予備校講師でわるかったな!





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亀の暗示? 9月8日


  校舎移動の途中で、田んぼ道を通る。
  田んぼには亀がたくさんいる。すごい数だなあと思って教室の前に着けば、某 予備校の某チューター(市進でいうカンフェリー)がいる。なつかしいなあ。ク ラスは2年生の最上位で、今日は夏期講習の最終日。

「先生、何も問題なく順調です!」

  そうかそうなんだそれは良かった。
  この授業で僕の夏は終わる。あれれ、口から何か出てくるぞ。石だ、石。ぞろ ぞろ出てくる。大きなものではなく、せいぜい直径1センチくらいの小石ばかり だ。吐き気などはまったくないままに、10個20個30個・・・止まらないな、困っ たな、授業のチャイムはもう鳴ってるから教室に入らないと。あれあれまだ出て くる。何か体調がおかしいのだろうか・・・。

  目が覚めたのは6時。
  あービックリした。この「石を吐く夢」はときどきみる。半年に1回くらいか 。状況が整っている(=覚えている)のは珍しいので、備忘として記録。吐くの は快感を伴う行為だから、あながち悪夢でもない。見て良かったとも思わないけ ど。読んでいる皆さんがどう思うのかは知らんがのう(^^)


  とりあえず洗濯。
  台風のためにたまっていたからだ。ヒマ潰しに新聞を読むと、定番となりつつ ある「日本語の誤解」調査。「流れに棹さす」の正しい意味を知っていたのが17 %とか。もうこのくらいの比率になったら、

「傾向に逆らって勢いを失わせる行為をすること」

に意味が変わったと考えてもいいんじゃないか。いつまでも本来の意味にこだわ るのもどうかと思うけど。

  なお、「こだわる」は「些細なことにとらわれる」の意味。
  でもこれだって「こだわりの一品」などに見られるように、良い意味で使われ るケースのほうが多いだろう。どうせ言葉は変化をまぬかれないものなんだし。 もっとも、受験生はこういう「実情と異なる本当」に注意を払うしかないわけだ が。「本当」って、何だ?


  洗濯物が仕上がるまでのつなぎにナシを食べヤクルトを飲み、7時過ぎから2 度寝。
  10時前に起床。今度の夢は高校時代のクラスメート女子が出てきて、パソコン のことを教えてあげるのを口実にデートに誘い出し(どういう口実だよ)、うま いこと行きそうになったところで覚めてしまった。ずいぶんと可愛い女子だった のがおかしい。高校を卒業してから19年も過ぎているのだから、本当はもう少し 老けているはずだろう。どうせ夢なら最後まで・・・以下略。

  あわてて日本ソバを茹でて食い、ヨーグルトも食べてから外出。
  秋葉原へ。PCのキーボードの具合が悪くなった話は数日前に書いた。この日 記のアップを続けるために修理に出して1週間から10日というわけにもいかず、 当日修理が可能なオフィスに出向いた。おおまかな時間がわかっていれば予約不 要ですということ。

  ところがついてみたら「ちょっと混んでいまして1時間半から2時間はかかる かと」だって。
  だから時間で予約させろよ! 俺の時間を返せよ。しかしそう言うわけに もいかず、昼食を取りに出る。『牛たん ねぎし』というチェーン店でカルビ定 食1,000円。牛たんのランチが見当たらなかったため。まあまあ。牛肉はオージー のようで噛みにくいところがあったが、麦ご飯は旨かった。


  まだまだ時間がある。
  暑いあつい。熱中症になりそうだ。いくら電器店をハシゴしても1時間はもつ まい。秋葉原なのでメイドカフェか。いや、「めいどのお部屋(?)」という店 もあるな。看板には

>メイドさんとお部屋で楽しく遊べます

とある。たのしく、か。何をするのだろう。やはり「指はいいですが手はダメで す」のような、風俗系のルールが決まっているのかもしれない。2人でババ抜き とか。

「もえちゃんのジョーカーはどれかなあ?」
「いやーん、ご主人さまぁ、それはわたしの薬指よ」

とかね。つまり指まではOKなのだ。あ、ただの想像で書いています。


  駅前の大型ビル『AKIBA ICHI』へ。
  煙草が吸えるコーヒー店を探して回った結果、『PRONT IL BAR』 に。バーじゃなくてバールだっけね。たしかイタリア語だと思う。ちゃんと喫煙 席がある。良かったよかった。喫煙できる場所くらい限度を決めて確保してほし いものだ。だいたい、こんな交通渋滞慢性化動脈硬化化の東京で、比較にならな いほど健康被害の少ない煙草の煙なんか煙たがってどうするよ。あれ、言葉遊び になってしまった。

  店員♀の制服が黒のポロシャツ。
  ボタンが6つくらいあって、つまり襟ぐりが深く、ソデは短い。いいですねえ 、これこそ、萌えです。これで色が黒じゃないと萌えになりません。はばかりな がら理由を書くと、それは人間の肉体というのは概ね白いもので・・・高校生が 読んでいるからやめよう。ちなみに喪服姿の未亡人にも多くの男が萌えを覚える のは・・・だからダメだって。


  実に教育上よろしくない日記である。
  しかしわしに言わせれば、「教育上に良くない」とされるものの中にこそ大人 の世界があり、その世界を覗き見させてやるのが大人の務めであり教育である。 この日記を読んでいる姿を「親に見られたくないなあ」と思っているとか、だか らこそケータイでしかこの日記を読まないようにしている高校生は、ノゾキ見る ことで背徳感を味わい、大人の世界の醜さ汚さを知り、その醜さ汚さが自己の中 にも芽ばえつつあることを無意識に知るのだ。

  わしの時代に、中学生男子がエロ本を隠れて読み、女子がハーレクインロマン スを本棚の奥に隠していたのと同じことである。
  その媒体がたまたまネットというものに取って代わっただけであり、手前が嫌 悪感を覚えるがゆえに「教育上に良くない」などとヒステリックにわめいている 「良識ある大人」のその姿こそ、ワイセツにして醜いもの。己の成長過程が遠い 過去になりすぎて忘れたというところであろう。
  このあたり、なんだか頭の悪い筒井康隆が書いている文章のようになってしま った。


  パソコンは無事に直った。
  急ぎの修理のための料金を含めて1万以下ですんだ。キーボードのタッチが軽 くなったので、ちょっとしたリニューアル後の気分だ。たぶん、ホコリなどで動 きが悪くなっていた部分もあるのだろう。なお、PCの前で喫煙するのは非常に PCにとって良くないらしい。灰はもちろんだが、ヤニが蓄積しやすいのではな いだろうか。煙草というのは社会の害悪である。さっきと書いていることが全く 逆だけど。
  ちなみに、僕はそんなことを全く気にしないでPC前で喫煙している。言うこ ととやることが違うのも大人の悪の特性である。

  取って返して一休みしてから校舎へ。
  今日はLクラスのスタート。人数は微増ですかね。1Bターム、4月からの入 会組の生徒様は全員Cクラスに上がった様子。というのは文章上の都合で、実際 にはクラスを変えた人もいるだろうし、辞めてしまった人もいるだろう。4月か ら1回も出席している姿を拝見しなかった生徒様もいたけど、何かあったのかし ら。真相は全て闇の中。あれ、決まり文句は「藪の中」だったかな。

  言い換えればほとんどの生徒様と初顔合わせで、そうでなくても夏にご一緒し ただけなので全て振り出しに戻す授業。
  ペースを落としすぎないように内容を多くするという矛盾をクリアーするのが 大変だった。たぶんどちらかが満たされていなかっただろう。生徒様のほうも大 変だったかも。先は長いですから頑張ってください・・・は慣用句で、先が短い のでなおさら頑張ってください。


  夜はいくらか涼しい。
  帰宅して夕食。チャーシューとシメジとモヤシで中華炒め。ニンニクとショウ ガを刻むのが面倒だったので(たまにはそういうこともあります)、オイスター ソースと紹興酒とニンニク漬けしょう油で香りを出す。モヤシ料理は火を通しす ぎるというタブーさえ避ければキッチリ仕上がるもの。

  日本酒は山形県新庄の『最上川 純米』。
  淡麗にしてやや辛口、特徴が何もない。「ああ旨いな」というくらいでスイス イ呑める。それだけ美味しいということだ。最近の日本酒にありがちな「温度は これで飲め」とか「これこれの酒米を使っている」などという能書きはなく、ラ ベルにはただ単純に「清酒 純米酒」とだけ書かれている。造りに自信があると いうことではなく、宣伝する気がないということでもあるまい。普通に呑んでも らいたい、日本酒は日常の酒なんだから、ということだろう。

  冷やっこと一緒にチビリちびり。
  もう蝉の声は聞こえず、秋の虫の音だけ聴こえる。いくら昼間が暑くても、夏 は終わりなんだろう。冷やっこの季節も終わる。日記の最後はまるで善人のよう だ。

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