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時系列はチャンコに向かい 12月6日


  8時。
  さわやかに起床。昨日は休肝日で、昨晩は予想されたように30分ほど寝付けな かったが、目覚めは快適。とてもいい天気ということもあるのだろうが、体も軽 いような気がする。あ、次の1文は食事中の人はパスしてください。休肝日明け は、おしょうすいの色が違いますね。

「バカ! 読んじまったじゃないかっ。毎朝、メシ食いながら読んでるんだぞッ !」

  あら、それは失敬(^.^)

「そういうときは行間くらい取れよ!」

  だって、そういうのってウェブじゃあ古典的すぎるじゃないですか。
  次の1文も以下同文。

  かえって色が悪いんですよ。
  これでいいですか? バヤリースオレンジを麦茶で割って、お湯を足したよう な色です。ひょっとして、休肝日って体に悪いんじゃないでしょうか。気をつけ ないといけませんね。以下、シタのほうの話題は出てこないと思います。すいま せん。


  9時。
  講習の予習。まだ全てのテキストが揃っていない。担当する講座の種類が多い からどれがどれだかわからなくなる。T期のテキストのどれがまだなくて、どれ が手間がかかって、どれが新作で、どれが踏襲で、どれがプリントを必要とする のか、そのプリントは新作か踏襲か? といったような作業。準備の最初の段階 でどれだけ走っておくかが重要。何ごとでもそうだけど。

  10時。
  スーパーへ。食材購入のついでに靴下も買ってくる。ついでに書店に寄って本 を探す。島本理生の新刊が出ていると新聞広告にあったからだ。しかし置いてい ない。なんだよ。じゃあ宣伝するなよ。本の供給システムって、崩壊寸前なんで しょうか。せっかく新聞広告うっても意味ないじゃん

  11時。
  小規模大掃除(逆だっけ)の続きをしている。玄関と物置部屋の拭き掃除が完 了。物置部屋というのは我が家で唯一北向きの部屋で、巨大なクローゼットや使 っていない冷蔵庫や使っていない食器棚や姿見などが置いてある。それでも2畳 ちょっとの空間が余っているので、下女(これはまだ差別語ではない?)でも置 けるかもしれない。予定はない。

  12時。
  回転系寿司屋さんでの食事を終えた。そこにあるとは今日まで知らなかった店 。意外に旨くて良かった。お客さんの多い時間帯に入ったことが大きいのかも。 8皿で1,000円を飛び出す。ちょっと高いけど、たまに使おう。


  1時。
  コーヒーを淹れ終わって予習に戻っている。今年は2年ぶりに『発音アクセン ト会話表現ゼミ』を担当することになっている。講習ネタを今日からのシリーズにしましょう。

  この講座は、ズバリ人気がない。
  言い切っていいのかよ。今世紀の初めくらいまで、ただの『発音アクセントゼ ミ』だった。いくら何でも100分4コマも必要ないだろということになって、会話 文が加わった。発アクの出題率は全体で2%くらい。講座の品揃えとしては必要 だけど、お客様からすれば「投資効率はどうなのか」となるだろう。そういう講 座ってありがちですね。

  発アクには、ときどきとんでもない単語が出題される。
  いやもちろん、ありがちな単語が並んで正解は出せるようになっているのがほ とんどなんだけど、「こんなん出題したって、受験生は誰も知らんだろ」という のがある。例を出そう。最初の母音の発音は?

1、radiant
2、measles

  あの、ねえ。
  発音記号はネットでは使えないので、便宜上カタカナを使うと、1は「レイデ ィアント」2は「ミーズルズ」である。1は「光を放つ」で2は「はしか」とい う意味である。

  そりゃね、僕は20年近く前に受験をしたから覚えましたけど(どういう文脈で 「はしか」が出てくるのか?)、こんなん今の時代の受験生に出題してもしょう がないと思うんだけどねえ。
  2は生活に使えるゴイとして必要という認定があるのかもしれないし、1は物 理の話題とかで必要なのかもしれない。それは認めてもいい。でもさ、今の受験 生に要求するような単語なんですかねえ。出たからには仕方がない覚えましょう 、となるにせよ、出題者ももう少し考えてほしいよね。


  3時。
  クロール練習中。プールです。当たり前ですね。家の中でクロールの練習をす る人はいません。もりもり(泳ぐ音)。

「泳いでいるとき、そんな音しますか?」

  オノマトペ( onomatopoeia =入試では不要)ってのは主観ですからね。
  オノマトペは「オノマトペア」と表記する場合もあるかも。擬音のことです。現代文とかには出てくるのかな、よくわからない。わかったら怖いです。

  4時。
  新古書店に到着。多忙期が近くなって、「積んどく本」を確保するため。毎年 書いているように、「読む本がない」という状況を迎えるのが怖いのです。積ん どくは「積ん読」などと書くこともあります。一般には買うばかりで読めません (読みません)よ、ということを示します。僕の場合は、どんどん読んでしまう のですが。


  5時。
  まもなく帰宅します(自転車激走中)。もう真っ暗です。いちばん陽の短い時 期になりましたね。軽く読書。続いて感想文をコリコリ書きます。


  『誰だってズルしたい!』東海林さだおを読了。
  気楽なお笑いエッセイ集。まずまずよろし。

  著者のエッセイは主に2種類ある。
  1つは本書のような、特にジャンルにこだわらないもの。これは『オール読物 』という月刊誌に連載されている。1編が文庫本サイズで15ページほどになるの で、読みきりのエッセイとしてはかなり長いほうである。もう1つは、『××の 丸かじり』と題される『週刊文春』のもの。こちらは食べ物の話題に限定されて いて、文庫本で5ページくらい。

  僕はどちらかと言えば『丸かじり』シリーズのほうが好きだけど、本書のよう な「やや長い」エッセイも悪くない。
  著者特有の、しつこい言い回しが楽しめるからである。本書の1篇に「市ヶ谷 の釣り堀の寡黙な人々」がある。総武線・中央線の市ヶ谷駅から(飯田橋寄り)見える 、あの釣り堀のことである。首都圏に住んでいる人なら誰もが「ああ、あれかあ 」とは思うにしても、まず行ったところがない隠れた(または隠れていない)辺 境について。

>あの釣り堀では一体何が釣れるのか。
 鮒なのか鯉なのか鯵なのか。
 釣った魚はどうするのだろう。
 持って帰れるのか、買い取るのか。
 持って帰ったとしても食べられる魚なのか。
 入場料はいくらするのだろう。
 釣り竿やエサは持参するのか、貸してくれるのか。
 入場料を払って入ったら一日いられるのか、それとも一時間いくらというシス テムなのか。
 経営はどこがしているのだろう。公営なのか市営なのか。

  言われてみれば非常に気になる。
  だって、あの市ヶ谷駅界隈で釣り竿とかビクとか持っている人ってみないもの 。ホームから見下ろすとボンヤリした景色で、逆に言えば釣りをしている人もホ ームを見上げているはずだ。どういう風に見えているのだろう、見えるのだろう ?

  もちろん、それを知ったからとて何も良いことはない。
  学びとか人生の薫陶とか、そういうものは皆無。それなのに、なぜか読みたく ちなっちゃうんだよね。巻末にある土屋賢二先生との対談が爆笑。おヒマな人に おすすめ。


  6時。
  キッチンにいます。今夜は寒いのでチャンコ鍋です。作っている途中で旨そうだなあ、と思います。友人からメールが来て

「寒い。仕事忙しい。あったかい鍋が食いたい。チャンコとかが良い」

とのことでしたので、僕が代わりに食べてあげるわけです。本当にいい人で、みんな困っちゃいますね。

  実はチャンコ経験が少ないんです。
  具を多くして、味をつける。太るための料理ではなく、様々な味と栄養素を楽しむ料理。味付けは相撲部屋の数だけあり、絶対的なルールはない。その知識だけで作ります。

  まずは鶏ムネ肉をごま油でざっと炒める。
  今日の具は、白菜・キャベツ・ブナシメジ・クズキリ・ゴボウ・豆腐・白ネギ・油揚げ。ダシの味付けは、塩・コショウ・ごま油・酒・しょう油。いくらでもバリエーションはありそう。


  6時半。
  試食。旨い。クズキリのヌルヌル感が良く、キャベツが甘みを添え、ゴボウが繊維質を主張する。あたたまる。たまらん。日本酒にピッタリくる。少し残してカレールーを投入し、ワインのつまみに。少し味が濃いから、薄めるかカレーウドンの素にすると良さそうだ。

  今は8時。
  いい一日だった。
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