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冬も寒いですなあ。 |
8月28日 |
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7時前に目がさめる。
クーラーなしだったのでよく眠れたのかなと起床。朝の雑事は昨日の如し。ま
たは毎朝の如し。ソーメンの具が油揚げにかわったくらいか。すばらしい特筆事
項ナリ。
新聞を読むと、殺虫剤の『氷殺ジェット』が製品回収のニュース。
虫を凍らせて殺す画期的な殺虫剤としてバカ売れしていたもので、虫嫌いの僕
も最近になって購入した。電話すれば回収キットを送ってくれるという。まだ使
っていない=切れ味を試していないからどうしようかな。
発売元のライオンによると、
「火気のあるところで使うなってちゃんと書いてあるんだけど、凍るんだから平
気だろって使うお利口(お客様)が多いからさ、事故が続いているんだよね。世
間もごちゃごちゃうるさいから回収するよ」
とのこと(言葉遣いをホンネ版に訂正)。
本体を取り出してみてみると、たしかに製品の注意書きにそのようなことが書
いてある。ほとんどの殺虫剤で見かける、よくある文句である。常識的に考える
と、火気のそばで使ったやつが悪いだけのような気がする。お利口な消費者にお
もねるばかりの世の中ってどうだろうね。キリがないと思うけど。もちろん回収
には応じないつもり。早く使ってみたいな、火のないところで。
8時半から2度寝。
涼しくなるという予報は1日ズレこんで、今日も汗だくで目覚めたのが10時半
過ぎ。昨晩読み終えた本のことを書いておかねば。
『会社員で行こう!』酒井順子を読了。
今をときめくエッセイストである著者がバブル景気絶頂期であった90年前後に
現役会社員として書いたエッセイ。
新古書店の流行のおかげで、この時代の文庫本を見つけることが可能になった
。
この著者の場合、普通の書店で見つけられるのは著者が20代末期(1996年ころ
)以降の作品ばかりである。サカイはちゃんとOLというか会社員を3年だけと
はいえやっていたことを知っていたので、この時期のエッセイを読んでみたかっ
たのだ。
ちょっと興味を持ったのは「あとがき」である。
>(前略)「きっと、(信原注:会社員は)他人に言うまでもないような、くだ
らない仕事をしているんだろうなぁ」
そんなことすら思っていたのです。
つまり、会社員は自分が予想していたようなくだらない仕事ではなかった、と
いう話がこの後に続く。
僕も会社員をやったことがないから、失礼ながら当時のサカイと同じように感
じている。会社員に仕事の具体的な内容を訊ねても明確な返事は得られないのは
「説明したってわかるまいよ」と思われているのかもしれない。まあそうだろう
。
この本を読んでみてその謎が解決できたかというと、そうでもない。
サカイが会社員であったのはバブル絶頂期で、施行されて間もない男女雇用機
会均等法を適用されたほぼ最初の時代の「総合職」に彼女はついていた。だから
今の時代になって本書に書かれている内容がどうの、というのはズレているのか
もしれない。あるいは、当時に会社員であった人は本書を懐かしく読むのかもし
れない。そういう意味で、あくまで個人的には今ひとつ、というところだった。
読書は、時に流れることをある程度まで前提にできるから楽しめる(または楽
しめない)行為なのだろう。
ランチは韓国料理店または焼き肉屋さん。
ネイティブ系。『千葉ウォーカー』の記事なんぞが貼ってあるところを見ると
、ロクな店ではあるまい(あんなもん孫引きか宣伝であろう)。ユッケジャンク
ッパ。予想に違わず旨からず。店員はベラベラしゃべっているし、万札を出すと
「細かいのはないか」と言ってくるし(出したくないから万札なんだよッ!)。
韓国料理店の味の見分け方は、小皿料理かも。
キムチだナムルだと、メインについてくるオマケね。あれが美味しい店はどこ
でも美味しいし、その逆も成り立つ。これは居酒屋の「お通し」も同じことでは
ある。問題は、注文してからでなければその小皿料理を試せないところ、といつ
ものように独りツッコミ。ま、この店は1年後くらいにまた行ってみましょう。
校舎へ。
暑くてたまらないのでTシャツで出勤して授業前に着替える作戦。授業衣装を
持参するわけね(カエルの着ぐるみではない)。ところが着替える前に生徒様♀
がやってきて、
「・・・先生、なんなんですかその凄い汗は(・_・;)」
とのこと。代謝が良いのは良いことだけど、汗をかきすぎるのはかき過ぎですな
あ・・・って意味不明ですね。まあいいや。
授業は今日も順調。
生徒様には申し訳ないが室温は思いっきり低く。それでも僕は暑いくらい。す
いませんねえ。これが4コマ連続で困ることの2つ目。授業では汗をかいていて
も、体は冷え切ってしまうこと。昼休みがあいだに入ると、たぶん食事をするせ
いだろうけど、体温の管理が少しラクになる。もっとも、2期制の高校も増えた時代に、
この最後のタームで4コマも担当できるのは有難いことでもある。例年ならもう
少し涼しくてやっぱりラクなんだけどね。
大学別Vでは長文の当日演習を導入。
Qクラス対応のこの講座で、1Bターム(4月中)のCクラスで扱ったのと同
じ長文を使う。同じといってもそのまんまではなく、テキストの英文が今年の入
試で出題されたものを使う。4月のCクラスでは80分で解説したものを、8月の
Qクラス(Cの1ランク上)では20分で解説するという趣向。
生徒様の正答率は5割弱くらい。
この出題校は某MARCHで、この講座はMARCH対応。そういう意味では
「もう一押ししろよな」というくらいか。もちろんこういう柔らかい口調になる
のはここがウェブであるからで、実際の授業では
「これではMARCHは寒いですなあ(-_-メ)」
となる。表情や口調が伴わない場所と、伴う場所ではニュアンスの伝わりかたが
違うからね。手話の勉強を始めて、なんとなく具体的に分かりはじめたことの1
つだ。
あ、この講座の受講生に連絡。
内容一致の2つ目の正解は mass transit =公共交通機関に「電車やバス」が含
まれるということです。一応は解説で喋った内容だけど、授業後に質問が2人が
来たものでフォロー。
授業中に雨が降ったようで、帰宅時には温度がぐっと下がった。
体温調整のために風呂につかってから夕食。市販の「キンメダイの仙台味噌漬
け」を焼いてみるがたいしたことなし。自分で作った味噌漬けのほうがはるか
に旨い。これこそ手前味噌。もっともこれは、味噌のせいではなくてキンメダイ
そのものが外国産だったためだろう。近海産(特に銚子沖)のキンメは抜群に旨
いからね。
常温の日本酒は「白鷹 たるざけ」。
杉樽の香りがついた酒はたくさんあり、もちろんクセがある。酒本来ではない
香りを加えたことになるから邪道ではある。しかし、このクセのある香りがちょ
っと好きだったりして。気分的には晩夏から初冬までに呑むもの。ああ秋だな、
ああ冬だなという感覚をふやしてくれる酒だ。
温度が下がったことと呼応するように、虫の声がする。
さすがに夜に鳴く蝉も消える時期に入ったか。僕の夏講も残り2日、生徒様の
夏休みも残り3日。今夜はきっとよく眠れるだろう。夏は暑くて、秋は涼しい。
比喩はわかりましたか?
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