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雪と姫 |
2月3日 |
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7時半起床、雪。
昨日の時点まで、2月の旅行は北海道南部を考えていた。でもこうして雪景色
を見ていると、正確に言えば雪の寒さを体験してみると、
「あんな寒いところにわざわざいぎだぐね」
と東北弁になってしまう。東北弁なんてものがあるのか知らない。
なんだ、日曜じゃないか。
事実上の休暇月間に入ってからまだ4日目だけど、すでに曜日の感覚は消えか
かっている。TVで将棋を観ると、羽生二冠と長沼七段の対局。NHK杯も今日
から準々決勝で面白くなってくる。これじゃあ格が違うな羽生の楽勝だろうと思
ったら、羽生がボンヤリした負け方。めずらしい。
一般に、勝負事で強いとされる人は、格下や初顔合わせの相手に強い。
相撲では朝青龍が典型だし、羽生もそういう傾向がある。勝負事の鉄則と言っ
てもいいかも。強いというか、強くあるためには、それなりの相手に勝つことよ
りも、弱い人に圧倒的に強くあることが必要だ。
たとえば、僕が麻雀をするとき。
僕はそれほど強くないけれど、原則として守っていることがある。麻雀は4人
でやるゲームだから、相手は3人。何よりも、その3人の中で一番格下の相手を
見つける。「こいつが一番弱いな」と決めたら、
何よりもその相手を叩くことを主眼
にする。わかりやすく言えば、たとえ自分が3位になっても、その仮想としての
最弱メンバーを4位にすることを目指す。
その流れを確定させてから、次に2位や1位を狙う。
弱い奴はコテンパンにしなければいけない。それができるからこそ、もう1つ
上の段階に行ける。意地悪で、悪魔でなければ強くなれるはずもない。というわ
けで、羽生の敗戦は意外だった。
お昼ごはんは昨日のカレーの残り。
残飯も使いきれて満足。もっとも、今日の天気を予想して、外出しなくて済む
ようにしておいた。雪は激しく降って、300メートル先が見えないくらい。おいお
いここは本当に千葉か、というくらい。
「なあベティ、いつからは千葉はシカゴになっちまったんだい?」
「何を言ってるのよジャック、千葉だって雪は降るわよ」
という会話を想定したが、オチは思いつかなかった。ジャックとベティが英語の
教科書に出てきたのは、今の高校生のご両親が中学生のころだろう。僕はもう1
回り下の世代です。
食後はだらだらと読書。
『にっぽん海風魚旅3 小魚びゅんびゅん荒波編』椎名誠を読了。
シーナが日本の海べりを歩いていって、ビールを飲むエッセイ。
ただそれだけなのに、なぜか好著。
本書の前作にあたる『2』はヒマここ。
このシリーズは5冊で完結するらしい。シーナのエッセイは100%文庫で追いか
けているので、とても楽しみにしているシリーズ。本当にただただビールを飲ん
でいるだけなのに、おもしろい。「あとがきにかえて」から。
>しかし読めばわかるように、こういう本であるから十巻続こうが三十六巻続こ
うが、書いているのが無目的目的で日本の海のまわりをボーゼンと歩いている男
(ぼくのことだが)なのでどこに行こうが何を見ようが基本的に「ああ、海は今
日もでっかいなあ。しかしハラへったなあ」ぐらいしか考えていないからこの本
を読む人は読めば読むほど同じようにバカになっていくのでそのへん覚悟しても
らいたい。
まったくその通りなのだ。
ただひたすら読んで、なんだかこのおとっつあん(シーナのことだが)ただほ
っつき回ってビールを飲んで魚を食って旨いだうまいだ海はでかいだ言ってるだ
けで結局は何もしていないんだけど読んでいる俺(信原のことです)はこれでい
いのかなあと人生を振り返るなんてことも特にするわけないのでそのへん覚悟し
て読んでください。
ヒキコモリ生活でちょうどいい。
HPの作業。今年度は会員ページの内容強化をしなければいけない。あれやこ
れやの作業で肩もこる。会員募集は今日からに決定。興味のある人は「会員とは
?」のページをご覧下さいませ。
夕方にオヤツはカップラーメン。
名店系シリーズというのか、埼玉県白岡の「もちもちの木」とか。埼玉の皆さ
ん、知ってますか? 僕は知りません。スープは魚介醤油で美味しかった。麺は
まあ、しょうがないでしょう。
夕飯のお供のヌル燗は『菊姫 純米酒 先一杯』。
まずいっぱい、と読むらしい。酒造会社は石川県だが、酒米は兵庫県産の山田
錦。地方の酒だから地酒なのかと考えるのが普通のような気もするけど、今はそ
ういう時代ではないみたいだ。石川県の酒造会社のまわりはみんな水田、なんて
こともないだろうし。
濃厚。
常温だとハッキリせず。ヌル燗で少し辛さが目立つ。ちょっと実験、と思って
熱燗にしてみたら辛くて濃くて旨い。濃すぎてイヤだ、という向きもあるかも。
温度で味が変わるところまで抑えようとすると、日本酒を語るのも大変なことに
なるだろう。
ちなみに、燗にも微妙な分類がある。
正確な定義があるわけでもないからざっと書くと、ヌル燗は30℃前後、人肌燗
は35℃前後、熱燗は40℃前後、上燗は45℃前後、飛び切り燗は50℃前後。一般的
な言葉として通じるように、僕の日記では「ヌル燗」と書いているけれど、実際
は人肌燗に近いかも。この段落、調べずに記憶だけで書いているので、好きな人
は自分で研究してください。
夕飯のつまみは大河ドラマ「篤姫」。
ヒ、ヒ、ヒロイン。た、た、たまらん。「日本一の男のところに嫁に行きたい
」などというセリフも。なぜ俺のところに来ないのか。伝わっていないのか。特
に
オテンバぶり
がたまらない。
あれ、これじゃあ昨日の日記と同じだよ(@_@;)
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