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通じない言葉 8月17日


  4時15分に恒例の汗ダクで目覚める。
  今日は地震のせいではない。せっかくだからとアイロンかけをしてからシャワ ーを浴びて、昨日と同じく4時40分の天気予報を観る。4時30分現在の温度。

東京 31.4℃

  なめとるんか(-_-メ)
  と、ここまで昨日とほとんど同じ。

  日記的な時間が前後するけど、新聞を読むと昨日は74年ぶりに国内最高気温が 更新されたとのこと。
  40.9℃。今までは山形の40.8℃で、この数字を小学生のときに覚えた記憶があ る。子どもごころに「体温より暑いなんてアリか。山形って東北だろ。寒いんじ ゃないのか」と不思議に思ったことも覚えている。


  僕が小学生のころというと、ずいぶん昔話になってしまう。
  当時の最高気温というのはだいたい30℃、たまに32℃なんていうことがあると ヒックリかえるほど驚いたものだ。記憶が曖昧と言えばそれまでだけど、小学生 のときから天気予報が好きだったから、だいたい間違っていないと思う。

  東京に代表される都市部の「ヒートアイランド現象」なんていうのは、中学生 のころに習った。
  対策としての屋上緑化という試みが始まって、もう10年以上は過ぎただろう。 あまり功を奏していないのか、それ以上に温暖化が進行しているのか、もちろん 僕にはわからない(たぶん誰も証明できない)。日本が取り組むべき火急の課題 は環境問題だろう。具体的にはエネルギー問題だろう。さっさと環境税を導入し て、お金をかけて対策を取ってほしいものだ。だって、日本で一番暑い朝の4時 半を迎えたのが東京なんて、何かおかしくないですか?


  もちろん二度寝して7時半起床。
  朝食は冷や麦。なんだかんだと家事をしていると9時になったので、お盆休み が明けた整骨院へ。今日も骨盤矯正。

  その足でプールへ。
  子ども用の水泳教室はガマンできるとして、普通のコースにまで小学生低学年 くらいの子どもがいる。親が付き添ってバタ足の練習なんぞしている。これ、た まんないよなあ。なんでガキがスポーツクラブに来るんだよ。パパと水遊びする くらいなら市民プールに行けよ。金を払えば場の空気を乱していいってもんじゃ ないだろう。

  え、金を払っているから権利があるんだって?
  あーさいですか、それは立派なことですね。えらいえらい、金持ち金持ち、い よッ、日本一! お前なんかアッチへ行け、しっしっ。暑いから機嫌が悪いのね 、おいら(-_-;)


  雲が出ていて、割に涼しい気がする。
  たぶん33℃くらいだろう。気分転換に昼食は外食。5分ほど自転車で徘徊して 、カレー屋さんを発見。インド人(だと思う)が経営している系ですね。旧居の 近くにもコレ系の行きつけがあったので期待して入店。店員のおばさんもネイテ ィブで、日本語が何とか通じるくらい。

  珍しく期待に応える結果。
  ちゃんとしたナンで、ちゃんとしたキーマカレーであった。アイスチャイも飲 めた。もう1軒同じような店があるので、そのうちそっちも試してみよう。午後 はグダグダして検見川浜校へ。


  今日は仮定法だった。
  知らないとわけがわからないが、知ってしまえば常に100%の正解を出せる文法 項目。ばりばり授業内演習を取り入れて、知識の穴を埋めていく。理解してもら えば、あとは定着を図るのが目標になる。もちろんこれがなかなか大変な作業で 、低学年を教える難しさの1つになる。

  定着させながら、次の段階への準備をさせるのが2年生の授業だろう。
  野球でいうところのセットアッパーだ。低学年から在籍する生徒様を仕上げる のは3年生を担当する講師になる。クローザーだ。今年の僕はとりあえず名セッ トアッパーになるのが期待されている役割だ。

  今の比喩でああそうだよなと思った人もいれば、「セットアッパーって、何? 」という人もいるだろう。
  野球のたとえを授業で扱うのは、もう無理な時代に入った。そんなことをして いれば時代遅れとすら呼んでもらえないだろう。たとえば、講師が授業で

「桑田が・・・」

なんて授業で話していたらバカ丸出しである。そんな人は知りません、というの が普通の高校生だろう。どうせなら、

ダルビッシュのヌードは・・・」

くらいにイカレポンチな話題にしたほうがウケるだろう。ダルビッシュくらいな らギリギリ野球選手だとわかってもらえるかも(まさか日ハムの選手だとは知ら ないだろう)。

  高校生は、もはや野球に興味を持っていない。
  僕の世代がジャイアンツに興味を持たなくなったのと同じことだ。そういう僕 もやむをえず野球の球団名を例に出す場合がある。いつも「ちょっとこれ良くな いよな」と思っている。

  代わりになる例は見つかっていない。
  もはや、世代に共通する話題なんてものはなくなっている。単純なゴイを使え ば趣味の多様化だろう。1つのネタで大多数が感心したり笑ったりする時代では なくなったのだ。じゃあ何か別のモノがあるのか? それが僕にはわかっていな い。特にこの話題に結論はないし、結論を探すために書いている。
  でもねえ、アンアンの表紙でわき毛を出すのはどうかと思うよ(-_-)


  ところで、長文の一部に動詞の plough が出てきた。
  蒸気機関の発明が産業の(そして農業の)発達に役立ったという話題で、特に この単語がわからなくても困るわけでもない。僕としては、

> plough は名詞で「鋤(すき)」、まあ農具の一種だとわかる程度でいいや

と考えるくらいの単語である。知らなくても困ることはほとんどないだろう(二 重母音なので発音問題で出題されることはある)。
  でも、一応は全訳問題なので絵を描いてから指名して「すき」と答えてもらっ た。おぉと思って他の生徒様に確認をとってみる。もちろん、「すき」という日 本語が通じるかどうか、である。

>ってか、何ですか、それ?

とのこと。半分くらいの生徒様が同じ反応。そうだよねえ(^_^;)

  いくら何でもこの時代なんだから、このあたりの単語は訳注をつけてもいいよ うな気がする。
  この長文には他にも mill (うす=粉を挽く道具)なんていう単語も出ている。 「うす」のほうは何とか通じたけれど、「すき」は無理だろう。今でも日本史で は「千把こき」(←漢字あってますか?)とか覚えているんだろうか。日本史講 師は必死で絵を描いて説明をしているのだろうか?

  歴史科目だとちょっと説明の意味合いも違うのかも。
  歴史の勉強は「つまりなぜ、今ここに我々は存在するか」を追求するものだろ うし(受験勉強は別としてね)、今に至る過程を知ることで未来を作る基礎を固 めるものだろう。モノを作る理系にとっても、道具の変遷は大事なことだ。道具 の改良とは、つまり現状あるいは過去を知ることが前提になるものだ。これもと くに結論はない。書くことで考えているだけの独り言。


  授業を終えて校舎の外に出れば、とても涼しい。
  空気が入れ替わっている。久しぶりの北風で、久しぶりの夏の夜風を感じる。 帰宅して、鶏のササミで冷シャブを作る(野菜を食べるため)。久しぶりに、と 言っても3年ぶりくらいだけど、冷シャブ用のドレッシングを買ったのも良かっ た。市販調味料というのはすごく体に悪いんだけど、たまには。

  明日で後半最初のタームは終わり。
  腰痛には配慮しなければならないけれど、競馬で言えば第4コーナーに入って きたあたりだろう。馬インフルエンザで開催中止にならないように気をつけよう ・・・って、これが高校生には通じないよッ!

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