予備校講師でわるかったな！

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ゆるやかな誤用

８月31日

  千葉県某所の店を出たのは午前１時半過ぎだったか。
  某講師の家は遠いということで、我が家にお泊り。せっかくの新居なのに、どうしてこんなに♂ばかりが泊まりに来るのかね(-_-;

  我が家のお泊り基本グッズ。

・ハンドタオル
・バスタオル
・パジャマ
・歯ブラシ
・ペットボトルの水（500ML）

  このくらいは急な来客でもすぐに出てくるようにしてある。
  今日はお客様が「朝にシャワーを浴びたい」などと生意気なことを言うので、

・体洗い用タワシ（使い捨て）
・石けん（小）
・櫛（くし←ふりがな）

なども準備した。客用の敷布団は３枚あるし、掛け布団も春秋ならば２枚あるし、毛布も５枚以上ある。枕は２つしかない。意外に重宝されるのはペットボトル。人様の冷蔵庫を開けるのは気分の良いものでもないだろうし。今度はメイク落としも用意しておかないと・・・あっ、18禁。

  消灯は３時だった。
  「お互いに目が覚めたら起こしましょう」という話だった。10時くらいには起きようと思っていたら、７時半過ぎに目が覚めた。キッチンのお茶を飲みにいくと、某講師はすでに起きている。聞けばすでにシャワーを浴びたとか。僕の寝室の目の前が浴室なんだけど、まったく気がつかなかった。

「もう起きたんですか？」
「３時間も寝れば足りる人なんです」

  ときどき、こういう短時間睡眠の人がいる。
  タモリとかナポレオンとか。これだけ睡眠時間が少ないと、多くの活動をこなせることだろう。うらやまスい。

  僕もシャワーを浴びて起床。
  コーヒーを淹れてマンション談義。某講師もマンションを買って間がなく、住人とのトラブルや常に不審者に見られる問題点など。

「この時間（９時前）に中年男が出入りすると目立つよね」
「お昼前に帰宅しても目立ちます」
「あの御宅の主人は何をしている人なのだろうと」
「今日はただの平日ではないのかと」

  くつろいでから某講師を最寄り駅まで送る（いい人だ）。
  空は曇っていて涼しく、やや小雨模様。その帰りに朝食用のサンドイッチを買う。さらに昨日置いたままにしてきた自転車もピックアップしてくる。つまりいい人なのではなくて、自分の用事があっただけ。自分にメリットのないことはしない主義なので・・・。

  新聞を読むと、またまた学習指導要領改定の話題。
  総合的な学習の時間とやらが減って、体育や理科社会などが増えて、授業時間全体も増えるとか。「ゆとり教育」見直しの方針らしい。猫の目のようにクルクルと教育方針が変わる国である。

  小学校高学年では英語の時間まで始める方針とか。
  本当に？　真面目にそんなことヤル気なんですか？　英語を学ぶと国際感覚が身につく？　どうして？　国際という言葉には自国理解は入らない？　「美しい国」はどこに行ったの？　基礎教育に英語なんか加えている余裕はあるの？
  それ以前に、英語って、そんなに大切？

  雑用を済ませてから整骨院へ。
  今日は１週間ぶりの骨盤矯正。矯正中のためであろう痛みは消えつつあって、ここ数日の腰痛レベルは１から２で推移。このまま２ヶ月くらい続けて、腰痛と永遠の別れを告げたいところだが、なかなかそうもいかないのだろう。

  スーパーへ。
  今日から毎日毎食のように料理ができるので買い物が楽しい。さくさくと帰宅してもまだお昼前。早起きすると時間が長いなあと読書。もちろんしっかりと昼寝をする。50分くらいで新聞の集金に起こされた。新聞の集金はいつも迷惑な時間にやってくる。昼寝の２度寝に挑んだが無理だった。

  愛車で散歩。
  安めの寿司屋（回らない系）でランチ寿司700円。昨日も食べたような気がするけど、気のせいかも。見事なコトバの誤用である。特別なことはない。３ヶ月に１回くらいは使えるかも。

  快調に走って、プロ御用達（ごようたし）を売り文句にするスーパーにぶつかる（＝ encounter ）。
  業務用というのか、巨大な品物が多い。大学の学食なんかに置いてある「ドレッシングのペットボトル：２リットル入り」みたいなもの。冷凍食品の「豚肉シュウマイ50個入り」なんてものもあった。いろいろ物色して日本酒の４合瓶、レトルトカレー２ケなど購入。ふたたび愛車にまたがる（しつこいが、自転車）。

  あれ、こんなところにも新古書店が。
  20分ほど物色して６冊購入。新古書店に行っても文庫と新書が原則というのは、ケチなのか美学なのか。平日なので空いていて良かった。スーパーの袋と本と一緒に帰宅。まだ３時ですか。

  ケータイを取り出して、ドコモの「ひとりでも割」の申し込み。
  ネーミングが失礼なんだよ。ひとりでわるかったな、ちくしょう。サイト経由だと「ネットワーク暗唱番号」とやらが必要らしい。そんなの知らないよ、たしか半年くらい前に再発行してもらったんだけど。

  アナログに「151」に電話。
  サイトを使えばポイントが100点つくと言われたが、そんなの興味なし。

「ぼく、そういうのよくわからないんで・・・」

とひらがなでしゃべると、やさしくでんわもうしこみでうけつけてもらった。よかった。わたしはやっぱりどこもです、これはしょうらいのよめのあおいさんのとーくとおなじ。ここで平仮名に統一しても無意味の極みだが。

  「１年割引」という制度で、今年は基本料金が20％引きになっている。
  これが「ひとりでも割」に置き換えられて50％引きになる。基本料金が3,600円だから、えーと、今の720円引きが1,800円引きだから、毎月1,080円の節約になる のか。２年以内に解約すると１万円弱の違約金を取られるから、これから10ヶ月はドコモで固定させる必要がある。

  ケータイの会社を変えるなんていうことはしないだろう。
  かかわるのがイヤで嫌で、この割引制度に申し込むのさえ１週間以上ためらったくらいだ（短いな）。それはともかく、こういう割引のシステムはこれからどんどん変わっていくだろう。「新料金プラン」という表現が１年に１回以上（もっとか？）聞かれるようになった。競争という名前を借りて、無駄な仕事を増やしていくのが今の時代なのだろうし。ハードユーザーの人は頑張って検討を続けてください。あ、また誤用だ。

  ついでにネットで買い物をしようとアマゾンへ。
  転居してからのメールアドレスの変更を連絡（？）していなかったので、アドレスの入力から。ネット系の「住所変更届」を済ませていないところが多いはず。今日のように必要が出てきてから片付けていくしかない。

  アドレス変更通知は無事に済んだけれども、買いたい本４冊のうち３冊が品切れ。
  ５冊シリーズだということを発見して、１冊はやはり新古書店で発見したものの、残りの４冊が見つからないのだ。絶版になったのかも。売ることが全て売れることが全てで有名な出版社の本だから仕方がないか。ネットオークションで買うほどのものでもないし、気長に探すしかないんろうな。続いて読書。

  『他人を見下す若者たち』速水敏彦を読了。
  著者は名古屋大学大学院の教授で心理学者。題名の示すとおり、流行も終わった「下流社会」を論じるもの。駄作ではないが、内容があいまい。

  少しだけ興味深かったのは「仮想的有能感」という用語。
  これは

＞自己肯定感の中には特に他者軽視を通して生じる偽りのプライドがあること

を指して名付けたもの。この「仮想的有能感」が過剰であるがために、最近の若者は他人を見下すようになった、という。

  あーなるほどとは思うのだけど、それで何？という部分も多い。
  学者のセンセイが書いているわりに実験や統計といった科学的根拠が曖昧で、引用文献が司馬遼太郎とか、新書で堅苦しい用語を使うわりにボンヤリした意見の提示にすぎない。逆に言えば、「下流」問題に関するサブテキスト的なエッセイとして読めば面白かったのかも。コシマキの

＞「自分以外はバカ」の時代！

という文句と、石原まこちんのマンガが目立つ程度、と言えば失礼かもしれないが、まあその通りだな(^^ゞ

  風呂にもゆっくりと。
  たまの入浴剤はハチミツレモン風味とか。なんだかジュースみたいな香りがした。たまにはいいかね。ここまでは、実際に進行した時点で、つまりその出来事が落ち着いた時点で書いてきた。今日の日記が長いのはそのため。以下はいつものように食後にちょっと酔いながら。

  夕飯は普通に。
  サンマ刺、オクラ納豆、モヤシのナムル、枝豆、ナスと大葉の浅漬け、豚肉の味噌漬け焼きなど。ビールと日本酒もいつものように。この日記を書きながら、シングルモルトウイスキー『山崎』。季節の区切りがついたときに呑む酒で、たぶん僕が一番好きな酒。呑むのは半年ぶりくらい。とてもリラックスしてくつろげた連休の初日だった。あれ、また誤用だ。

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