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2つ目の意味 10月10日


  8時半起床。
  気が向いて珍しくTVをつける。『はなまるマーケット』。観たのは2年ぶり くらいかな。今日の特集はサバ料理。レシピのたぐいは番組HPでも観られるこ とだし、と5分で消す。朝食はフレンチトースト。

  新聞を読むと、プロ野球のセ・リーグ全日程が終了したとのこと。
  我がベイスターズは肝心の最終戦で負けて、借金1(1試合ぶん負け越し)で 終わった。今年は戦力がなかったから、たいしたものだと思う。6月あたりには 首位に肉薄した時期もあったし、健闘したといえる。

  村田という選手がホームラン王に。
  ベイからは40年ぶりくらいとのこと。和製の、つまり日本人選手の主砲がいな いというのが長いあいだの悩みであった。僕が小学生のころに田代という選手が いて、なかなかいい所まで行ったものの、ホームラン王というレベルまでは無理 だった。今年の村田は36本という低レベル(例年は40本を超えるあたりだったよ うな?)の争いだったにせよ、偉業である。来年は何とか勝ち越し、できればA クラスを目指したいけど、やっぱり戦力が苦しいかも。


  最近の恒例となりつつある部屋の掃除。
  壁でも拭いてみようかとゾウキンを固く絞り、フローリングワイパーの先っぽ にくくりつけて拭いて回る。まだそんなに汚れていないようで、達成感は少ない 。こういう段階でやっておくから綺麗なままに保てるのだろう。もっとも、壁の 面積はあまりに大きく、全てを拭き終えるのはぜんぜん無理。ゆっくりやってい こう。この意気込み、どこまで続くか怪しいものだ。

  お昼前に昼食をとるため外出。
  いつもその前を自転車で通り過ぎながら、何の店だかわからないところにイチ カバチカ入ってみる。何しろ、そこが店であることを示すのは暖簾だけで、食品 サンプルも営業時間も不明。住宅街にあるうえに駅から遠いから、完全な地 元密着店なんだろう。暖簾には『福龍』とか『龍源』とかそういう感じの名前が あり、裏口には岡持(おかもち=ラーメン屋さん等が出前に使うアルミ製の箱) があるから、たぶん中華なんだと思う。『龍』が店名に含まれて和風懐石のはず もないしね。

「和風懐石の店が出前なんかするか!」

  テーブルが4つ。
  先客は新聞屋のおっさん1名。メニューは「ラーメン」から始まり「漬物」に 終わる。漬物? 酒類はなし。メニューは木の札に墨で記され、ボンボン時計が かかっている。テーブルも椅子も木製で、金っけを感じさせるのは灰皿と調味料 を載せるお盆のみ。またかよ、また昭和なのかよ。このあたり、どこに行っても 昭和なのかよ。

  店員は70代半ばとおぼしき夫婦と、その息子らしき50代のおっさん。
  おじいさんが料理番でおばあさんが注文取りで息子は山に芝刈りに・・・じゃ なくて、配達を担当しているようだ。塩味のモヤシソバを注文。店には1970年代 製と思われるクーラーがある。クーラー本体にタイマーがくっついているような 、茶色のあれね。古いクーラーはどれも茶色だ。僕の実家には1989年に買ったク ーラーがあるけれど、それよりは確実に古い。さてさて、10分後。

  豚バラとモヤシとニンジンは炒めてあるのではなく、茹でらしい。
  麺は細く、やや柔らかい(おじいさんの塩梅なのだろう)。スープはトリガラ ベースでさっぱりとしている。たぶんジャガイモや玉ねぎを入れた野菜ダシも使 っているんだろう。シンプルな味でけっこう旨い。つるつるむはむはと食べる。

  お会計は430円。
  すごいな。最近のラーメン屋の「豚骨脂こってり」とか「スペシャル炙りチャ ーシュー麺」とか「トッピングは7種類、コーン、メンマ、のり・・・」とか、 アノ手のウザイ系と対極をなす。ただのラーメンで850円とか平気であるもんなあ 。お前ら、ちっとはこの店を見習え。一番高いメニューでも600円くらいで、チャ ーハンや玉子丼(親子丼ではない)なんてものもある。ごひいきにさせてもらお う。雑用を済ませて帰宅。


  アマゾンからの広告メール。
  久しぶりに村上春樹の新作エッセイが発売になるそうだ。ちょうど今朝、内 田樹のブログを読んでいて気付いたのは、明日か明後日にノーベル文学賞の発表 があるということ。内田樹は春樹に関するエッセイを最近上梓したばかりで、僕 は文庫になるのを待っているところ。内田はすでに某新聞社の依頼で、村上春樹 がノーベル賞を受賞した場合の原稿を提出してあるという。受賞そのものも楽し みだけど、春樹自身のコメントはもちろん内田の論評もちょっと楽しみ。


  プールをこなしてからカレーライスを家で食べて校舎へ。
  やや問題のQクラスはそれなりにはなってきたかな、という感じ。雰囲気が重 いのは男子が多いせいもあるのか。補充プリントで諺を扱った。

  今年はテキスト改訂があった。
  通年授業全27回のうち、最初の20回で全ての文法項目をこなしていたが、今年 は22回でこなすことになった。時代を踏まえてゆとりを持たせたカリキュラムに したわけだ。もちろん、そうすれば最後の7回は5回に短縮される。そこで削除 されたのが諺の問題たち。たしかに諺の問題は頻度としては低いから、テキスト という最大公約数を目指すモノはそうあるべきだ。

  しかし、諺の設問に見られるような「えっ、こんな出題ありかよ」と受験生が 思いがちな問題は意外に大切だ。
  見たことがない→解けない(だろう)という思考停止に陥ることが多いわけで ある。そこで今日のQクラスと明後日のCクラスでは「こういう問題もあるんだ よ」と見せておくわけだ。全体的な頻度はともかくとして、

「このくらいは(英語を勉強しているなら)知っておきたいよね」

という諺も示しておく。

  詳しい話は授業で話したとおり、また量的な補完は『語る』シリーズの初級編 をどうぞ。
  いま久しぶりに「ことわざ研究」を読んできたら、アホなことばっかり書いて ますね。諺の話で、なんでレオタードが出てくるんだろう。でもちゃんと出題頻 度やポイントにも触れてありますので、受験生はざっと目を通しておきましょう 。その僅かな経験値が、受験で有利な状況を招く(こともある)ものです。ちな みに、今日のプリントの大問3の選択肢 f (諺の説明文)にあたる諺は、「その3 」の2に書いてあります。


  某大学の整序問題。
  ひどいレベルダウンで、「イディオムを見つけてハイそれまでよ」の問題がほ とんど。ここで暴言。

「××大学なんてアホ大学なんだよッ!」

  おいおい、クレームの元を作るなよ俺・・・orz。

  まあそれはともかく、確かに問題のレベルダウンは激しい。
  stick to とか become used to doing とか look after の受動態とか come to the conclusion とか、仮にも×××××と呼ばれる大学群なんだろう、と言いたくな る。それだけ上位中堅大学は受験生のレベル層をつかめていないし、それを必死 に探している。簡単に言えば、今までの入試問題が難しすぎて選抜機能としての 入試が無能になっていると恐れているのだろう。僕もそうだと思う。この話題は また授業で。

  生徒様の演習の様子を見ていると、それらのイディオムを発見するまでの時間 がかかり過ぎている。
  使う選択肢が7〜8個で、そのうちの3個か4個がイディオムなんだから、さ っさと見つけて下書きに入らないと時間が節約できない。赤本をやると「長文で 時間が足りない」と言ってくる生徒様が多いけれど、実は短文問題で異常に時間 を浪費(本人としてはその自覚を持ちようがないのだが)していることが多い。

  易しい問題を事務的にサクサクとこなすことが、早く解く、ひいては早く読む ことの訓練にもなる。
  英語→日本語の反応速度を上げることが何よりも重要だ。本当は、その訓練の ために「夏に易しい過去問を解くんだ!」と言っておいたわけだが、それがなか なか。もちろんウェブだけではなく、リアル授業でも1学期最終盤のアドプリに も書いて配っている。まあ、今それを僕や受験生が嘆いてもしょうがないし、こ ういうことは赤本を解くうちに気がついてくれるだろう。前向きに考えたい。


  夕食に初めてのメニュー。
  豚バラとナスとレンコンの炒めもの。整骨院の待合室にあった『オレンジペー ジ』という雑誌で読んだもの。そこには豚バラとナスだけと書いてあったと思う 。大まかなレシピだけ覚えておいて、あとはオリジナルで。お酒とみりんとしょ う油と水と塩で含め煮するイメージ。

  ちょっと焦げすぎたのと、トウガラシを入れなかったのが失敗点だったかも。
  それでも基本ラインは理解できたし旨かったので、次は進歩できるだろう。い つも何かを探している。同じ場所にとどまるのでは、満足できない。
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