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責任をそば屋に転ず |
1月19日 |
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8時半起床。
・二日酔いなので味噌汁を作ろうとしたら、キッチンが散らかっていた。味噌汁
は五徳に炭火で作るので、ちゃんと整理整頓しないと。それにしても、なんでこ
んなにたくさんの食器が出ているのでしょう。しまうのが大変だ。
という夢でした。
五徳(ゴトク)というのは、温泉旅館の食事のときに使う一人用のコンロみた
いなもの、で説明は正しいのかな。土曜日なので朝風呂。ついでに加湿器の掃除
。2週間に1回のメンテナンス。面倒ナリ。
10時から活動。
HPのリニューアル作業。正確には考え事。昨晩やっとサポーターとチャット
で打ち合わせができて、少し前進。結果的に変更がなくても、事前に考えること
がたくさんある。これは疲れるけど楽しい。
お昼前に外出。
宅配便を出す用事あり。宅配センターのようなものが近くにあって助かった。
郵便局は週末休みで変わらない。郵便だけでなく、お金を扱うのも難しいという
ところだろうか。いろいろな意味でムリがある民営化かと思われる。
ついでに昼食をと自転車を駆ると、そば屋さん。
どうかなと思いながら入店。なんだか薄暗い店。土曜日のお昼前なのに客は3
人だけ。10年前から貼ってあると思われる雑誌の切り抜き記事。時間が死んでい
るのかも。これはまずったかな。
鶏南蛮ソバ900円。
旨くともなんともなし。誰が作っても同じ味になるでしょう、というくらい。
量も少なくて、もちろん満腹感もなし。3分くらいで食べてしまった。これで腹
持ちが良ければいいのだが、そんなはずもない。これなら立ち食いソバで充分や
んか。なめとるんやないで。
少し走るも、寒くて気力なし。
特に面白いものも見つからず。非常にフキゲンになって帰宅。精神安定のため
に部屋の掃除。拭き掃除をサボっていたのでちょうどいいか。ついでに加湿器の
空気フィルターも掃除。紅茶を淹れて読書。
『思春期をめぐる冒険』岩宮恵子を読了。
臨床心理士による心理療法の本でありながら、それを説明するのに村上春樹の
長篇小説を使うという変わった本。
副題は「心理療法と村上春樹の世界」。かなり難解だが良書。
一般に、「××をめぐる冒険」という表現がどのような出典を持つのか僕は知
らない。
僕はたまたま村上春樹の『羊をめぐる冒険』を20年近く前に読んだから、この
表現を見ると『羊をめぐる冒険』の本歌取りなのかな、と思っている。だから本
書も書名を見ただけで村上春樹本かあ、よくあるなあと考えて手に取った。
「はじめに」によれば、
>村上春樹の小説がまるで心理療法の現場そのもののように見える
ことが執筆の動機らしい。
僕は個人的に心理療法というものをあまり信じていないのだけど、そのわりに
は興味があって、河合隼雄(故人)の本などは何冊か読んできた。これには、河
合隼雄はかなり昔から村上春樹と親交があったという事実も作用しているかもし
れない。そういう事情で本書を読んでみることになった。
著者のクライエント(相談者)との関わりの中に、村上春樹の小説との共通点
を見つけていく。
正直なところ、難しくてよくわからない部分が多い。心理療法の現場から見て
、それを語るのに都合のいいところだけ春樹の小説を拝借して語っている、とい
う悪意ある読み方もできるかもしれない。そういう批判はきっとあるだろう。
しかし、著者による春樹の小説論にはなかなかの読みごたえがある。
春樹の定番モチーフである「向こう側」と「こちら側」の行き来が、思春期に
特徴的な心の動きであるとしたところなど、非常に興味を持てる。『羊〜』や『
海辺のカフカ』や『ねじまき鳥〜』で
登場する猫が同じ働き
をしている、なんていう指摘も。僕はできるだけこの手の「春樹本」を避けてき
たにせよ、これはいい所を突いてるな、とアイマイながらも感じるところが多か
った。
たぶん、数年してから再読する必要があるだろう。
春樹の小説を読んだことがなくても読める(逆に言えば、ストーリーの解説が
ハルキストには少し冗長)ので、心理療法に興味のある人は立ち読みでもどうぞ
。
ところで全然関係ないけど、本書は新古書店で買った。
それなのに完全な新品同様。ぴかぴか。文庫では唯一「ひも」がついている新
潮文庫で、この「ひも」が出荷時と同じ位置にあった。最初の所有者は読みもし
なかったのか、書店で万引きしたのか、春樹の小説と間違えて買ったのか、ご本
人に質問したいところ。本当に関係ないな・・・(^_^;)
3時過ぎにはもう空腹になった。
さっきのそば屋のことを思い出してイライラしてくる。今日は何をする予定も
なくて、予定がない1日を楽しもうと思っていたのに、出鼻(ではないけど)を
くじかれた感じ。まさか今さら2回目の昼食を取りに出る気分にもなれない。非
常にフキゲン。自分で作るのも面倒。こういうのは珍しい。
仕方がなくレンジで作れるパスタを食べる。
旨くねえ。もうヤケクソになってハッピーターンというお菓子まで食べる。ジ
ャンクなもので腹を満たす不快感。もう投げやりになってパチンコでも行ってや
ろうかと思うが、何とか自重。こんな不安定な精神状態で打っても楽しくないだ
ろう。
ソファに寝転がって少し昼寝。
どんよりとした満腹感と、ロクな1日になりそうにない不満感。何かの作業を
やっても集中できないし、本を読んでもアタマに内容が入らない。相撲も大関が
負けてばかりだし、要約するに、
全てそば屋が悪い。
いつもなら不愉快なことはすぐに忘れてしまう性格なのだけど(健忘症ともいう
)、今日はずるずると引きずってしまっている。
8時前に夕食。
余りものを工夫する寄せ集め的な料理。作り方が雑なうえに気持ちが入ってい
かないから、予想されたように旨くない。味の問題ではないだろう。非常に良く
ない1日だった。責任を転ずる嫁はいないから、件名になった。日記全体のデキ
は悪くないと思われる。でわ。
追記:「センター速報」は20日(日曜日)の夕方までにアップできると思います
。
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