予備校講師でわるかったな!





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あなごの嫁取り 6月14日
  7時半起床。
  ちょうど6時間睡眠で、途中で目覚めることもなかった。仕事が忙しくないの だから、いつもこのペースだといいんだけど。いかにも梅雨入りにふさわしい曇 り空。


  8時半からお仕事。
  定例試験(市進予備校の内部模試)を解く。第1回の模試と難度そのものは同 じくらいで、生徒様にとっては難しく感じられたかも。パラドックス。第1回は テキストと全く同じ問題が多かったという事情による。

  配布された解説と問題の読み合わせをする。
  プリントの準備をするため。一般に、模試の解説は無難なものが多い。たくさ んの読者(生徒様だね)が使うものだから、解説者に独特の説明が書かれている ことはほとんどない。文字数の制限もある。もう少しわかりやすく言うと、「こ の単語はこういう意味ですから」という解説が多くなるわけだ。例を挙げよう。


  登山家のマロリーは旅先から妻に手紙を出すことが多かった。
  彼が亡くなる直前の手紙で、自分のパーティー(登山隊のチームのこと)につ いてこう書いている:

We'll do ourselves proud.

  設問は do ourselves proud に下線があり、その内容と同じ選択肢を選ぶもの。
  解説では do 人 proud という表現がこうだから・・・という説明になっている。 これ自体に誤りはないだろう。知っていれば、それで済む問題だからだ。しかし 、実際に教壇に立つ人からすると、違うアプローチが必要になる。 do 人 proud と いう表現に受験生が再び出会う可能性は少ないから、知らないままで解く方法を 考えるわけだ。

  もっとも、本当にストレートに「知らないと解けない」ものもたくさんある。
  その出題頻度があまりにも低いと「悪問(あくもん)」と呼ばれる。受験の英 語だって一応は語学なのだから、本来は知っていたほうがいいのだろう。しかし 、受験という限られた時間のなかのゲームで、何もかもを知るべきだという論に はならないはず。

  そこで、この設問をどうするか考える。
  だからプリントを作るわけだ。もちろん授業でも時間の許す限り説明するので 、生徒様は問題持参を忘れずに(15、16、20日のいずれか該当する日)。10時過 ぎにスーパーへ。まだ雨は降りださない。


  帰宅して男らしくタンメン。
  うまい。やはりキャベツが入らなければタンメンとは言えず。汗だくになった ので女らしくお出かけ前のシャワー。うふっ。どっちも差別表現にはならないだ ろう。手話教室へ。


  前回と同じ会話をひたすら復習する授業だった。
  ついに会話に入ってきたわけで、表現の幅が広がってきた。ということは学習 者の苦労も相当なもので、何度もしつこく教えてもらわないとスムーズにできな い。日曜日にTVを買いに行こうという妻に「釣りの約束がある」と断ったシー ンから。

妻「誰と?」
夫「山中さんと、木村さんと3人で」
妻「どこに行くの?」
夫「日本海。朝4時に出て、車で3時間くらいかな?」

  最初の妻のセリフの表現方法は、1つしかない。
  「山中さん・・・」の表現は4通りくらいある。「どこに・・・」は2通りか 。「日本海・・・」は5通り以上あるだろう。単純に単語を手話表現に置き換え るのが手話ではない、というのが大変で、なおかつ面白い。

  僕の表現の1つを繰り返し注意される。
  悪い癖がつきかけているから、指先にまで注意を払って表現しなさい、と指導 される。注意されるというのはトクである。自分の欠点ほど、自覚できないもの はない。もっと頑張ろう。直前講習で10秒くらいの余談を手話つきでやってみた いけど、まだちょっと無理かな。


  帰宅してプールは850メートル。
  ふたたびプリント作りに戻ると、ボケナス系ワープロが

「あの・・・電池が切れかけてるの・・・。新しいのを入れてん、うっふん」

などと言い出す(イメージ)
  そうか、ワープロって電池併用だったんだ。ごそ ごそと捜索すると単3は見つからず。今日のうちに仕上げなければならないので 、コンビニに買出し。雨が降っているので遠くのスーパーまで行く気になれない 。しかしコンビニの物価は高いね。こういう、効率の悪い行動が嫌いだ。そもそ も、電池を切らすなんて不注意もいいところだと反省。


  6時前のオヤツはうどん。
  定例のプリントはカタがついたので、明日から1週間分のプリント準備など。 なんのかんのと1日仕事になってしまった。


  お楽しみの夕食。
  今日のメインは初挑戦のあなご。さすがに生きているのをおろすのではなく、 生の切り身が売られていたから。店員のお姉さんに料理法を訊くと

「簡単ですよ。ヌメリを取って、白焼きでも煮付けでも」

とのこと。白焼きという言葉に反応してしまった。新しい食材に挑戦する、これ に勝るヨロコビがあろうか。


  さあ行きます、久々の3行レシピ「あなごの白焼き」!

1、あなごのヌメリを包丁で取る
2、魚焼き器で焼く
3、仕上げにテフロンのフライパンで炙る

  本来、ヌメリを取るのは塩もみとか熱湯をかけるとかあるらしいが、まあ適当 で大丈夫(だろう)。
  長いので半分に切ってから焼いたほうが良さそう。フライパンで炙ったのは「 カリっ」とした食感を出すため。炭火がある人はご自由にどうぞ。魚の刺身と同 じくワサビしょう油で食べる。ホクホクして旨い。ビールにもヌル燗のつまみに もピッタリ。ハッキリ言って適当に作ったのだが、これは使える食材かもしれな い。
  3尾買ったので1尾は残して明日の夜に甘辛味で煮るつもり。

「このページ、料理研究が目的なのか?」
「あの、先生、どこまで行くんですか?」
「嫁、いつまでも来ないんじゃないか?」

  明日から平常復帰。

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