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冗談のボーダーラインは? |
6月20日 |
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じじいもすなる腰痛というものを、ヤングもしてみむとして・・・10時起床。
また晴れている。天気予報では「決して空梅雨ではない、これからちゃんと降
るのだ」という論調が多いけれど、どうなるんだろう。湿度だけは高い。腰痛レ
ベルは3に近い。
午前中のうちに整骨院へ。
お金があれば中国人老師の整体にも行きたいが、その店では保険が使えないの
で行けない。まさにプア・スパイラル。こんな言葉はない。腰痛レベルが1から
2のうちは、整骨院で充分ではあるけど、ちょっときつい。
通っている整骨院では、いつもラジオがかかっている。
ずいぶん懐かしい唄だな、これ何だっけなと思ったらカルチャー・クラブだっ
た。しかも1982年のデビューアルバムから、ということ。もう25年も前なんだ。
曲名は聞き取れなかった。洋楽は小学生のときから中2までよく聴いた。今は全
く聴かない。ビートルズくらいになると洋楽というより「古典音楽」になって
しまうだろう。
その足でスーパーへ。
本当にいい天気で雲1つない。残っているビール券を使ってビールを買ったら
、差額のお釣りを現金でもらえた。激安チケット店などで大量に入手すれば、差
額で稼げるような気がしなくもない。手間を考えると、スーパーでレジ打ちをし
たほうが儲かりそうだけど。
これでビールの在庫は2ダースほどになった。
引越しまで2週間なので、これで買い足す必要はないだろう。引越しの2日前
までに保存の効くものを含めて食材をゼロに近づけたい。使いきれる見込みのな
い「とろけるチーズ」は実家に引き取ってもらった。冷凍食品を食べてしまわな
いと。
帰宅して塩ラーメンを食べる。
食後は昨日のプリント作りの残りを片付ける。汗だくだけどクーラーはつけな
い。風が入って気分が良いし、クーラーは腰に負担をかけるから。腰痛は何とか
レベル3を維持する段階に入ったようだ。同じ姿勢を続けないように注意しなが
ら物事を進めていく。バランスボールで体をほぐす運動を1時間に10分程度やっ
ている。授業に支障のないレベルまで持っていけるかどうか。
『大学入試の戦後史』中井浩一を読了。
入試を論じる本はたくさんあるはずだが、あまり一般ウケするジャンルではな
いせいか、新書になるのは珍しい。著者は国語専門塾の主催者のようだ。
タイトルが少々ズレている感じ。
副題に「受験地獄から全入時代へ」とあるが、これもややズレている。大まか
に言って主に80年代から今の時代への変化、および今の大学入試のあり様、また
どうしてそうなったのかを丁寧に書いている。類書をあまり読んだことがないの
で判別しにくいが、まずまずの良書なのではないか。
特に興味深いのはAO入試の現状(慶應SFCの成功と挫折を丁寧に描いてい
る)と、東大と京大の入試への姿勢の違いである。
読んでいて思ったのは、そうか、大学入試というのは高校教育と大学教育をス
ムーズにつなげるための装置だったのか、ということだ。僕は予備校講師という
ニッチ産業(ニッチ=すき間)にいるから、こういうことはあまり意識していな
いし、まあ意識しなくてもいいだろう。それこそ大学入試というのは高校教育と
大学教育のすき間に存在していることだし。
少し困ることがある。
僕の購入前の期待を裏切るという意味で「困る」というだけのことだが、最上
位大学以外の入試の実情は全く語られないということだ。第1章で全入入試を説
明するためにチラリとMARCHという表現が見られるものの、以下はまあ比較
的レベルが低くて筑波大学とか大阪大学くらいである。これらの大学も刺身のツ
マ程度、あくまで東大や京大を下支えする存在であるがゆえに話題に割り込んで
くる程度だ。
受験業界の、とりわけ予備校のボリュームゾーンを考えてみる。
早慶上智やMARCHを志望してそれに届かない(ときどき届く)受験生たち
である。それはまあ3大大手予備校は「そのヘン、オマケなんだよ」と思ってい
るかもしれないけれど、中堅や小さな予備校はそれでは商売にならない。AOと
か推薦が流行しすぎてうちら商売にならんのよ、そのあたりどうよ? というと
ころが知りたかった。著者が果たして「そんなの(底辺は)語る意味ないだろ」
と思っているのか、「紙幅の都合、あるいは語るべき優先順位から」と考えてい
るのかはわからない。
あるいはまた、そういうボリュームゾーンについては何か別の本で語られる(
ている)のかもしれない。
本書をオススメするのは、軽めに受験指導職(市進ならカンフェリーのような
、教科指導ではなく進路指導をする人)、普通に受験ネタ好きの人くらいかな。
東大・京大あたりを志望している場合は別として、一般の受験生が読んでも全く
意味はないです。
基本的に横になる生活を続けて、今日はサウナへ。
歩くのには支障がないから、レベル3で安定してきたか。炎症があるときは体
を熱さないほうがいいので、サウナは6分と3分で終了。体重はついに63.8キロ
。理想の64キロをきったのでダイエットは一段落。腰痛が消えて水泳が復活でき
れば維持できそうだ。
市川校へ。
授業前に生徒様♀が先週のプリントを取りにきた。欠席の理由は体育祭とのこ
と。体育祭が夜まで続くのかよ、という追求はしない。後片付けだなんだで放課
になるのが5時半くらいで、疲れがたまって予備校どころではない、これは高校
生の本音だろう。特に女子の場合は、まあその、いろいろあるだろうし。
高校の体育祭をどうして5〜6月にやるのだろう?
今は小学校なども初夏にやることが多いようだ。受験が近くなる秋を考えてと
か、そういう事情だろうか。もしそうだとすれば、かなりズレていると思う。屋
外で運動をするのに適しているのはどう見ても秋だし、受験が近くなるほど高校
生は体力をもてあますものだ。発散する必要が生じやすいのが秋ということ。
最近の報道にもあったように、光化学スモッグ注意報なんてものは今の時期か
ら夏に出るものだ。
高校が教育機関であるとすれば、「運動と言えば秋だ」という刷り込みを子ど
もに与えるいい機会が体育祭であるような気がする。そんなことを考慮する余裕
はないと言われてしまえばそれまでだけど。
それにしても、女子高の体育祭ってどんな感じなんだろう。
6月の晴天のもとでは、
「え〜、日焼けしちゃーう!?」
とかやっているのかもしれない。なんか楽しそうだな。たまには中年ヤングも混
ぜてほしい。走り幅跳びとか(やらないかな)、障害物競走とか(やってそうだ
)。二人三脚はどうでもいいけど、球転がしとか。優勝者は『てんとう虫のサン
バ』を合唱できるとか(*^_^*)
冗談なので真に受けないように。すごい冗談だが。
授業で禁じ手の名指し注意をした。
ちょうど今日も授業アンケートだったので、いつものノリを変えたくないとい
う方針に基づく。所属クラスが変わったばかりの生徒様だった。そのタイミング
で話したこと。自己引用。
>クラスが上がった下がったという直後の生徒は、僕はよく見てるよ。動作とか
表情とか、そういうところ。下がってきた人が退屈な顔をしていれば授業のレベ
ルを上げるし、上がってきた人が苦しい顔をしていれば(説明の)レベルを下げ
る。
ついでにある生徒様を名指しして、
>○○君、きみは4月のアタマにQクラスに上がってきただろう。そうだよね?
今の君は授業についていけてるから、あんまり注目しないでやってるよ。
と喋る。今のセリフは名簿を見ないで言った。そんなことは、常に頭に入れてあ
るから。
当たり前のことだ。
もちろん全員に100%適用することはないにせよ(それを望むなら家庭教師をつ
けるべきだ)、相手=生徒様がそこにいるから授業ができる。逆に言えば、カメ
ラの向こう側にいる生徒様のために展開された授業が最善であれば、生授業は一
切必要がない。市進ならば、全講座がウイングネットで問題ないことになる。
しかし、教えるということは、結局は相手の顔を見ることである。
それによって提供するものを変えられるということである。もし状況に対応し
ないで授業を続けられるならば、それはある意味でアマチュアの仕事である。1
対100ではなく、1対1が100だと思い、そしてそれに対応できることがプロの仕
事ではないだろうか。そのあたりを突き詰めたくて、手話の勉強を始めたという
部分が僕にはある。もっとも、もはやアマチュアの授業でも商売になる時代に入
ってきたのか・・・と思う部分もある。
これ以上書くと、日記としては難しくなるのでやめる。
帰宅して夕食。
今日のメインはスズキの刺身。まさに旬に入ってきて、スズキは1匹丸ごと買
うには大きくなりすぎた。春先までは「フッコ」と呼ばれ全長30センチくらいな
のだが、今の時期は全長50センチくらいになっている。
ゆえに今日はサク(切り身)で買っておいた。
読みは正確で、確かに旨くなっていた。ちょっと値段は高いが、薄切りで食べ
ると良い刺身だ。ワサビしょう油だけでなく、冷蔵庫でもて余している梅肉につ
けても旨い。白身魚の刺身と梅肉は意外に合うかもしれない。今後の研究課題。
腰痛はレベル3と2の中間くらいか。
明日からは天気が徐々に悪化するようだ。それに荷造りもスタートする。大事
にいかないと。人生は難しい局面に入ってきた。『てんとう虫のサンバ』よりも
『お嫁サンバ』を歌うべきか?!
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