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ピーク、のち下り。 8月16日


  午前4時15分に地震。
  けっこうな横揺れで震度4。あわてて扇風機を引っくり返してしまった。もち ろん特別な被害はナシ。震源は千葉県東方沖。昨晩にも同じ地域で小さな地震が あったから、これから頻発するかも(午前9時にも揺れたようだけど気がつかず )。あのあたりも群発地震が多いんだよね。

  ずいぶんと暑いな。
  エアコンを切→入モードにしていて、3時くらいに寒くてふたたび消したから 、暑く感じるのかも。シャワーを浴びてTVの前に戻ると4時40分の天気予報。 臆病なので地震のときだけTVをつける習慣がある。午前4時半の気温。

東京 30.2℃

  なんじゃあそりゃあ(-_-メ)
  この時間だとまだ少しは空が明るくなってきたかな、くらいなので、熱帯夜の 基準である最低気温25℃よりもはるかに高いことになる。まいったでゲスな。

  今年から最高気温が35℃以上の日を猛暑日と呼ぶようになった。
  ちょうど去年の今頃に「施行」が発表になったはずだ。でもそのときは、猛暑 日ではなく「酷暑日」だったような気がする。「本日の一言コーナー」に自分で そう書いた記録があるからだ。単純に僕が間違えたのかしら。まあどうでもいい けど。


  窓を開け放して何とか眠る。
  7時半起床。少し眠り足りないけど昼寝すればいいわな。アサリの味噌汁とご 飯が朝食。おかずはキムチとラッキョウと韓国海苔。なかなか旨いな。うーむ、 やはり快適な海苔ライフが実現したようだ。予告したことが実現するヨロコビ、 とでも言うのか。「もう少しまともな夢を持てば?」と言われればそれまでだな 。

  しかし暑い。
  8時過ぎで外気温は31℃。やむをえずクーラーをつける。できるだけ避けてい てもクーラーの下で過ごす時間が長いようで、昨日あたりから腰痛がレベル2( 日常生活に支障が出る)ないし3(授業にやや支障が出る)に戻ってしまった。 お盆休みで整骨院が休みなのも痛い。急ぎの予習はないので読書。


  『大学の話をしましょうか』森博嗣を読了。
  ミステリィ作家にして、愛知県の某N大学助教授の著者(当時)が大学の姿を 語るインタビュー集。この著者らしい、大上段ではないが具体的でもない語り口 が軽快。

>大学は、学問をしたい人に学問をする環境をいつでも提供できる、ということ が使命です。学問をするのは、何のためでもありません。個人個人が楽しむ、と いうことなのです。極端な話、つまりは趣味、レクリエーションだと認識しても 良いでしょう。それでお金が稼げる、商売ができる、というものではないし、知 らなくても良いものだし、生きていく上でどうしても必要だというものでもない のです。ただ、学ぶことは楽しい、それを知ることができる、というだけなので す。でも、それこそが、豊かであることだと僕は思います。

  本書の副題は「最高学府のデバイスとポテンシャル」となっている。
  大学の持つ可能性について説く本は多いような気がするが、デバイス( device =装置、仕組み)という視点は珍しいかもしれない。その視点が最後の1行「そ れこそが、豊かであること」に現れている。

  本書を薦めるとすれば、その相手は高校生から大学生になるだろう。
  受験情報誌などにある大学論はちゃんちゃらオカシイ正論が多い(失礼)一方 で、大学の中にいながら自由な発想を柔らかく

>こういう視点もある(『まえがきにかえて』より)」

と示しているからだ。受験生をお客様と考えるのみであるオープンキャンパ スに行くよりは、本書を読むほうが総体としての大学の価値を理解しやすいだろう。
  しかし内容のわりに高価(720円)なので立ち読みでも良さそう。


  上の記述で、一部の読者様はカチンと来たかも。
  大学がどうのではなくて、オープンキャンパスのことだ。個人的に、オープン キャンパスには賛成も反対もしていない。それこそ、以前と違ってオープンキャ ンパスというデバイスが増えたことは受験生にとって幸いなことだと思っている 。僕が受験生だった時代にはほとんどなかったシステムである。含むところは何 もない。

  ただ、オープンキャンパスというのは大学が経営をより良いものにする(早い 話が客を集める)ために行っている「商売」であるという視点を、多くの参加者 が忘れているように見える。
  オープンキャンパスに行って志望意欲を高めることは良いことでもあるけれど 、「そう思わせるように仕組んでいる」デバイスだということは知っておくべき だ。つまり、その名前とは裏腹に、その大学生活の実情を描いているものではな い、というくらいの覚悟を持って参加するべきだということだ。

  ときどき、「(進学した)大学は思っていたものではなかった」という感想を 卒業生から頂くことがある。
  僕はまあわりにシリアスなことズバッと言ってしまう性格なので、「え、予想 と同じような結果が出るって、それ自体がレアなことなんじゃない?」と返事を して嫌われている。そうでもないかな。現実の大学生活がオープンキャンパスと そっくりだったら、むしろそれってヘンじゃないかしら。


  午前中は読書の途中でけっこう眠ってしまった。
  昼食はパスタ。朝のアサリが8個残っていたので、ニンニクと炒めて市販のパ スタソースをからめる作戦に出る。が、失敗。アサリは8個とも死んでいたよう で、口が開かなかった。きっと熱中症になったのだろう。じゃなくて、貝類は買 った翌朝くらいまでしか日持ちしないということかも。

  お昼過ぎの気温は34℃。
  ちょっと外出するのは危険かも。珍しくプールはさぼることにする。天気予報 ではさすがに今日が暑さのピークらしい。いくら何でも、この暑さでは死人が出 るんじゃないか(実際に出たようです、ご冥福を)。

  時間がけっこう余る。
  プールをさぼったのと、2コマしかないためだろう。今日を含めた残り3日分 とか、次の次のタームの「大学別V」とかの予習の点検。暑いし腰も痛いしで集 中力を欠く。言い訳は見苦しいな。するのは楽しいのが言い訳でもある。出勤。


  2年生の授業は実に順調に過ぎていく。
  あんまり順調だと日記に書くことがなくなるから困る。もちろん低学年だから 「知らな〜い」と言われることはたくさんあるけれど、理解させるのに困ること はない。打てば響くという決まり文句があるように、1回説明すればさっと理解 してくれるのはラクである。上位クラスということもあるのだろう。

  授業前に相談の生徒様♀が来た。
  5日完成のこの授業、事情(親戚の家に里帰り)で今日の3日目から出席との こと。僕は事前にその事実を知っていた。相談は相談ではなく、アイサツだった 。他には、

「1日目の分はウイングネットで受けたけど、2日目分はまだ。まずいですか? 」

ということ。

  本当に偉いなと思う。
  欠席することが不利益で、また同時に講師に迷惑をかけることだと自覚してい るのだ。問題になるのは過失の存在ではなく、善後策の不在であると知っている わけだ。このあたりの生活習慣というか、思考習慣が成績を分けているのだろう 。やさしくアドバイス。


  さくり帰宅。
  夕方に雲が出たものの、夕立はなかったようだ。明日あたりから(やっと)天 気は下り坂のようで、数日すれば温度も下がってくるだろう。夕立が現れれば、 夏の終わりが見えたと言える季節に入ってくる。

  夕食。 
  今日の日本酒は新潟は柏崎の「越の誉 純米酒 さかびと」。あれ、これって 、あの地震の報道で「壊れてしまったけど最近(この1週間?)になって操業再 開」の酒蔵じゃなかったかな。たぶん震災前に買ったから、ボランティア精神と いうわけではない。さらっとしたワカリヤスイ辛口でなかなか旨い。もう少し上 のランクを呑んでみたいかな、というくらい。めげずに頑張って、さらに良い酒 を造ってください。

  ちょうど、あの震災から今日で1ヶ月だ。

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