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腰痛日記 6月19日
  7時過ぎ起床。
  腰痛は良化する気配がない。ふだんはうつぶせで目覚めるのだけど、腰が痛く て寝返りが打てなかったらしく目が覚めてみれば仰向けだった。なんだか英作文 の日本語みたいだなあ。ベッドから起き上がるという動作が恐いが、いつまでも 寝ているわけにもいかずソロリと起きる。あいたたた。

  全ての動作に慎重さが求められる。
  腰という漢字は肉体を示す月ヘンと要(かなめ)でできている、なんていう話 はありふれていて何だが、こうして腰痛が悪化するとどの動作でも腰の筋肉を使 っていることがよくわかる。急激な動作は絶対禁止。そろそろと動きながら朝食 を食べる。チーズトースト。


  歩行の困難と生活に苦しむレベル4に近い。
  このくらいだと、まあ何とか動くことはできる。もう少しレベルが上がると何 もできなくなってしまうので、この段階でゴマカシごまかし生活を進めるしかな い。今日も晴れているので各種干し物。梅雨時なので掃除は毎日だ。ダニが恐い からね。腰をかばいながら静かに動く。

  すき間に整骨院へ。
  何が原因で痛くなったわけでもないけれど、とにかく通い続けるより策がない 。しばらく毎日来なさいと言われる。はい。

  昼ごはんに『ホットスパイシーデリ』。
  ご飯にかけて食べるだけのレトルト。鶏と細竹の豆板醤煮という名称だ。卵と それ以外の具材が別の袋に入っている。卵がレトルトのくせに半熟で、妙に旨い 。こういう「ご飯にかけるだけ」のレトルトは今まで種類が少なかったはずで、 旨いものも少なかったはずだ。少しずつ技術革新しているんだろう。

  午後はプリント作り。
  1学期の予習がほぼ終わっているのは幸い。残り3週間分のプリントを作る作 業もぞもぞ。もう少し、というあたりで腰に限界を感じてベッドで読書。


  『日々是作文』山本文緒を読了。
  著者は直木賞作家。様々な雑誌に書いた文章を寄せ集めたエッセイ集。

  ある程度の知名度を持つ作家にありがちなのが、本書のような寄せ集めエッセ イ集だ。
  作家にもいくつかのタイプがある。だいたいはこの著者のようにあくまで小説 が仕事の王道でエッセイは余暇的仕事という位置づけにしていることが多い。ま た一方で原田宗典のように小説とエッセイは別枠の仕事として扱う人もいれば、 基本はエッセイでたまに小説という阿川佐和子のような例もある。言っては何だ が、最初のタイプ「おまけとしてのエッセイ」を書く作家のエッセイはあまり面 白くない。エッセイだけで勝負している酒井順子や群ようこなどに比べて、レベ ルが低いことが多いのだ。
  というわけで期待せずに読んでみた。

>飼い猫の話をされるのが嫌いな人は、以下読んではいけません。いいですね。 頭にくるだけですよ。読んじゃ駄目ですよ。
  うちの猫は可愛い。
  この一行で、おめえはアホかと思った人も以下読んではいけません。「なにな に、猫の話?」と思った人か、あるいは「でもうちの猫の方がきっと可愛い」と 思った人のみ読んでもよろしいです。

  ほう、なかなか面白いじゃんか(もちろんこの後も読んだ)。
  珍しい例外。あくまで小説家でありながら、おもしろいエッセイを書く人なん だなあ。良さは2つある。

1、読者に視線が向かっている
2、書くことへの愛情が伝わってくる

  1はプロなら当然だけど、2の「書きたい!」という(ある意味でウブな)情 熱を見せてくれるエッセイは数少ない。
  作家の日常生活の詳細を書くエッセイがいくつか見られる。書くという行為に 自分をもっていく様を描く作家は多いが(特に女流に多い)、その見せ方がうま いなあと思わされる。もっともこれは、僕がそう感じる、つまり僕の感覚にマッ チしたというだけの話かもしれない。

  欠点はやはり、寄せ集めなので本1冊のトーンが一定しないこと。
  これはこの手の本を選んだ時点で読者が覚悟するべきことではある。もう1つ 気になったのは「直木賞候補になりたかった」というくだりが何度か出てくるこ と。賞を取ることを目標にする作家って、良い小説を書けるものなんだろうか。 でもまあ、少し気になるところもあるので、チャンスがあれば彼女の小説も読ん でみようかな。老若男女を問わずオススメ。


  プールどころかサウナに行く気力がない。
  もし可能なことならこのままベッドで横向けに寝ながら過ごしたいが、我が職 業に有給休暇はない。歩けるのだし、この程度で休講にするわけにもいかない。 検見川浜校へ。

  階段の上り下り、地獄。
  椅子に座る立ち上がる、地獄。授業、地獄。暑いこともあるけれど、常に脂汗 が出てくる。いやそれでもまだ状態は最悪にはほど遠い。比較のしようがないに せよ、腰痛に慣れていない身ならば限界を超えているだろう。腰痛歴はもう15年 、そんな簡単にギブアップはしないのだ。自慢にならんぞ。


  急ぎ帰宅と書きたいが急げるわけもない。
  カバンが重くてしょうがない。歩きにくいので自転車を使ったのは正解だった 。もっとも、本当にひどいときは自転車のサドルに座ることさえツライから、こ ういう点でも最悪ではないことがわかる。


  夕飯はまたまた西京焼き。
  昨日実家に帰る前に母に頼みごとをした。

「西京漬けに合いそうな魚があれば買っておいてくれ。西京焼きを研究している ので」

  ところが母はカンチガイをして、すでに西京味噌に漬けられた魚を買っておい てくれたのだ。さすがにバカ息子が「西京味噌で鮮魚を漬ける研究」をしている とは思わなかったらしい。そりゃそうだよな。

  サワラ。
  西京漬けとしては最も安価で最もポピュラーなものだろう。魚本体に脂が少な いが、サワラとしてはこうやって食べられるのが最も旨いだろう。次回は自分で 漬けて確認してみたい。


  各種野菜。
  葉ショウガ(まもなく旬だ)、水菜(ハッキリしない味だ)、大根オロシ(焼 き魚にはこれだよキミ)などなど。暑いのでヌル燗は無理。こういうときはもち ろんビールだが、成功しつつあるダイエットがプールの中断で危険と思われるの で1缶で我慢。それにしても腰が痛い。しつこいようだが、それでもまだ、これ だけ長い日記を書けるのだからマシな方か。

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