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代講依頼は突然に |
11月26日 |
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3時に目が覚めた。
問題は加湿器なのだ。おとといの話の続きなのだ。
眠ったのは11時だった。
ノドの乾きと夢で目覚めたはずだ。加湿器のタイマーが切れていたのでもう1
度スイッチを入れると、すごいファンの音がし始めた。ぶんぶんぶん。またかよ
。たしか、1年くらい前に修理に出したはずだぞ。
気になっていたのは、水漏れだ。
数日前から加湿器の下のほうが濡れていて、ナンだろうと思っていたのだ。そ
うか、ついにご臨終のときがやってきたのかも。たぶん、先の修理では3,000円く
らいかかったはずなので(日記に書いたけど見つからなかった)、もうこれは買
い替えするしかないんだろうなあ。すでに8年目のシーズンだし、減価償却した
と考えたい。
などなど考えていたら眠れなくなってしまった。
たぶん5時くらいでウトウトしていて、ちゃんと起床したのは8時。早寝した
つもりが、加湿器のボケナスのおかげで寝坊だよと、朝食を取りに出る。朝食の
外食は非常に珍しい。早く寝たということは、それだけ夕食を早い時間に食べた
わけで、かなり空腹だったのね。
しぶい定食屋さん。
どうやら夜勤の人々(100%ガテン系おとっつあん)が「夕餉」を取る店ら
しい。15人くらいの客がいて、酒を飲んでいない人はいない。そうかなるほど、
いつも早い時間から混雑しているなあと思っていたら、事実上は飲み屋さんとし
て機能していたわけね。
夜に仕事がある人もいる。
もちろん仕事が終わればイッパイやりたいだろうし、おとっつあんはファミレ
スなんか行きたくない。普通の居酒屋で普通にビールだのチューハイだの熱燗だ
のを呑みたいわけで、こういう店が(少数でいいので)必要とされる。確かに一
般のカタギさんからすれば、
「朝から飲んだくれてんじゃねー」
となるかもしれないけれど(熱燗4本目のおとっつあんもいた)、必要な店なの
である。焼サバ定食600円を注文。サバはきわめて美味で、たしかに「朝の居酒屋
」として人気があるのもわかる。でもちょっと朝食としては高いかな。
整骨院を済ませて帰宅。
まだ10時だ(またはもう10時だ)。加湿器をネットで検索。就寝中の加湿は僕
にとってとても必要なもので、加湿器ナシで眠るなんて耐えられない。貧乏でも
生活に必要なものはきちんと揃えたほうがいいだろう、という考え方ね。
たくさんあるんだなあ。
何よりも知らなかったのは、異様に安いものもあるということ。2,000円を切るく
らいのものからスタート。観ているサイトはアマゾンなのであまり専門的ではな
いのか、高くても2万円ちょっとくらいか。値段が安いもののほうがよく売れて
いて、感想文もたくさん載っている。どちらかと言えばネットをハードに使うヒ
トのほうが貧乏だと聞いたことがあるけれど、さもありなん(サモアリナン=た
ぶんそうでありましょう)。
1時間半くらい考えていた。
貧乏な人のほうがネットをよく使うのは、それだけ時間があるからだろう。リ
アルのお店では現品は多くても10種類くらいだろうし、カタログを入手してもそ
の10倍くらいの幅から検討することになるだろう。ところがネットだと、上記の
ようにアマゾンを見るだけでも500種類くらい。色違いなどを含むにしても、選択
肢の幅が広い。時間がなければ比較検討はできない。そう、今日の僕は時間があ
ってお金がない、典型的なネットハードユーザーってことになりますね(-_-;)
僕の希望条件は4つくらい。
気化式、タイマーあり、フィルター交換なし、1万円前後。今ある加湿器の説
明書も取り出して、能力や電気代なども検討した結果、「フィルター交換なし」
がクリアできなかった。そもそも「フィルター交換なし」というのは、1万円前
後の中堅機種ではほとんどないんだね。1つだけ「なし」の機種があったけど、
なんと「持ち運び用のバーがない」ということで却下。ユーザーが見えていない
典型商品だわな。
結果的に、2万円ちょっとのものがディスカウントされて1万円以下、という
ものを買った。
問題の交換用フィルターが2,000円で、6ヶ月に1回が目安とか。加湿器のシー
ズンは11月から2月までだろうから、2年に1回くらいで勘弁してもらおう。1
万円以上のディスカウントを考えれば割安かな、という判断。あ、今の1台は捨
てるので、新居祝いプレゼントは継続して受付中ね。
1時前。
プールに行ってから昼食かその逆かと考えていたら、電話がリンリンリリン、
リリリリン、リリンリリンリリリーん、恋のダイヤルナンバーかと思って(高校
生はご両親に訊いてみましょう)電話のディスプレイを見ると、市進予備校の本
部から。
「お前なんかやっぱりクビだぁぁぁ!」
と絶叫されるかと思ったら、なんと代講依頼。珍しいなあ。ちょっとカマしてや
ろう。エライ人の会話。
エ 「先生、今日の夕方は?」
僕「読書ですね、全共闘世代の日記が佳境で」
エ 「そういうこと訊いてないんですッ」
僕「素直すぎましたか」
エ 「代講をお願いしたいと・・・」
僕「条件によりますね」
エ 「条件?」
僕「まず、金。次に、場所。その後の接待はあるのかと」
エ 「冗談を言っている暇はないんですが」
僕「冗談です、あ、それじゃ駄目なのか」
エ 「かくかくしかじか」
僕「え〜マジっすか、面倒だなあ」
エ 「お前なんかやっぱりクビだぁぁぁ!」
脚色はここまで(一部本当)。
××校で英語の先生が病気でぶっ倒れたということ。4限(4時45分スタート
)の「××ゼミ」と、5・6連続の×クラス。後者はふだん自分が担当している
レベルで予習も終わっているからOK。前者が問題。ふだん担当していないテキ
ストだからなあ・・・。
代講をするのは3回目。
96年度(千葉校)と、00年度(所沢校)の2回だけだ。実際には数多くの代講
願い(=休みますという本部にとっての恐怖の連絡)が出ているはずだけど、僕
にはお鉢が回ってこない。適性の問題があると思われているんだろうし、僕もそ
う思っている。1回限りの代打となると、特徴というかクセのない講師のほうが
生徒様にとって安全かつ無難だろうしね。含むところは何もない。
ということは、この「よびわる」で代講の話を書くのは初めてだ。
××校にはちょっとだけお邪魔したことがあるから、これも初めての記述にな
る。日記を書くのが面倒だな。あわててラー×ンを自宅で食べ、スー×に着替え
て、洗濯×のを取り込み、出勤。プライバシー保護のために伏字でお送りしてい
ます。ここ伏せてもしょうがねーよ(^^ゞ
まずは早めに校舎に着く。
「××ゼミ」の予習をしなければならないため。長文は名古屋大の下線部和訳
、東大の要約、英作文は大阪大。つまり、そこそこハイレベルなテキストなのだ。
これで市進関係者は
「さっきまで伏字にした意味ないだろ! 代講出したのは誰だ?」
と思っているはずだけど、そんな内輪の人にばれるのは、遅かれ早かれ sooner or
later ですがな。
ふだん別の校舎でお会いする講師の先生に会う。
僕を見るなり驚かれたので事情を説明すると、
「そうじゃなくて、スーツなんか着てビシっとしているから」
とのこと。なるほど。
マジシャン、つまり手品師の衣装を考えてみよう。
多少は風変わりでも、きちんとした服を着ている。なぜか? やることがイン
チキくさいから、それを隠すためにおめかしするのだ。では僕がスーツなのはな
ぜか? あれ、いい話にならなかったよ。まずいなあ。
さらに1年ぶりくらいで会う講師の先生とアイサツ、そして雑談。
書き忘れていたが、先週も8年ぶりくらいに拝顔の名誉を賜ったスタッフがい
らした。市進では12年目になり、やや古顔になってきたかなという感じがする。
しかし久しぶりにお会いする人はほとんど僕よりキャリアか年齢が上で、数年く
らい「後輩」という層が薄いように思えるのは気のせいか。イチガイには言えな
いことだが、様々な世代が共存するのが成熟した組織だと思われる。
4限の××ゼミは順調。
プラスアルファの講座だから、受講生は真面目ですね、やっぱ(それじゃあ困
るけどとりあえず)。予習時間が実質40分くらいで、ちょっと仕込み不足な感じ
もあり。授業としては成立するけど、ちょっと深みがない授業と思われたかも。
初顔あわせだから授業のペースを落とすしかなく、それはそれで形になったか、
というところ。
オヤツを食べてから×クラス。
出席率9割くらいかな。にこにこしながらハイペースという授業進行で。こう
いうときに限ってテキストが難しく、1コマ目で扱う短文問題を処理しきれず2
コマ目に持ち越す。休み時間を経て戻ってくれば、出席率は6割くらいにダウン
。それはそうでしょう。半分以上残ってくれて良かった。
もうこの時期になると、受講生は全て××(講師名)シンパ、ばかりである。
どの講師がということではなく、全ての生徒様は自分が習っている先生を良く
も悪くも信じて突っ走ることになる。だから、今日のようにいつもの先生が休み
で代わりのヤング(僕)が来たら、
「マジかよ、やってらんねー」
となるのは当然だろう。どっちでも、どれでも構わないというのでは、機械に習
っても同じことであるから、それでいい。
しかしそこで、逃亡したあとに何をするかだ。
もうその授業は戻ってこない。今日の授業は今日が全てだ。たしかに自分がシ
ンパとなっている講師の説明を聴くことはできないかもしれないが、そのヤング
(僕)が話すことで知らないことも、そして知るべきこともたくさんあるのだ。
自習だけで、どこの馬の骨とも知らねど、講師の説明より質の高い勉強って可能
ですか? 可能なら、予備校に払っている時間とお金が無駄になってますよ。
もちろん、今日逃亡した生徒様のことを責めているのではない。
悪い状況があったときに、「まだマシ」な状況を目指すにはどうすればいいか
、ということを書いているわけ。僕は今年で予備校講師稼業も14年目になるけれ
ど、まだ一回も病気の休講(つまり代講)を出したことはない。でも、未来はわ
からない。つまり、そういうことです。でもまあ、現実的に逃げ出すのはわから
なくもないけどね(^_^;)
無事に終了。
真面目に聞いてくれる生徒様が多かった。こう言っては失
礼だしヘンかもしれないが、××先生の授業料ぶんの7割くらいの授業にはなっ
たと思う。イヤほんと、生徒様もつらいだろうけど、こっちも辛かったですよ・
・・。
ここまでの記述に25分。
本の話題がないから、異常にペースが遅い。いつもなら15分で書ける量だ。い
つものように起こることは、いつものように文章が出てくるからだ。でも今日は
、何しろ新しい体験ばかりで、非常に手間がかかった。夕飯の豚肉の味噌漬け焼
きの話題は省略して今日はおしまい。また明日。
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