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『こころ』を読め 12月10日


  7時14分起床。
  朝風呂と同時に風呂大掃除の第2回。天井と壁2面。1面は窓に面しているのでなかなか面倒。天井は洗うというよ り拭き掃除みたいな感じになった。やはり多少だけ汚れていた。残りは壁1面と 浴槽とフタ。浴槽はいつもやっているけど、フタは意外に洗い忘れるものです。

  朝食はうどん。
  今日で期限の切れるカキとネギとシメジで玉子とじ。なんとなく受験生の夜食 に向いてそうだな。カキは今年の食べ納めになります。食中毒が怖いから、講習 の時期に貝類は食べないのです。当然ですね。普通の生活をしている限りは、全 く問題ないはずです。


  風呂掃除のおかげで稼動開始が遅れた。
  9時半から予習スタート。10時過ぎに紅茶を淹れて継続。辛抱強くやるだけ。 今日の講習講座ネタは何にしようか。「総合英語Qクラス」でいきます。

  テキストは俗に言うMARCHレベルが中心で、早慶上智が混じっている、と きどき日東駒専が息抜きに、くらいのイメージでしょうか。
  予習ではなく演習なので、現実的にはMARCHの上位から早慶をうかがうレ ベルになりますか。ひたすら設問の解説です。

  英文を精読することはまずないですね。
  レベル的に、そのへんの解説が必要という人は捨てていきます。もちろん、よ っぽどヤヤコシイところは解説するし、抜けていそうな単語などの指摘はします けど。Cクラスから無理して挑戦したがる人が毎年いますけど、いてもいいんで すけど、ちゃんとソノあたりを踏まえてから受けてくださいね。上位クラスで受 講すると上位大学に受かり易いわけじゃないですよ。語りかけている相手は生徒 様が半分くらいですね。


  お昼前に外出。
  またもやラーメン屋さん。あんまり混んでいないからどうかな、というところ 。チャーシュー麺を注文したら、チャーシューをガスバーナーで直接炙っていま す。手が込んでいるというか、チャーシューの味に自信がないんだろう、という か(つまり、余分な脂を焦がさないと美味しくないんでしょ)。

  ランチのサービスは替え玉無料とのこと。
  もちろん注文。最初の50%増の麺が出てきて困りました。味は論外。なるほど 、客が並んでいる店はそれなりに美味しいのだ、とわかってきました。先日、某 古文講師Sに話したことがあります。

僕「ラーメン屋なんて、店の名前覚えないよ」
S「ええっ」
僕「カドのラーメン屋とか」
C「ローソンの2軒となりとか」
僕「場所でしか覚えないよな」
S「ありえないです」

  S先生は1年に200杯くらいラーメンを食べるというマニアなので、これは僕や BBQ数学講師Cが普通だと思います。
  僕は新居に越して半年足らずで8軒ほど試しましたが(うち4軒は昭和系)、店名が言えるのは1軒 だけです。そんなもんでしょう。ちなみに、今日の店なんかすでに忘れました。


  スーパーで軽く買い物。
  納豆の安売りがあったことと、紅茶が切れたことと、炊事用手袋が欲しかった ことが訪問理由。炊事用手袋って、困りますよね。何がって? いつも利き手の ほうが破れちゃうじゃないですか。

  ときどき、右手用が2つ入っているものもある。
  細かい作業はどうしても右手(正確には利き手)でやるから、磨耗が激しいと いうこともあるのだろう。しかしほとんどは左右1組で売っている。すると当然 のように、左手だけ残った炊事手袋がたまってしまう。いま数えてきたら、4枚 も左手用が余っております。

おいボブ、こいつぁ、左利きの嫁を取るしかないでっせ」

  ボブって誰だよ(@_@)


  というわけで、炊事用手袋は片手単位で販売して下さるよう、関係者各位にお 願い申し上げます。
  普通の手袋はまあいいかな。あともう1つ、靴も右足と左足でサイズ別に売っ てくれるとありがたいです。「利き足」という言葉もあるくらいなんだから、左 右でサイズが違うのは当然だと思います。つながっているわけじゃないんだから 、そんなに難しいことでもないと思うんですけどね。

  もう1つあったな。
  女性の場合は、えーっと、あの、さ、左右で、えー、あれはまあつながってい るので、んー、難しいのかなとは思うんですが、あー、でもやはり左右のバラン スには個人差があるということなので(よく知りませんが)、そ、そのへんを考 慮した商品開発なり販売なりを、むーっと、ぶ、ブラジャー屋さんにお願いした いと思います。

「先生ッ! どもった挙句に書いちゃってるんですけど?」

・・・書いて欲しかったくせに(^_^.)


  午後も予習継続。
  未着のテキストを除けば、年内分は「とりあえず授業はできる」段階まで進み ました。どうでもいい系のプリントがまだちょっとあります。これは明日で軽く 終わりそう。これからは授業内容にコクを出す準備になります。順調ですね。

  プールを済ませてから読書。

  『こころ』夏目漱石を読了。
  紹介するまでもない日本最高の小説。
  それが言いすぎなら、「日本最高の小説たちの1つ」とすれば納得してもらえ るだろう。

  しかし、なんでこのクソ忙しいときに、こんな面倒な小説を読みたくなるので あろうか。
  それはもちろんそこに小説があるから、ではなく、人生とはそういうものだか らだ。冗談はともかく、詳しくはエッセイに譲るとして、感想文。

  もちろん再読である。
  僕が手にしているのは昭和61年(1986年)発行の文庫本。ブックカバーは僕の 実家のそばにある書店のものだから、古本ではなく普通の書店で買っている。現 代(といっても20年くらい前か)でもよく売れる本だから、奥付の「6月5日刷 」からどんなに長くても半年は経っていないだろう。ちなみに、昭和27年から61年までの34年間で103刷、1年に3刷も出るほど売れている本なのだ。

  高校1年生のときに読んだことになる。
  3年生のときの国語の教科書に本書の抜粋が載っていて、

「なんだよ、こんなのとっくに読んだよ」

と思いつつ、授業なんか無視して読んだ記憶もある。それくらい面白いのだ。た ぶん今回で8回目くらい。ざっと3年に1回は読み直している計算になる。村上 春樹の小説をのぞけば、再読回数ナンバーワンであり、かつ個人的評価もおそら くナンバーワンだ。圧倒的名作と自信を持って断言する。


  そうか、詳しくは後日なんだ。
  ところで、最近どこかで読んだのだけど、

「最近の高校の教科書は漱石や鴎外を載せないで、よしもとばななや村上春樹を 載せている(けしからん)」

というのは本当なんですか?

  僕はけしからん、とまでは思わない。
  ちょっと残念だとは思う。でも、20年前の16歳は今の18歳と同じくらいの知的 レベルだし(寿命が延びれば成熟スピードも遅くなるという個人的意見)、ある 程度まで仕方がないような気がする。20年前の16歳にも「いきなり漱石」は相当 きついと思う。ばななは昔のものしか読んでいないけど、確かに読みやすく、内 容も深い。また一方で、春樹は意外に読みにくい(というよりわけがわからない )小説が多いとも思う。

  しかしまた、そういう時代の要請という譲歩を差し置いて、本書は高校生に読 んでもらいたい、読ませておきたい名作でもある。
  というのは、ほとんどの日本人は、高校の教科書を最後に小説なんて読まない 、と思うんですよね。高校進学率はほぼ100%で、大学進学率は50%くらいなんだ から、「国民皆教育」の最終最後のチャンスが高校なんだよね。いくら授業を聞 いてなくたって、授業でムリヤリ読まされるにしたって、小説を読む最後のチャ ンスになる人のほうがはるかに多いんですよ。

  ばななや春樹はいつでも読める。
  恋人が彼らのファンだったら付き合いで読まされることもあるだろう。でも、 漱石のファンに出会う可能性は少ないし、そもそも小説を読む人に出会うチャン スって、人生にはほとんどない。小説なんて、日本人の3%くらいしか読んでな いですから、絶対。

  というわけで、もし本書が高校の教科書に本当に載っていなかったら残念だ。
  こう言ってはなんだけど、どうせ今後の人生で小説なんか読まないんだから、 これを最初で最後の1冊だと思って、読んでみてください。人に本を薦めて良い 目にあう(面白かったと言ってもらう)ことはほとんどないけれど、本書なら3 割くらいの確率でヒットできると思う。


  暗くなってからヒミツの花園を2時間ほど。
  今日はずっと曇りときどき晴れ。昨日から干しておいた洗濯物がなんとか乾い たかな、くらいの天気。なかなか寒いね。さて夕食。

  メインはしょうが焼き用の豚肉を西京味噌につけたもの。
  旨いね。トンカツ用の肉だと厚すぎるし、今日のしょうが焼き用だと薄すぎる 。肉は体に良いものでもないから、薄切りのほうがいいのか。これは継続審議。

  サブメインはイカ刺し。
  少し飽きてきたけど、なんといっても安いからねえ。ときに、イカ刺しの料理 の極意をあなたはご存知だろうか?


  それは、

「シッカリ切ること」

である。なんじゃそらーと思った君は、イカ刺し素人または家庭料理素人。そう 、熟練した奥様は

「ああそれねー、忙しいから切り方が雑になるのよねー、男どもは『ちゃんと切 れていない』ばっかり文句言うのよねー、味なんか全く考えないのよねー」

と思ったことだろう。つまり、こころを読め、ということである。今日も華麗な こじつけ日記であった。
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