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スカスカ 5月20日
  7時に目が覚めて、洗濯物を干す。
  すぐにもう1度寝る。目が覚めると10時過ぎ。2時過ぎに寝たからちょうどい い睡眠時間かも。絵でも描きたくなるような五月晴れ。部屋のクローゼットの扉 を開放して全面的な空気の入れ換え。


  ピザトーストを食べてから、久しぶりに予習。
  昨日の授業後に1Cターム(5月28日からの6週間のこと)のテキストを受け 取ったからだ。その前の1Bタームは今週で終わりだから、「ちっ」というくら いの遅配だろう。毎年のように書いているが、次回の授業の未来予想図を持たな いで今回の授業をするわけにはいかないわけだ。お昼にかけて全体をザッと見る 。

  日記を書くのは夕食の前後が多い。
  たとえば今は夕方の7時前だ。今日は何をやったかなと思い出しながら書く。 当たり前か。でもこうして予習を中心にする1日があると、たまにはネタにつま る。日記がスカスカになりそうだ。予習そのものの話をあまり詳しく書いても一 般の人には意味がわからないだろうし、英語の話をあまり詳しく書いても読むの が面倒だろうしなあ。


  でも少しだけ英語の話。
  Lクラスのテキストの「助動詞」という回だ。いわゆる説明型テキストという もので、実際に授業で扱う設問の前にエンエンと解説が続いている。生徒様には 「よくわかんなくてもいいからちゃんと読むこと」と指導している。

  ところが、この内容がなかなか凄くて笑える。
  「助動詞の・・・には推量の意味があり、・・・超頻出」という記述のあとの 囲み記事。

>「推量」とは、ある出来事に関して、「話し手が『ありうる』と思いこんでい る確信の度合いを表すこと」という意味。

  推量という言葉を説明するのに、「確信」という言葉を入れるべきかどうか、 それはまあどうでもいい(僕だったら「××じゃないかな? と思うこと」にす るだろう)。
  笑えるのは、この囲み記事は英語のテキストなのに日本語の解説を掲載してい ることだ。しかも、囲みである。悪いことではないが、笑えることである。たぶ ん、作成者が

「推量って説明してもさ、その言葉が通じない生徒様が多いんだよな」

と思ったんだろう。気持ちはよくわかる。たぶん、そういう難しい言葉が(実は )通じていないことが多いのだろう。
  でも、なんだか大学受験用の予備校ってのも変わってきたよなあ。


  本当にいい天気だ。
  布団どころか、まな板までよく乾く。梅雨入りが近いので台所関係の衛生には 注意するべきだ。遅めのお昼ご飯は半チャーハンとカップラーメン。さすがに両 方作ると大変なので。食後はいつものように読書。

  『裁判官の爆笑お言葉集』長嶺超輝を読了。
  裁判官が判決を言い渡す前後や途中で、被告人に語りかける言葉を集めたもの 。
  右ページの大きな文字でそれぞれの「お言葉」、小さな文字で発言者と裁判の 内容がある。左ページに短評がつけられている。幻冬舎らしいよなあ。無知蒙昧 の愚民に新書を売らんがな。スカスカにすれば売れるがな。

  発売されたときに手にとって「ああこれはそれなりに面白いだろうけど内容ス カスカでお金の損かもなあ」と思った。
  ところが、早くも数週間後に新古書店で半額で売られていたために購入。一応 は売れ線の本だし、興味がないわけでもないし、350円なら損しても「範囲内」と いうやつかと。

  さて読んでみると、予想はズバリ的中。
  おもしろいのだがスカスカ。スカスカだがおもしろい。でもスカスカだな(だ からどっちかにしろって)。裁判員制度が始まることでこれ系の本が売れている ということを見越した幻冬舎の作戦勝ちでしょうな。

  もちろん僕も裁判のことなんか何もしらない愚民である。
  収録されている「お言葉」が発せられるタイミングに「判決理由」「付言」「 傍論」などイロイロあることも知らなかった。また、「説諭」というのは主文と 判決理由を読みあげた後に、被告人の将来についてアドバイスするもので、刑事 訴訟規則に定められた法令行為である、なんてことも(当然だが)知らなかった 。

  その他にも「判事」というのはどういう意味か、裁判官は3人いるけど左右の 2人は何をしているのか、刑事裁判(一審)の有罪率が99%以上とか、何も知ら ないからこそ得られた知識がたくさんあった。
  しかし全体として見ればスカスカであるのは事実だし、左ページにある著者の 短評はレベルが低い。立ち読みで済ませることができればベストというところだ ろう。なお、「お言葉」は特に「爆笑もの」ばかりではないことに注意してくだ さい。マーケティングの勝利の典型でしょうねえ。


  3時過ぎからサイトの作業少々。
  4時前から予習に戻る。ひたすらコツコツ。ある程度、つまり1ヶ月分くらい 先まで進めれば落ち着いた日常に戻れる。予習や準備が気になって落ち着かない のはキライなのだ。

  5時から作業的予習に切り替えて相撲観戦。
  綱取りがかかる白鵬の対戦相手は、僕がこっそり応援している稀勢の里。白鵬 が通算成績で負け越しているので期待したが、白鵬の勝ち。稀勢の里も一息ピリ っとしてこないなあ。白鵬はいつかは横綱の器だろうが、今場所で決められるか どうか。


  入浴してから料理。
  先日の「豚肉の塩漬け」は茹でて食べた。これはなかなか秀逸(しゅういつ= すごく優れているさま)。厚さ5ミリくらいに切って茹でるだけ。それでも少々 しょっぱいので野菜と一緒に食べるべし。今日は茹でたモヤシとともに。

  昨日のイマイチなマコガレイはシャブシャブにする。
  淡白な白身魚はシンプルな鍋があう。具は長ネギのみにして、ポン酢にワケギ を散らしていただく。「少しはずしたな」という刺身はこういう食べ方がピッタ リくる。だし汁の実力、温かい料理の地力が良く出る調理法と言い換えてもいい だろう。

  わりにスカスカな日記だったが、それなりの形にはなった。
  訪問者の期待をいつも程よく裏切る程度の努力はしているつもり。

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