予備校講師でわるかったな!





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読むのは簡単 1月12日
  9時に目が覚めた。
  夢の記憶もないほどによく眠れた。外は雨。体温は36度5分。まだ微熱か。こ こで妻がやってきて

「あらアナタ、お目覚め?」
「むう」
「白湯(さゆ)を持ってきますね」
「ありがとう」
「お食事はどうかしら」
「うん・・・少しは食べられる、かな」
「お粥にしますね、もう少しお休みになって」
「ありがとう、あおい」

となればいいのだが、なるわけもなく、2度寝。


  やり直し。
  正午に目が覚めた。夢の記憶もないほどによく眠れた。外は雨。体温は36度8 分。上がってるじゃねえかよッ(-_-;)

  まだお腹がゴロゴロしている。
  参ったね、こりゃ。やはりノドや関節の痛みもないし、特に寒気もなければク シャミも鼻水も出ない。ただ微熱と腹具合がおかしいだけ。こういうときに限っ てキッチリ雨で、医者に行くにしても土曜日の午後。それ以前に、医者に行くほ どの不具合でもない。

  やむをえず行動。
  新聞をとりに行き、自分でお粥を作る。時間がかかるので、その間に朝の掃除 、リンゴやヨーグルトで空腹をしのぐ。1時半になってやっと完成。「5分かゆ 」くらいでしょうか。焼いた韓国のり、梅干し、ゴマ、卵焼きで食べる。けっこ う美味しい。


  授業寸前まで寝ているほどでもない。
  キッチンの掃除をして、アイロンをかけて、部屋の整理をする。体温をみたび 測ると、36度6分。ハッキリしないな。微熱があるから、多少の寒気はする。こ れ、風邪じゃないのかな。

  昨日の某講師は、ロタウイルスに感染したという話だった。
  いまネットで検索したら、「大人は感染してもふつーは発病しませんね」と出 てきた。激しい下痢と激しい嘔吐をともなうなんて書いてあるから、どちらも該 当しない。

  よくニュースになるノロウイルスはどうやねん?
  発熱は軽度というのが一番近いけど、やはり吐き気や嘔吐や下痢がともなうと か。関係ないな。それほどシリアスではないというのが救いで、明日は100分4コ マというのが不幸か。前言を翻し、出勤直前までベッドの中にいることにする。 本を読むくらいしかやることなし。


  『ファースト・プライオリティー』山本文緒を読了。
  1作品が文庫本で10ページ程度の短編小説集。
  全作品が31歳の女性を主人公にしている。なかなかよろしい。

  僕はこの本をエッセイ集だと思っていた。
  ざっと目次を見ると「偏屈」「夫婦」「旅」「初恋」「ジンクス」「銭湯」な ど、普通の厚さの文庫に30くらいのタイトルが並んでいたからだ。著者のエッセ イを最近はよく読んでいるし、読みたいと思うし、直木賞作家の小説なんか読み たくないので、

「お、エッセイみっけ」

という感じで買ってしまったのだ。1作目を読んだ瞬間に「しまったこれ小説じ ゃん」と気付いたけれど、今さらどうすることもできずに読み通すハメになった 。

  そして面白かった。
  エッセイのような気楽な文体で、いかにも作り事らしい条件設定ばかりなのだ けど、読み進めるにつれて

「ああそうかこういうことってあるよな」

と思う部分が増えてきた。それぞれの小さな物語に書かれていることはなくても 、読者が読みたいと思う部分を巧妙に隠してある、とでもいうのか。なんという こともない小説の条件設定のなかに、そっとイイタイコト(書きたいこと?)を 紛れ込ませているような作品が並ぶ。

  さきに書いたように、直木賞作家に良い印象を持っていない。
  もちろんいくつかの小説は読んできたけれど、いかにも大衆ウケを狙っている ものが多いように感じてきたのだ。別に大衆ウケが悪いということではなく(む しろ重要で大切なことだ)、僕はもっとドロドロしたわけのわからない小説のほ うが好きだ、というだけことだ。

  本書にももちろんその傾向がある。
  それなのに悪いと感じない。それどころかグイグイと引き込まれて読み終えて しまった。どの作品のどの文章が優れているということでもなく、ただ単純に

「この小説家が書きたいことは何だろう?」

と思わされてしまうのだ。わかりやすく言えば「ああうまいな」と思わせる文章 。

  というわけで、小説に慣れていない人にも軽い気持ちで読める本として、かる くオススメ。
  10ページの短編を読むのは簡単だ。書く方はものすごく苦労するだろうけど。


  出勤前の体温は37度ジャスト
  シャワーを浴びてから、もう1度お粥を食べる。今度はいなばのツナ缶で。缶 詰めなのに、フタが金属ではない。ペコペコのアルミのシール。マルハが

「パッ缶」というシステム

を開発したときも凄いと思ったけれど、どんどん進歩していく。「パッ缶」は、 缶ジュースについているプルリングで、フタの全てが開封できるというもの。そ の前の時代の缶詰めは、缶きりで開けていたのです。もう20年くらいたっている のかしら。缶きりなんて今の高校生は知らない?


  出勤です。
  雨。今日も内容真偽ゼミ。ただし今日はLクラス。少人数でラクだった。本文 と選択肢の内容が同じかどうかをチェックするだけの設問なのだけど、なかなか 正解にはたどり着かないようだ。英語の問題というよりも、

同じものごとを別の言葉で表現する(または理解する)能力

が試されているような気がする。基本的には英語力だと思うものの、微熱のアタ マを抱えながらそういうことを考えていた。授業は順調。


  帰宅。
  雨は止んでいたけど寒い。風呂の湯船にお湯を張って、シャワーを浴びる。浴 室を暖めるための処置。熱があって入浴しても、実は問題ないという話をどこか で聞いたような気もするが、実践する自信はなし。

  夕食。
  なくなりかけた食材。昼間の残りのツナ缶は、茹でたキャベツと和える。塩・ コショウ・ゆず七味で。何となくハンパな味になった。やはりマヨネーズ(また はバター)とショウユで攻めるべきだったか。他には昨日の残り物など。


  この日記を書く前の体温は36度1分。
  落ち着いてきたのかどうか。今日も用心して食後のワインはなし。

  明日も夜に仕事がある。
  ということは、明日も『篤姫』を見ることができない。ああなんてことだ。う う、ビデオはおろかDVDも持ってない俺。買えないボク。神様、ぼくとあおい に試練を与えようとしているのですね?

「先生、ホントに体調悪いんですか?」
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