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過去を見ながら未来を望め |
12月12日 |
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9時起床。
さっそく将棋の竜王戦をTV観戦。渡辺竜王の3勝、佐藤挑戦者の2勝で迎え
た第6局。渡辺が勝てば前人未踏の4連覇になる。カド番の佐藤が後手。
先手渡辺7六歩。
後手佐藤3二金。
奇襲、来ました(゜o゜)
これは昨年の同一棋戦同一対局者の再現。第6局、第7局(ヒマここ)と続け
て佐藤が試した手順である。3手目から20分の長考。アマチュアからすれば
「まだコマ2つしか動いてないじゃん! 早く指せよ!」
というところ。二日制の初日なので、その後の観戦は夕方のTVだけ。
今日の休日が終われば12日連続出勤。
幸いなことに準備はほぼ終わっていて、明日からの4日間は2コマなので今日
はゆとりがある。今日は予習も準備もしないつもり。
唯一の問題は、21日からの授業分の未着テキストです。
僕は13〜16日は2コマ・17〜20日は3コマっていう、まあヒマヒマ系講師です
からいいんですけど、どっちも3〜4コマ入っている重鎮人気講師なんか怒り狂
っているんじゃないでしょうか。100分4コマじゃあ授業進行中に準備するヒマな
いって。まして、他予備校と掛け持ちしてたら大変なことですよね。
いやまあ、僕はどうにでもなるんですけどね。
もちろんそういう問題でもないよな。ちなみに、今日の午後になってテキスト
到着。こういうの、間に合ったっていうんでしょうか。この手のネタを去年まで
の3年間で何回か書きましたね。あの予備校、どんどん株価下がってくんですけ
ど、大丈夫なんでしょうか。他人事ですけど心配です。小さなほころびが、大き
なカギ裂きを作るのでは?
ということで今日も大掃除の続き。
ついに難関の窓磨きです。まずは網戸から。すごいことになっています。拭い
ても拭いてもボロキレが黒くなります。完全にキレイにするのは無理とみて、そ
こそこで切り上げました。
さあ窓です。
新居に移って2回目になります。今回は前回の教訓を生かして、丁寧な仕上げ
を目指します。4段階。
1、濡らした新聞紙でざっと汚れを取る
2、濡らしたタオルで油分をふき取る
3、クリーナーをかけてふき取る
4、乾いた布で磨く
前回やらなかったのは1。
これが大事ですね。ついでに汚れた新聞紙で窓枠を拭くと、汚れがスカッと落
ちます。時間やクリーナーがないときは、3を省略しても大丈夫。新聞のインキ
が汚れ落としとして仕事をしてくれます。本当なので奥様は試してみてください
。
窓は10枚。
大変な騒ぎです。マジで汗かきました。旧居ではベランダに面する窓は4枚だ
けだったので、負担は、えーと、何倍かな、すごく増えました。本当はあと2枚
あるんだけど、その窓はハメ殺しにしているので掃除しません。今日のところは
外側だけ。内側は寒い日でもできますので、明後日あたりにやりましょう。もう
1時前です。
居酒屋のランチ。
なんか渋い店でためらったのですが、ものは試しということで。定番と思われ
るメンチカツ定食はなかなかでしたね。居酒屋のランチは2種類あって、注文の
3分後くらいに出てくるところと(作り置きですね)、10分くらいかかるところ
です。今日の店は後者。後者が必ずしも旨いとも限らないのが難しい。コストパ
フォーマンスを考えると、「さくら水産」の500円ランチのほうがいいかな。若い
人は特にそうだと思います。
魚屋さんへ。
面倒な料理ができるのも今日までだと思ってシメサバ用のサバを手に取ったけ
ど、レジに行ったところで気がつく。ダメダメ、この時期にサバの生食なんて、
当たったら大変なことになるからね。つい先日「貝類は禁止」と書いてアニサキ
ス中毒じゃあ、読者も笑い転げるだろうし。サバ以外の普通の刺身に変更。
ついでに酒屋さんへ。
明日からはゆっくり銘柄を観て回る買い物はできないだろう、という判断。ビ
ールは明後日あたりにまとめ買いに行く(明日は初講日で慌しく、雨模様である
ため)予定なので、日本酒だけ。吟味して4合瓶2本。3,000円ちかくしたから、
ちとフンパツってこと。
1回帰宅してから布団を取り込む。
ふたたび外出してプール。忙しいなあ。23分。体重は65.2キロで1キロ近く重
いか。これは年内に解消できるだろう。生活に余裕がない時期は自然に体重減と
いうのが僕のパターン。さくさくと帰宅。
やっと落ち着いて本が読める。
キャラメルティーというもの(なんなのこれ。甘いんだかマズイんだか・・・
)を飲みながら。
『未来形の読書術』石原千秋を読了。
おそらく中高生をターゲットにした読書のススメ。
部分的にはかなりの良書。
4つの章に分かれている。
第1章「本を読む前にわかること」は、導入部分こそ優れているが中核部分が
言語学の話題になっていて(中高生にとって、あるいはこの手の本に手を伸ばす
必要のある読者にとって)やや難しい。第4章「『正しさ』は変わることがある
」は評論の読解を語るもので、やはり同様の読者にとっては厳しい。読書初心者
が評論に手を伸ばすのは考えにくいからだ。
しかし、小説の読解を論じた第2・3章は秀逸。
小説を読むときに、読者がどこの位置に立つのか(または立つべきか)という
ことを、非常にわかりやすく説明している。
>本を読んでいる最中にはあなたは世界のどこにもいなかった。しかし読み終わ
ったとき、あなたは世界の中にシッカリと場所を占めている。それがあなたにと
って居心地がいい場所なのかそうでないのかを決めるのは、あなただ。しかし、
その場所の評価をするのは、あなたではない。先生や友人や世間が、あなたを評
価する。そういう現実は厳しいが、それが世界の中に場所を占めるということの
意味なのである。そして、そのようにして他者を信頼することで、あなたは未来
形の自分を認めてもらうことができるのである。
キーワードは過去と未来である。
第2章は過去のための読書、第3章は未来のための読書である。上記の引用は
もちろん第3章だ。小説に現れた「事実」(一般的にはストーリー)を追うので
はなく、「事実」を埋め合わせる役割を読者は負う。その責務の意義を、著者は
かなりわかりやすい言葉で説明してくれる。
文章を「書かれたこと」からしか判断できない人が多くなった。
ナマイキなことを言うようだが、こうやって日々の記録を残している僕でも、
読者様からメールを頂くとそれを自覚することがある。ときに僕はガッカリする
。なんで、あなたなりの解釈を入れていかないのだろう。書かれていないことの
中に、読者ならではの物語を加えながら読めないのだろう。読んでいるあなたが
いるから、書いている僕の存在意義が出てくるのを知らないのだろうか。読むこ
とは自分の物語を書くことに近いのに、と思っている。
そういう僕の不満を、僕の代わりに明晰に説明してくれる本だ。
中高生だけでなく、読むことに何らかの関心を抱く全ての人に読んでもらいた
い。
暗くなってからヒミツの花園を1時間ほど。
朝からよく晴れていて、多忙期前日としては非常にありがたかった(理由は今
さらだろう)。わりに暖かかったし、ちょうど布団を取り込む時間に雲が出てき
たのも良かった。今週末からぐっと寒くなってくるようだけど、わりあい良い天
気のようでありがたい。いずれにしても風邪には注意だ。
夕食。
メインはヒラメの刺身。うまうま。やっぱりヒラメは冬がいいですね。1サク
(ヒラメの場合は1尾の25%)で400円くらいと高かったけど、それだけの価値は
ある。ほかには湯豆腐や、ヤマイモ下ろしや、豚肉西京味噌漬け焼エリンギ添え
など、普通に地味に。
ヌル燗は新潟の『越乃雪牡丹 純米』。
常温で飲めば、やや辛味がしつこい。目尻が釣りあがった女性のようだ。決し
て悪くはないのだが、アクの強さが残念というところ。ヌル燗にすると、カドが
取れてくる。辛味が抜けて甘さが前に出てくる。しかしそれでもどこかで自我を
主張するような雰囲気。全体的には旨い酒の1つだろうが、「そこまで」という
空気も拭えない。
さあついに直前講習の開幕だ。
気持ちは高まり、準備は万端だ。12日連続勤務なんて1年ぶりだ。ふだんがヒ
マヒマなこともあり、これからの半月で1月分の50%増しの授業数をこなすこと
になる。ええと、つまりアバウトに3倍の忙しさだ。計算あってるのかな。数学
は苦手なので(算数だろ)。
初冬の早朝から全力の授業を提供したい・・・と思ったけれど、明日は2コマ
。
しかも5時40分からなので、ふだんより40分早いだけか。なんだ大したことね
ーな。微妙に生徒様への確認・告知をする日記であった。
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