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これはこれでよからむ |
6月3日 |
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電話の呼び出し音で9時3分起床。
子機を枕元に置いていなかったのでスルーしてしまった。たぶん新聞の集金だ
ろう。オートロックの玄関から呼び出し音が鳴っても、いつも完全に無視してい
るからだ。しかし、今どきメッセージくらい残せないのかね。
MARCHに入るのが易しくなった、という夢だった。
そこで「まあそのくらいええやないか」と、他人のクルマの前で立ちショ×を
していたらクルマの所有者に怒られた。「そげなカタイこと言いなさんな、もし
」と呼びかけたら許可してもらえた。どういうつながりなのか。夢は脳の情報整
理に使われているという通説があるけれど、どういう情報を僕は仕入れたのだろ
うか。
朝食を取ってから、いつものようにTVで将棋観戦。
対局者の1人は高野秀行五段。解説者の聴き手である中倉女流初段が「高野先
生は書評ブログをやっているんですよね。1ヶ月に数十冊読むとか」と紹介。ほ
うほう。検索してみると「タカノゴダンの書評ブログ」が出てきた。
ブログをやっている将棋棋士は多い。
20代前半の棋士が多く、2005年あたりから始まったものが多い。おおむね20代
前半の若手棋士だが、高野五段は1972年生まれである。『エスカーラ』の編集長
と知り合って「月に○十冊も読んでいるならうちのサイトで書評ブログをやらな
いか」と誘われたのがキッカケとか。
>ウソはついていない、でも限りなくホラに近い。
まさか○十冊の内訳にゴルフの週刊誌や、
「エビちゃん」を知りたくてマンガ喫茶で見た『CanCam』が入っているとは…、
口が裂けてもいえない事実だ。
1年半くらいの経営で、100冊くらいの本の書評が載っている。
書評というより気楽なエッセイという雰囲気。ざっと流し読んでみる。引用部
分と本文の区別がアイマイでちょっと読みにくい。
僕が読んだことのある本は3冊くらいか。重松清や川上弘実といったメジャー
かつ最近の作家を多く扱っているわりにその程度のかぶり方だった。僕もタカノ
ゴダンと同じように俗というか下らないというか軽いというか、まあその類の本
を読んできたわりにはこの程度。
我が「よびわる」で感想文を定期的に日記に書き始めたのは2006年からだ。
今日までの1年半で約270冊分も書いてきたことになる。読者が「ちょっとこの
本ためしてみようかな」と思うキッカケになればいいなと願っている。でも、こ
うして人様の書評ブログなど読んでみると思うことがある。
他人を読書にいざなう文章を書くのは非常に難しい。
これだけ(短期間とは言え)量が多くても、「かぶり」すらめったにないのだ
。
それだけ本の絶対数が多く、本への興味の持ち方が人それぞれだということで
もある。わかってはいたけれど、本の紹介は難しい。
いい天気。
6月らしく湿度がちょっと高いような感じ。もうすぐ梅雨なんだなあ。干し物
関係を徹底し、押入れなどの換気も徹底する。アイロンもたくさんかける。正午
過ぎからヒミツの花園を1時間。
今日も昼食は焼きソバ。
たいがいに飽きるぞと読書に移行する。
『太ったんでないのッ』壇ふみ・阿川佐和子を読了。
食事や料理に関するリレーエッセイ集。
壇と阿川は親友として知られている。
花王「エコナ」(マヨネーズだっけ?)のTVコマーシャルで競演したことも
ある。壇は女優が本業だがエッセイストでもある。阿川はエッセイストが本業だ
がTV出演も多い。ともに現在50代で「元祖負け犬世代」として・・・なんて書
いてはいけません。
共通点としてとりわけ有名なのは、彼女たちの父親。壇ふみ
の父は檀一雄、阿川佐和子の父は阿川弘之。2人とも昭和の文豪と言っていいだ
ろう。
それぞれのエッセイは相手が先に書いたエッセイの内容をうけて書かれている
。これがリレーエッセイ。
内容がうまくかみ合っているところもあれば、リレーになってないという部分もある。2人が仲良しである様がよく描かれているし、
食事に関する話題なのでハズシは少ない。エッセイとしての上手さは阿川のほう
が上だな(本業だから当然?!)と思わせる。全体としてはちょっとボヤけた印
象があるものの、巻末の対談は非常に面白く笑える。
あくまで暇つぶし・息抜きの読書に向く程度だろう。これはこれでいいことで
ある。
遅い午後から新居の家具配置を考える。
昨日現物を見たところでは「思ったより1部屋ずつが狭いな」と感じた。図面
に実際の数値も書いてきたから、かなり具体的に検討する。問題はまずソファ。
3人掛けで全長218センチ、奥行き91センチ。これでLDの大部分が占められてし
まう。とりあえずダイニングテーブルは買わないでおくつもりだが、他のものを
どうするか。図面だけで空間把握をするのが得意ではないので、1時間くらいウ
ダウダ考える。長い話になるのでまたそのうち。
とりあえずモノを減らすかねと部屋の整理にうつる。
この春からだいぶ整理を続けてきたから、もう減らすべきものがないかもしれ
ない。台所にある保存の効く(がゆえに滅多に食べない)食品がけっこうある。
半年前に期限の切れた『野菜生活』(というジュース)とかね。缶詰めのたぐい
もチョロチョロ出てくる。これから2週間ちょっとすれば荷造りが始まるし、ち
ょうど1ヶ月くらいで出て行くことになるから、どんどん処分していこう。つま
り食べるということね。常に買い置きしてあるビールも、ちょうど1ヶ月分くら
いあるだろう。
なんのかんのと40リットルのゴミ袋に1つ半くらいのゴミが出た。空にはだん
だんと雲が出てきた。
1時間ほど授業のプリント作り。
昨日まで実施したアンケートの回答。スペースが限られているので回答の量が
少なくなってしまった。紙で配ることの限界を感じる例だ。ウェブ上なら、量の
物理的な上限はないけれど。しかしまた同時に、こうやって紙で配れば「短い言
葉で正確に伝える」ことの訓練にもなる。回答する僕もそうだし、質問をする(
強制された?)生徒様も同じこと。脳というのは、いつも使い方に工夫を加えて
いかなければならない。
このサイトで一部を公開するかどうかは考慮中。もし公開するなら、より正確
なバージョンにするつもり。
夕食。
豚肉の塩漬けを焼く。今日で漬けて3日目。今回は肩ロースで作ってみた。味
は悪くないが、シンプルな料理にはやや安めの部位は向かないのだろうか、とい
うくらい。かなりしょっぱい。山盛りのレタスと一緒に食べる。どこかのサイト
で「塩は肉の5%」と読んだけど、2%の間違いじゃないかなあ。保存食として
の必要量なんだろうか。なんとなく、バイキングと呼ばれる人たちが食べていた
料理のレシピみたいなイメージ。
ヌル燗は東京都福生市の『嘉泉(かせん) 特別本醸造』。
オススメがヌル燗で、ラベルには「晩酌用・宴会用に最適」とある。中口より
ちょっと辛く、わりにズッシリしていて「あ、日本酒だな」と呑み手に自覚させ
るタイプの味。良くも悪くも平常呑み、つまり晩酌や宴会に向くのは確かだ。い
つも最善の酒を呑むのではなく、「これはこれで良し」というラインを知ってお
くのは愛好者にとって大事なことだ。あ、上記の本の話題と同じだね。
わりに話題の少ない休日だった。
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