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死ぬまで磨き続ける 1月30日


  9時起床。

・新世代の電車はリニアモーターカー。最高速度は100キロくらいでしょうか。環 状線の環は大きくなって、東は成田あたり、西は八王子あたりまで。今までの駅 はほとんど廃止された。乗り心地はジェットコースターに似ていて、全ての乗客 は一人用の椅子に座る。これで便利になったのかしら?

という夢でした。電車って珍しいな。


  朝食のウドンはほとんど昨日と同じ。
  さっそくスーパーに買出しへ。25日に買出しをしたのが最後なので、冷蔵庫に はほぼ食材がない。食材は常に残りを意識しながら管理するもので、本当は買い 物も毎日のようにしたほうが具合が良い。

安売りの商品をうまいタイミングで買える、

ということもある。そのほうが生活感があって楽しいけれど、限度もある。野菜 や豆腐やヨーグルトなどの基本食材を山ほど抱えて帰宅。すぐにプールへ。650メ ートル。

  帰宅途中でさっきとは別のスーパーへ。
  今度は肉と魚の買出し。スーパーを使い分けるのもなかなか面白いが、苦労も ある。まあ時間があるからできることだとは思う。ついでに昼飯用にジャージャ ー麺弁当も買う。まずくはないけど、麺類だとちょっと無理があるかも。


  ちょうど晴れ間が見えたので布団を干す。
  家事って大変だ。朝から洗濯ものは干してある。コーヒーを淹れて落ち着いた のは午後1時。授業準備の再確認をしてから読書。


  『かなえられない恋のために』山本文緒を読了。
  著者初のエッセイ集とのこと。
  この著者のエッセイを読み進めている最中ということで、最初の1冊を発見で きて良かったな、というくらい。

  タイトルがミスリーディング。
  特に恋の話が中心であるわけではない。この著者が好みそうな、自分に身辺に まつわる事柄について考えたもの、というエッセイがほとんど。もちろんその中 には恋も含まれることは含まれるけれど。

  この著者の文章を僕が好むのは、何かに対する愛情がうまく描かれていること だろう。
  本の再読について語る「古い壷を磨き続ける」のラスト。

>私はいつまでも錆かかった壷を磨き続ける。そのことによって新しい金鉱を見 つけられなくても、それはそれで仕方がないことなのだ。大好きな古い壷はしま っておくだけではもったいない。取り出して眺めて、死ぬまで磨き続けたいのだ 。

  僕も彼女と同じように、同じ本を再読するのが大好きだ。
  再読の回数が多ければ多いほど良書だ、と暴言をしてもいいくらいに好きだ。 たしかに再読は「壷を磨く」行為であり、再読される本は「古い壷」だろう。彼 女がこの比喩を借りてきた動機を僕は想像するし、僕も「古い壷」があるなと自 覚を新たにする。そういう、僕の心によりかかってくる文章が好きだ。一般的に は、まずまずくらいでしょうかね。


  さて、今年度最後の授業へ。
  いちおうスーツを着ていく。通勤しながら、今年のQクラスはどうだったかな と考える。絶対的な基準ではないけれど、わかりやすい数値として先のセンター 試験の点数で考えよう。合否ということまで話題に混ぜると他教科の問題まで入 ってきてしまうし。


  3月からQクラスにいたある生徒様は、180点越えだった。
  1年を通してわりに成績上位で、先を見越した相談などに来ることも多々あっ た。それなりの結果を出すだろうなと僕は思っていて、少なくともセンターまで は順調に来た。

それなりの素材をそれなりの料理にする、

という意味では成功例だろう。そこからハイレベルに合格するまでにもう少し距離 があるにせよ。


  3月にLクラスからスタートして、冬にQクラスまで上がったある生徒様は、 同じく180点越えだった。
  Cクラスに上がってもらうときにちょっと僕も悩んだ。Qクラスに上がるとき は好きにしてもらった。クラス移動は、基本的にカンフェリーと本人が相談する ことで、講師はあまり口を出すべきでもないかな、と考えている。

  結果的にはうまくいった。
  Lクラスというと偏差値40前後だから(それだけで能力が測れるわけではない が)、大きい伸び幅だった。何よりも良かったのは実際に高得点を出してきたこ とで、

「実戦で出した力が実力」

という考え方にピタリと当てはまった。春の偏差値が40である受験生を、このレ ベルまで引張り上げるのは僕の大切な目標なので、気分が良い。自慢も入ってい るし、まあ実際には例外のほうが多いのだけど(^_^;)


  授業だ。
  2コマとも少々の延長。この2回ぶんはテキストが難しくて、どうしてもこう なる。最後の説教は軽めに。

1、健康管理
2、能力の80%を出せば上出来
3、入試に満点はいらない

特別なことは何もない。ないのが普通だ。毎日が特別という言い方もできる。1 年間ありがとう。


  授業後に質問少々。
  すでに入試の1つを終えてきたとのこと。気になる設問に関する質問 だった。入試の進行中に、

終わった入試の復習をするのは重要

なことだ。もっとも、僕はこれからしばらく校舎に行かないので、質問室の先生 に質問してみましょう。17日の僕は3時から6時まで授業で、授業後の質問は歓 迎しております。


  来年度に関してスタッフと話す。
  今年とは状況が変わる部分もあって、例年とは違った工夫が必要になるかも。 今年のセンターの結果なども少々。たった1年後のことだから、今からイロイロ と準備をしておく必要がある。1年後のことを本当に1年後に考えていたらお利 口さんだ。つまり今のは、2年生への説教ね。


  夕食のメインはメジマグロの刺身。
  ホンマグロの幼魚。たしか、メジ→シビ→ホンと変化するはず。1サクで赤身 は800円、中トロは1,200円くらいで、イチかバチか中トロで勝負した。今年度も 最後だから、打ち上げの気分で。

  そして成功。
  マグロは見極めが難しい魚で、どうしても魚屋さんの目利きと、買い手の度胸 が必要になる。僕は基本的にマグロが好きではないので、ラッキーだったという ところか。

  明日から5連休。
  火曜日の2年生は残るけれど、気分的には休暇モードに入る。来年度に向けて 充電する期間になる。早く、ツボを見つけなければ。磨かなければ。
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