き詰めていって、いつかバッハに戻ってこられればいいのだけど。
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