予備校講師でわるかったな!





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睡眠障害? 5月25日
  4時半に目覚める。
  夢は見なかった。昨晩は12時に寝たからまだ寝たいな、と思ったが眠れず。5 時前に起床。曇。昼前から雨の予報。食材買出しの前に降り出さないといいけど なあ。もぞもぞとフレンチトースト。

  6時過ぎから予習。
  じりじり進む。7時23分から雨。なんで正確にわかるのかというと、ふと時計 を見たら雨だったということです。この時間じゃあスーパーも開店してないしと 予習を続行。50%は確実に超えた雰囲気。


  9時になったら眠くなってきた。
  よしよし、早めに朝寝を済ませなければとベッドへ。しかしモンモンとして眠 れない。眠いのに眠れないとはこれいかに。何とかしようと頑張ったら20分くら いで落ちた。

焼酎の水割りを少しだけ飲んでから、カブの漬物でご飯を食べていた。ところが 突然に酔っ払ってしまい、貧血に似た「くらみ」を感じて倒れこんだのはベッド の上。

  というところで目が覚めた。
  珍しく仰向けで寝ていた(ふだんは目覚めるときは必ずうつぶせなのだ)。ま だ30分ちょっとしか眠っていない。しかしもう眠れず、起床してスーパーへ。雨 の中を歩いていくと、買い物だけで1時間くらいかかってしまう。昨夜の食事で わかるように食材がないので仕方なし。


  帰宅して洋風幕の内弁当を使う。
  ソースにまみれたハンバーグとか、タルタルソースがしなだれかかるエビフラ イとか、無闇に甘めのチキンソテーとか、実にゲスな味がする。あーやだやだ体 に悪いといいながら食べる僕もゲス。共食いですな。


  食後は読書。
  『鍋釜天幕団フライパン戦記』椎名誠(編)を読了。
  1970年代前半の写真集に、椎名誠と沢野ひとしの対談を加えたもの。局地的好 著。

  椎名が隊長(会長)を務めた「東日本何でもケトばす会」は、のちに「怪しい 探検隊」「いやはや隊」などと名前を変えた。正式な年表は残っていないようだ が、本書は1970年代前半に「略称:東ケト会」が行ったキャンプ旅行の写真集で ある。それらの写真を見ながら、写真と関係のある(または全く関係ない)雑談 を椎名と沢野が交わす。
  1975年の夏、出発前夜に上野駅で集合した6人が駅の階段に座っている写真を 見ながら2人は対談する。


沢野:夜十一時くらいの出発なのに、夕方上野駅に行ったんだよ。で、ずっと階 段に座って待ってたの。どうして指定席を取るという発想がなかったの?
椎名:あのころは、考えたこともない。だって、そんなことしたら、本当にそこ に行かなくちゃいけないだろ。
沢野:ということは、出発直前まで本当に行くかどうかわからなかったんだ。
椎名:まあな。人生には何が起こるかわからないからさ。しかし実際には、予約 するっていうアタマがなかったんだろうなあ。
沢野:ただ、早く行ってじっと待ってたんだよな。

  つまりほとんどが雑談であり、編者の椎名も

>こういうものはよほどの好事家が手にしてくれるだけだろうけれど

とあとがきで正直に書いている。
  本の雑誌社が1850円で販売し、どこかの古本屋で800円で売られ、どこかのスー パーの古本市で僕は100円で(消費税コミ)入手した。文庫化される可能性もほと んどなく、僕がここで紹介したところで手に取るチャンスがある人も少ないだろ う。でも、本書に収録された写真たちの中に、今の僕よりも若い椎名誠(1944年 生まれ)とその仲間たちが存在している。失われてしまい、もう取り返すことが できなくても、「かつては」存在していた日常の記録を僕は懐かしく思う。

  これらの写真が撮影された時代に、僕はまだ自分の苗字すら書けなかった。
  そして椎名とその仲間たちは、今の僕よりも若い。かろうじて缶ビールが写真 に残っており、その一方で背負子(しょいこ)なるリュックの前身も写されてい る。僕自身が経験したわけでもないのに、なつかしい。それは芸術の1つの姿で ある。


  1時過ぎ、またまた眠くなってきた。
  エイやっとベッドに戻ると、また眠れない。もうダメだとあきらめる。仕事量 が少ないために体が疲れていないのだろう。アタマは使っているから、アタマだ けが休息を求めているのだ。

  予習に戻り、少々サイトの作業をしてプールへ。
  今度は「泳ぎながら眠る」ことに挑戦。いつか書いたはずだが、泳いでいても 1時的に眠ることは可能なのだ。初心者用コースでゆっくり泳ぎながら挑戦。浮 いている瞬間、つまり体に力を入れない瞬間は眠れる。まあ、1秒か2秒だろう 。もう少し訓練して5秒くらい水中で眠れるようになれば、夢も見れるはずだ。 頑張らないと。26分でちょうど1キロのだらだらペースだった。


  市川校へ。
  まだ雨は降っていて湿度が高い。1コマ目を終えて講師室に戻ると某講師(厳 重に名を伏せる)がブチ切れている。あまりにも授業態度のよろしからぬ生徒様が おわしになられて、しかも3週連続ほどで、今日になってついにバクハツしてき たとのこと。これだったら最初からバチーンとキレておくべきだった、とのこと 。

「生徒(様)にとってもこっち(下僕としての講師)にとっても良い事はない。 最初からキッチリやらなきゃいけなかった」

  なるほど。
  僕の返事は、

「他人がキレたほど面白い話はないね(^。^)y-.。o○」


  休み時間が終わろうとしたとき、また別の某講師(これも名を伏せる)が戻っ てくる。
  我々のほうに近づいてきて

「ブチキレてきましたっ!」

とここでもブチキレている。スパークが流行なのかしらねえとゲラゲラ笑う。僕 は極めて順調に授業運営ができているので気楽だ。


  少し彼らのフォローをしよう。
  この時期、予備校講師は疲れている。連休も終わり、休講日も見えない。湿度 は上がり、アンケートは近づき、授業は受験前半戦の佳境に入ってきている。第 1志望に合格するのは前半が勝負なので、気合も入っている。どの予備校も、今 週あたりが1学期の折り返し地点。予備校講師にとって正念場の1つであり、精 神的にも体力的にも最も疲れる時期なのだ。

  もちろん生徒様は、たとえば「第1志望に合格するのは前半が勝負」というこ とを知らない。
  それで普通である。「追い上げて逆転合格」などというのは、ちゃんと1学期 に走りこんでおいた生徒様に限られていることも知らない。これも普通である。 しかし我々下僕の民=予備校講師は今こそベストの講義を提供し、もっとも伸び る季節にしてもらおうと必死だから、ここに齟齬(そご=行動や思考の行き違い のようなもの)が生まれる。

  予備校講師の気持ちを汲み取れ。



  ↑などと言うつもりはない(仕事なのでw)。
  この無駄話(俺は今日キレてないもんね)の意味 がわかれば、あなたはきっとまともな受験生であり大人だと言ってもいいだろう 、と言いたいだけ。同胞(か?)の予備校講師の皆さんも、しんどい時期ですが 頑張っていきましょう。ま、僕はヒマヒマで悪いんですが・・・。


  というわけでヒマヒマ目・睡眠障害亜目・布団干し科の僕は雨の中を帰宅。
  「目」とか「亜目」とか、これでいいんだっけ? 生物学上の分類だ。何しろ 、オレ様は10段階評価で6を堅持したインテリだからな。7なんか取るものか。

  夕飯の話だ。
  今日も旨そうな魚がなく、スルメイカの刺身。これはこれで旨いし、安いのだ が。キャベツやキュウリといった生野菜を味噌マヨネーズで。野菜を大量に取る には火を通すべきだが、生で食べる野菜の甘さもたまらない。モヤシを中華風に 炒め、他には納豆などの常備菜。

  さて、今夜はよく眠れるだろうか。
  正確には、しっかりと寝坊できるだろうか。

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