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久しぶりの多忙 12月13日


  9時40分起床。
  たっぷり9時間睡眠です。もちろん風邪の予防のため。受験生からすると

「おっさん、そんなに寝とるんかっ」

となるでしょう。お兄さんの間違いです。


  昨日に引き続いて将棋の竜王戦を観ようと思ったら、国会中継。
  なんか国会、いつまでもやってますね。あんなもん、数の論理で強行採決しち ゃえばいいんだよ。衆院選であれだけの議席を得たってことは、少なくともそれ だけの信任を得たってことじゃないですか。例によって僕は賛成でも反対でもな い。さっさと終わらせて将棋を中継して欲しいだけです。

  11時前から予習です。
  きのう到着の「4日でマスター 演習 準動詞・関係詞」です。これは2年生 の講座。昔はこの講座からスタートしてハイレベル合格へっていう道が多かった んだけど、最近はどうなんでしょう。いまの「昔」というのは前世紀の終わり頃 のことです。

  こりこり。
  けっこう量が多いな。予習問題と当日演習問題がそれぞれ20問以上ありますね 。準動詞も関係詞も90分2コマで完結だから、何もかもを盛り込んだテキストっ ていう感じでしょうか。タイトルのように「演習」というノリで授業を進めない とゼンゼン終わりませんね。逆に言えば、そういうやや説明を省いた授業につい てこられた2年生が、先のような黄金の道を歩くのかも。ビミョーな講座の宣伝 はここまで。


  お昼過ぎ。
  今日のお掃除はトイレです。ふだんからやっているから簡単ですね。3段階。

1、クリーナーをつけたゾウキンで拭く
2、水で絞ったゾウキンで拭く
3、トイレクイックルで仕上げ磨き

  ポイントは便座の奥と、タンクの裏側です。
  モノとしてのトイレは非常にヘンなかたちをしています。トイレに住む小人た ちがかくれんぼでもしているのか、というくらいです。手が届かないところは古 い歯ブラシの先にゾウキンやボロキレを引っ掛けて掃除します。そのあたり、ホ コリがきっちりたまってますので。20分でピカピカ。

  ついでに、濡れたゾウキンで窓拭き。
  今日は部屋の内側です。えっ。

「昨日とやり方が違うじゃないか!」

  そこまで精読している人がいたんですか(^^ゞ
  まいったなあ。実はですね、今日拭いた窓はダイニング・リビング・書斎なん ですよ。この3箇所ではタバコを吸うので、汚れ方の質が違うんです。汚れ方が 変われば掃除の方法も変わります。基本を抑えてから応用ということです。さっ きの2年生の講座は、昨日の基本を省いて授業をしますよ、という宣伝なんです 。

「そんなトコまで読み取れるかよ!」

  そりゃそうですね。
  まあ気楽にいきましょうや。そういうわけで昼食です。朝からの雨はちょうど 止んだところ。チェーン系居酒屋のランチです。

  和風かと思ってカウンターに座ったところ、寿司のネタケース。
  危険だ。変な行動をとると包丁が飛んでくるかもしれない・・・と日替わりラ ンチを注文。煮込みと刺身と小鉢に茶碗蒸しまでついてきた。しかし味付けが濃 すぎて美味しくはない。いろいろ食べられるのがメリット、くらいの店か。半年 に1回だろう。包丁は飛んでこなかった(当然だ)。

  帰りにスーパーにちょっと寄る。
  ヨーグルトが安売りされていたため。ついでに銀行へ。正月に必要なお金をお ろしておく。パタパタと帰宅して、すぐにプールへ。時間がなくて17分で切り上 げる。計算通りとはいえ、寝坊のおかげで慌しい。サクリ帰宅してスーツに着替 えて出勤。2回目の昼食は授業前のパンでごまかすつもり。


  直前講習のスタート。
  今日からの4日間は1日2コマで楽だ。去年は1コマだったので倍増というこ とになる(が、21日からが3コマに減ったのでイーブンだ)。今年度は全体に授 業のペースを落としてきたから、ちょっと心配なところ。

  連続コマのどちらも3分ほど延長。
  いかんね〜。原因はハッキリしていて、できなかった生徒様を拾って授業をし すぎたこと。ある程度で「切り捨てて」授業をするべきなのだが、前述の事情も あり、あまりにも基礎的な説明を入れざるえない部分が多かった。たとえば。

He took a taxi (          ) he wouldn't be late.
1、unless
2、so that

  実際は4択だった。
  これで1を選んでしまう生徒様がいらっしゃるのである。マジかよ。いくら何 でもそりゃないだろと言いたくなるが(が、はウソで言った)、こんなんまで説 明してたら時間も足りんわな。

  教壇に立つ場合、ある程度まで「ここは教えよう」「ここは省こう」というこ とを用意していく。
  その見極めはかなり微妙なもので、一定しているわけでもない。何もかもを教 えようとするとプリント乱発か延長名人となってしまう。だからそれなりに準備 をしていく。しかし演習授業の場合は、解いてもらう時間に

「え。そこ間違えちゃうわけ。ホントに(@_@)」

となってしまい、上記のごとき延長が発生してしまう。もう少し予定調和的な授 業を目指さないとね、というのが今日の反省点。生徒様のデキ自体は、まあそれ なりではないか。「数え上げの原則」を活かしてなかったのは良くないところ、 と受講生に注意喚起だけしておきますね。


  帰宅途中に本を読み終えてしまった。
  感想文を書く時間が惜しいから、こうならないようにしようと気をつけていた のだけど。

  『会社人間失格!!』酒井順子を読了。
  会社をやめる寸前の著者が、会社というシステムに適合できない理由を書いた エッセイ集。
  著者からして真面目なものではなく、エンターテイメント。

  「お先に失礼しまーす」というタイトルから。
  日本社会においては、相手より自分が何かを後ですることにより謙譲を示すこ とがあるという前フリから入る。

>・・・人より先に何かをする、ということに対して、異常に神経を遣わなくて はならないこの社会。それが最も色濃く反映されるのは、会社における帰宅では ないでしょうか。
  時短だノー残業だと言ったところで、皆が残業をしがちな職場では、関係はあ りません。そういった会社において、他人より早く帰るということが、どんなに 精神的な負担になることか。

  このあたり、僕には実感がない
  何しろ会社員として勤めたことが一度もないからね。時給労働者にこういった 「暗黙の縛り」はないし、多くの人は時給労働者ではなく会社員なのだ。このエ ッセイは以下の文で終わる。

>しかし考えてみれば、定時まで働いているのだから、すまながることなど、ち っとも無いものです。世の中の人が皆、他人より先に帰ることによる罪悪感から 解放される日が来ることを、切に望んでしまいます。私が早く帰りたいので。

  著者お得意の、悪辣な落とし方である。
  それはともかく、サカイフリークである僕として面白いのは、本書の中盤で著 者が本当に会社を退職するあたりである。つまりOLとエッセイストを兼職して いた著者が、フリーの物書きとしてスタートする地点が描かれている。さすがの サカイも不安を感じていたのか、微妙に心が揺れている様子が文章ににじみ出て いる。ただ、一般的には、サカイのエッセイとしては不出来なほうでしょう。


  帰宅して上記の感想文書き。
  このくらいだと10分くらいかな。食事の前にヒト踏ん張りで竜王戦の結果をネ ットで確認。渡辺竜王の勝ち。これで4連覇。竜王戦史上初の快挙。偉業。おめ でとうございます。

  珍しい戦型だった。
  それは「相中飛車」。お互いが5筋に飛車を振るというもの。プロの公式戦 での出現率は1%もないだろう。小学生同士だとありがちな作戦である。ずっと 後手の佐藤二冠が良い形勢だと僕は観ていたが、いつのまにか先手の渡辺のパタ ーンに。

  渡辺竜王の対局後のコメントが良かった。
  優勝賞金(3,200万円=棋界最高額)を何に使いますか、と質問されて。

>家のローンの返済にあてます。これで完済が近くなりました。

  中継ブログによれば一同大爆笑だったとか。野球のイチローが初めての首位打 者になったときの(年収800万円が8,000万円になった)

「セーターを買います」

というコメントに負けない面白さ。こういうセンスはなかなか与えられないもの だ。

  負けた佐藤二冠は残念だった。
  明らかに不出来なシリーズだったろう。昨年の快進撃のイキオイはなく、何と か2勝できて良かったというのが本音ではないだろうか。実は竜王を奪取すれば 彼自身初の三冠もかかっていたのだが、結果はやむをえない。結果のために将棋 を指しているのではない。結果が大事であるからこそ。再起を期待する。


  夕飯は餃子チャンコ再び。
  今日は野菜ブイヨンをスープにして、ショウユとラー油で食べた。スープ餃子 とどう違うのかという疑問があるにせよ、ビールにぴったりだ。講習がスタート して緊張があったのか、ひどくビールが旨かった。長い日記になってしまった。
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