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きっと化ける |
11月21日 |
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8時半起床。
収容人数765人の講堂に詰め込まれた僕たちは、何かの儀式を待っている。立錐
の余地もないほどに人がたくさんいる。狭い講堂なんだから2回にわけてやれば
いいだろう、と小学生の僕が怒鳴ったところで目が覚める、という夢だった。
朝刊を取りにマンションのエントランスに降りる。
郵便受けをのぞくと、「千葉県国民年金基金」という団体からのハガキが来ていた。旧居から転送されてきたのである。
国民年金基金というのは、国民年金に上乗せする年金モドキのこと。
「どうせ年金だけじゃ老後は危険だわな」ということで作られた制度らしい。
もちろん僕も「あんなもん信用できんな、何か老後資金の準備をしないとな」と
思っていて、ずいぶん昔に資料請求したのだ。
そのパンフを読んでみると、ずいぶんと胡散臭い。
だいたい、団体名が上記の「千葉県国民年金基金」ってのがヘンじゃないか。
商品と会社の名前が同一なんて「ヤクルト」みたいだし。システムの説明も適当
で、これこれ(の金額を)払うとこれこれ受け取れる、くらいしか書かれていな
かった。そんな説明をしている国民年金が信用できないから、検討しているのに
ねえ、と思った記憶がある。
僕が国債を買う前だから、たぶん4年以上前だ。
それが今さら、往復はがきで旧居に送られてきたわけだ。復書面にはアンケー
トがあって、「すでに国民年金基金に加入した」とか「再度検討したいので・・
・」とかから選ぶようになっている。ご丁寧に、ハガキには整理番号まで刻印さ
れている。
さて疑問はなぜ旧居に送られてきたか、ということだ。
すでに引越ししてから4ヶ月になろうとしていて、全ての届出は済んでいる。
公的な機関からの書簡は全て新居に届いている。転居届けを市役所に出したのだ
から当然だ。しかるに、この団体、僕が新居に越した記録を持っていない。
つまり、これって、公共団体じゃないんですね。
あな恐ろし。転居の公的な記録を回してもらえないような組織が、公的な制度
である国民年金(これは社会保険庁の管轄でしたか)のプラス・アルファ制度の
ような顔をして運営しているんですね。国家の威を借るキツネ、じゃなくて国民
年金基金、だったんですね。ま、私企業だって役所だって信頼できないこのご時
勢ですからいいのかもしれませんが(-_-;)
午前中は読書。
『手話ということば』米川明彦を読了。
梅花女子大学教授の著者による、手話の背景知識を語った本。良書だが、手話に興味がなければ手に取りにくいだろう。
手話の歴史やろう者の差別の歴史、それらの現状について書かれている。
僕はまだこの手の本をあまり読んでいないこともあって読んでみた。上記のよ
うに背景知識を増やす役割があるという意味でおもしろかった。「手話」という
言葉が認知されてから歴史が浅いということなど、全く知らなかった。本書によ
れば、「手話」という言葉が辞書に初めて載ったのは1970年のことだという。手
話それ自体はもちろん大昔から存在していたが、差別の歴史があって、社会的な
認知を受けたのすらほんの40年足らず前、ということである。
本書の感想文は、つまるところ手話の話題になる。
手話の話はシリーズとして日記やエッセイに書いているので、今日のところは
この話題はここまで。もう少し類書を読んで、もっと手話の勉強が進んでから、
感想を書いてみたい。
昼食を取りに外出。
寒くなってきたこともあって、外食を理由にして外出しないと引きこもりになってしまう。もともと家にじっとしているのが好きということもあるにせよ、一応は人様にものを教える仕事をしているんだし、結果的に世間を見てくる必要もある。
自転車で7分のところにある居酒屋のランチ。
戸を開ければ女性2名で切り盛りする店と判明。ああこのパターンね。野菜が多くて健康的で薄味な料理を出す。しかし決して旨くはない。差別する気は少しあるが、プロらしい味は期待できない。逆に言えば、この手の店で大きなハズシはまずない。それほど、客商売で女手だけでやっていくのは難しいことなのだ。
日替わりランチはチーズオムレツ。
カウンター上の大皿からお惣菜を取り分けるところなど、これも女性のみで経営する店の典型。マカロニサラダと筑前煮。オムレツも含めて全体に予想通りの「そこそこ旨いじゃん」というレベルだった。
食後のコーヒー。
カップの取っ手が左に来たところに感心する。この手の素人経営の店だと、取っ手を右に置いてしまう店員が多い。接客業では基礎の基礎なのだが、これを守れないというか知らないというか考えもしない店はたくさんある。「取っ手が左」の理由は読者様で考えてください。たまに使えそうな店。悪からず。
午後はダラダラと過ごす。
ちょっとだけヒミツの花園。進行せず昼寝も40分ほど。今日は昼間の陽があたる時間だけ暖かかった。暖房を必要とせず、ホットハウス状態というところ。特に午後は陽が部屋によく入って快適だ。入居後4ヶ月になろうとしているが、日当たりは8割以上の満足度。
プールを済ませて校舎へ。
2回目の昼食は家で取る時間もなく、それほど空腹でもなかった。だから校舎でチーズタルト。太るけど、甘いもの好き。しかも酒好き。それでも太っていないのは小さな自慢かも。
長文は言語の登場の理由を語るものだった。
簡単に要約する。「 childhood (子ども時代)」は幼少期に労働をする必要がな
いだけ社会が豊かになったために生まれた言葉である。また、「 adolescence (青
年時代)」は大衆文化の担い手が10代の人間であり、大衆文化が複雑になって
いくにつれてそれに必要な時間が増えて、そのために teenager をより広義にする
ために生まれた言葉である。要するに社会の変化で言葉が新しく作られるという
、よくある話だ。
さて、ここで授業では余談をする時間が足りなくなった。
部分的に説明したように、言葉は単純化(多義化)していく場合がある一方で
、複雑化(細分化)していくこともある、という話題だった。ちょっとここで補
足しておこう、と思って書いたけれど長くなったので、これは近日アップのエッ
セイ「世の中研究家・・・」シリーズに加えます。
帰宅して夕食。
メインは湯豆腐という貧しい生活。もっとたくさん授業をやって、いいものを食べないと授業がしぼんでいくなあと思う。今は時に利あらずして愛馬が進まない。今のフレーズで「わかった」という受験生は漢文のヤリスギなので気をつけること。西楚の項羽の『辞世の歌』でした。
若奥様の満足度を上げるために3行レシピでも行こうか。
ハンペンのチーズ挟み。
1、ハンペンを半分に切る
2、二等辺三角形の底辺に切り込みを入れ、同じくらいの大きさに切った「とろけるチーズ」を挟む
3、電子レンジで温める
全て適当で良い。
気がつきにくいが、ハンペンは魚でできているので蛋白源である。豪華にしたいときはハムも挟むといいし、お子様のためにカロリーアップしたいなら油かバターを入れたフライパンで焼いても良い。手間がかからないわりには「ご馳走」風になるし、亭主のビールのツマミにも最適。お試しあれ。締まりもなく今日はこれで失礼します。
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