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時間を返せ! 6月26日
  8時半起床。
  何かの件で誰かを説得するが、そいつがばかなので説得できないというありが ちな夢で目が覚めた。梅雨らしいベッタリとした曇り空。


  郵便局へ。
  「転居に伴う郵便物転送」のハガキを出そうとしたら、「投函した場合は後日 何とか員が確認にうかがいます」などと書いてあったため。何でもかんでも本人 確認が求められる時代になった。郵便物の転送を利用したサギが流行しているの かもしれない。面倒だなあ。ついでに郵便貯金の住所変更を届けようとしたら、

「それは転居してから、公的証明書を持ってこい」

とのこと。まあそうかも。

  銀行へ。
  家に置いてある現金を預金に入れておくという用事。引越しのときにどこかに 紛れたり誰かが盗むからね。しかしすでに、2万円くらい入っていたはずの銀行 の封筒が紛失されてしまった。たぶんどこかに入れたか、すでに引越し泥棒が出 入りしているのだろう。

  さらに整骨院へ。
  腰痛はレベル2(痛みを感じるが日常生活には困らない;5段階)くらいにな ったか。明日からプールを再開できるかも。そんなこんなでお昼近くになってし まい、帰宅して昼食。つけ麺。別に、というお味。なんだか無駄に時間が消えて いくなあと思いながら食後読書。


  『間の取れる人 間抜けな人』森田雄三を読了。
  著者は一人芝居で知られるイッセー尾形の演出家。副題に「人づき合いが楽に なる」とある。愚書。

  「間(ま)」の取り方から派生するコミュニケーション論(エッセイ)かと思 って買ってしまった。
  イッセー尾形の芝居が好きだということも後押し。ところが読んでみると最初 の30%くらいだけがコミュニケーションに関するエッセイで、しかも面白くない 。ただ単純に自分が開催しているワークショップの様子を描いて「ほらね、人は こういうふうに間が取れないんですよ」という例の列挙があるのみ。

  さらにひどいのは後半の70%。
  第2章のイッセー尾形の芝居の面白さに関しては許せるものの、そのあとは「 日本人はなぜ恋愛中毒になったのか」という関係ない話が始まり、急に夏目漱石 だ太宰治だといった小説感想文にうつる。いったいどうなってるんだと読み進む と、最後のほうは自分が障害を負ってどれほど苦労したかという半生記になって しまう。

  個々に書かれた内容というよりも、本としての一貫性がまったくないのだ。
  一貫した流れの中にちょっとした逸脱や余談があるのは読書の楽しみではある が、こういうタイトルをつけておいてこれではどうにもならない。売り方もイン チキである。コシマキ(本の帯)にイッセー尾形の写真を載せ、キャッチコピー は「やっぱり、沈黙は金!」である。内容と関係ないじゃないか。

  金を返せとは言わないが時間を返してほしい。
  よく書いていることだが、新書ラッシュはいいとしてもレベルが低すぎる。こ の手の下らない本は焚書にするべきだ。ま、そこまでけなさなくても良いけど、 ちょっとこれはひどい本ですよ。ここまで苦情的感想文を書くことでまた時間が 失われるじゃないか。俺の時間を返せぇぇ!


  1学期分のプリントを全部準備する。
  これでワープロやプリント整理箱(というのがあるんですよ)も荷造りできる だろう。引越しのドタバタで予習や準備をすることはできないだろうから、ここ まで進めておくわけ。テキストやプリント類をなくさないように注意しないと。 いやはや、ホントに人生のポーズボタンを押したい気分だ。

  押すわけにもいかないので荷造りCD1枚分。
  トータル9枚で30箱。書斎の机に入っているものもダンボールに詰め始めた。 とりあえずどれが直前まで使う可能性があるんだろうかと考えながら。まあ実際 には、常に使う道具がそんなにあるわけもないけれど。


  机の引き出しと言えば、モノが死蔵される場所。
  出てくるわ出てくるわ、出てきて欲しくないもの

女子高の校章2個。

  ・・・ああ書いてしまった。
  イヤイヤ違うんです、そういうことじゃないんです本当です。奪い取ったわけ でもくれと頼んだんでもブルセラショップで買ってきたんでもないんです。本当 だってば。ブルセラショップなんて、まだあるのか?

  ときどき、まあ3年に1回くらい、こういうものをくれる卒業生♀がいるのだ 。
  「ってこたあ・・・(削除)」ではなくて、ただ単純にくれるんですね。何か の意味があるのだろうか。つまり「ぐふふふふ・・・(削除)」みたいな。いや しかし、本当にただ貰っただけなのだ。ラブレター付きとか、ほのめかし付きと かそういうことでもなかった。そもそも、誰がくれたのか思い出せない。すごく 不思議だ。意味がないならこういうものを♂に渡さないように。

  もちろん捨てた。
  あービックリした。心臓に良くないな、こういうの。「ネオ・実情シリーズ」 の始まりかと読者様も焦っただろう。


  雨が降っていないのにすごい湿気。
  荷造りで部屋はホコリだらけになっているから、1日2回くらい掃除している 。文字通りにホコリと汗にまみれるヤングがここにあり。

  サウナへ行ってスッキリして帰ってくると、マンションのエントランスで2人 の小学生が遊んでいる。
  前後からドアの引っ張りっこをしているのだ。たわいもねえなあ。無視して僕 がズチャっとドアを開けると、小学生は大喜び。

A「うわー、おめえ(B)すごい力だなあ」
B「違うよ、あのおとうさんが開けたんだ!」

  おとうさん。
  オジサンと言われるのもつらいが、「おとうさん」と言われるのもつらい。子 どもは正直ゆえに残酷な生き物である。実際に、小学校低学年の子どもがいても おかしくない歳ではあるが・・・。


  2回目の昼食はカレー。
  ご飯を炊くのは今日で最後。さてさて検見川浜校へ。授業前に今の賃貸マンションの退去について無駄話。「7年もいたなら敷金はほとんど返ってくるべき」という話を聞いた。もっともである。賃貸開始の状態に戻す、というのが貸借契約。

  数年くらいだと、大家さんから何かと言われるだろう。
  「煙草を吸うから汚れた、壁紙を交換するからコレコレ払え」とか何とか。でも、7年も住めばほっておいても交換が必要になるだけ汚れるだろう。退去時の掃除がカンペキにできるわけはないから、クリーニング代だけは払うつもり。襖(ふすま)の汚れなんてのも経年劣化だし、壁に穴も開けていない(普通か)。トラブルになったときに相談する団体も調べをつけてある。
  まあ、おっかない不動産屋のおじさんが出てきて恐喝されるのだろうが、うまくかわすつもり。


  授業開始、授業終了。
  「お前、働いてんのかよッ!」という声も聞こえるけど、ちゃんと働いてますよぉ。

  帰宅して冷蔵庫整理的夕飯。
  明日少しだけ魚を買って、木曜からの夕飯は外食にする予定。あまりにも湿度が高いのでエアコンと除湿機を全開にする。洗濯できるのも明日か明後日が最後か。今日も「読むだけ時間の無駄」な日記を提供できて満足だ。では。

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