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古き良き田舎 8月9日


  会津若松市で7時過ぎに起床。
  親戚の家に泊めていただいた。会津は盆地なので朝夕は涼しい。21℃くらいか 。外に出たら、ひんやりスカッとした夏の朝の空気がある。家の目の前の畑でナ スとかトマトがなっている。


  9時前に出発。
  まずはクルマで1時間足らずの大内宿(おおうちじゅく)へ。江戸時代の宿場 町が残されているけど実はただの観光地化していて・・・という話は後日のエッ セイに譲るとして、あついあつい。

  湿度は低いけれど本気の夏の暑さだ。
  親戚に「帽子を買えば?」と薦められるが、買えない。小学生のとき以来、買 ったことがない。サイズがないからだ。僕の後頭部には巨大なコブのようなもの があって、サイズ64センチくらいでは余裕で入らないのだ。

  普通に探しても、65センチを超える帽子なんて売っていない。
  ましてここは観光地。1つだけサイズが合うものがあったが、江戸時代の農民 だか山伏だかがかぶるような「笠」(正式名称がわからない)しかない。もちろん、墨で

「大内宿」

黒々と書かれているようなやつね。それでいいじゃないかと親戚は言うけれど 、そんなん日常でかぶれるはずがないだろ(-.-)


  寺めぐり少々。
  昼食はソバ。人家がほとんどないようなところにある、とんでもない店だった 。もちろん予約していった。ついでにお店で昼寝。山の風が入り込む大きな和室 で眠るのは気持ちいい。この話もまた今度。

  さらに寺めぐり。
  有名な観光地(裏磐梯や鶴ヶ城)はすでに行ったことがあるので、観光がどう してもマイナーなところになる。寺めぐりにはある目的があったけど、これもや っぱりまた今度。ついでに神社にも2箇所ほど寄った。神も仏もごったまぜ、日 本の名物であろう。


  夕方、若松市内の親戚宅に1回戻る。
  置いてきたレンタカーをピックアップ。観光中は親戚にクルマを出してもらっ たため。夕闇が迫ってきたので磐越自動車道という高速道路へ。この高速は14年 前に走ったことがある。たしか開通した直後で、「片側1車線・中央分離帯ナシ 」というワイルドなものだった。さすがに今は普通の2車線の高速になっていた 。

  郡山到着。
  もう夜になろうというのに、あついあつい。やはり会津地方は高いところにあ るから温度も低いのだろうし、そもそも湿度も低かったのだろう。タイミングよ く新幹線の切符が取れて東京へ。

  東京到着。
  あついあつい。ミャンマーか、ここは? それともセブ島か? どっちも行っ たことはない。温度もヒートアイランド現象もさることながら、湿度が圧倒的に 高いんだね。たった1泊の旅行なのに、いやはや東京は酷暑が続いていたのだ、 と軽めのカルチャーショックを覚えた。


  たくさんのオミヤゲをいただいた。
  ワサビおかきとか(何?)、日本酒とか(会津は酒どころ)、刺身コンニャク とか(握りコブシ2つ分くらいの大きさ)、ビール券とか(関係なさすぎw)。 「いらないから!」と言っても持たせてくれるんだよね。飯だの酒だのをご馳走 になり、一夜の宿を与えてくれたというのに、さらにオマケをたくさんつけてく れたのだ。

  ああ、日本には古き良き田舎がまだあるんだな、と痛感した小旅行でした。

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