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ナックルボールとフランス美女 2月22日


  9時起床。
  起きた瞬間には夢をよく覚えていたのに、今となっては忘れてしまった。手ご ろな悪夢を楽しんだ記憶だけはハッキリしている。メモを取らなかったのがいけ ない。枕元にメモと筆記用具を置くようになってから2年くらいだろうか。

  10時前から行動。
  たぶん昨日と同じ1日になる。午前中は勉強して(ときどきメールを書いて) 、お昼前に整骨院へ。混雑していて1時間くらい使ってしまった。

  そのままプールへ。
  泳ぐためのコースが混雑していて、珍しく水中ウォーキングもやった。本当は 30分以上やって初めて効果が出るものだけど、あくまでコースが空くまでの1時 シノギで10分くらい。真剣にやると汗が出てくるのは泳ぐのと同じだ。時間があ る人、つまりリタイアした人たちがウォーキングを好むのがよくわかる。泳いだ のは500メートルだけ。


  空腹を抱えてそば屋さんへ。
  住宅街の中にある新しい店。たぶん去年はなかったから、最近できたのかも。 何となくパスタ屋さんみたいなモダーンな造り。コンクリ打ちっぱなしの壁とか 、スツールなんかもあったりして。ま、ソバもパスタではあるけど。

  少し悩んでカツ丼セットを注文。
  そば屋の腕前を見るなら、本来は

「熱燗一合。お新香。そばがき」

とでもやるのだろうか、池波正太郎風に。しかし僕は僕なので、そんなことはし ない。休日の昼間から酒なんか呑んだらおしまいである。昼食研究家としては、 そば屋のランチの王道であるカツ丼セット(親子丼もエース級)で様子を見る。

  丼ものはツユを使うので、旨い店とそうでない店の差が出やすい。
  トンカツ店のカツ丼はどちらかと言えば邪道に近い変化球で(ナックルボール くらい)、そば屋のカツ丼は正当な変化球(チェンジアップくらい)である。意 味のわからない比喩とも言われるだろう。書いている僕にもわからない。

  カツ丼もソバもまずまず。
  しかしプロらしい料理とは言えない。そば湯が出てこないというのは論外。ワ サビは本ワサビで良かったが(そのまま舐めて味わうのがまた良い)、漬物がキ ューリのQちゃんみたいなもので、破門レベル。店内の装飾をモダーンにする前 に、最低でも浅漬けくらい作るのがプロというものだろう。ま、季節に1回くら いは使おうかな。


  帰宅してヒミツの花園。
  今日も晴れ。少し気温が高いくらいで特筆事項ナシに変わりはない。こんなに 晴れって続くものだっけかと思いながら2時間足らず。紅茶も美味しい午後。乾 きすぎた布団を取り入れてから、軽く読書。


  『女ではない生きもの』酒井順子を読了。
  女性からの男性像を語るエッセイ集。
  それなりの面白さ。

  著者は一貫したテーマについて、ある程度まとまった文章を書くのが得意のよ うに思える。
  本書では男の「自慢」「マナー」「旅行」「料理」「車」「老化」といったカ テゴライズが採用されている。しつこい観察としつこい描写がイキイキしている のはサカイならでは。「運動」の章の「30代」から。

>就職した途端に太りだす男性は、多いものです。(中略)ズボンをはいてベル トを締めた時、ウエスト部分からはみ出す肉がつまめるようになって「これじゃ イカン!」と目が覚めるのが、三十代です。
  彼らはまず、スポーツクラブの会員になってみます。三十代も前半だと、頭の 中にはまだ二十代の幻想が残っているので、最初から格好をつけようとします。 (中略)スポーツクラブでのトレーニング用に、ナイキのウェアとシューズをま ずは揃える。そのシューズの、いかにも新品然としたピカピカな感じが、「久し ぶりに運動する三十代」のムードを、よくかもし出しています。

  ああなるほど痛いところを突くなあと思わされる。
  おそらくサカイ本人はせせら笑いながら書いているのだろうけど、比較的丁寧 な筆致でその「痛さ」をオブラートに包んでいる。ちょうど著者にエッセイスト としての脂がのってきた頃(著者が30歳になるころ)の本。何かの機会があれば お試しください、くらいのオススメ度でしょうか。


  夕方。
  アマゾンで本を注文。文庫3冊。送料無料になる1,500円になるまでペンディン グしておいた本たち。アマゾンで買うとポイントがついて事実上の割引になるし 、クレジットカード決済だからそっちのポイントもたまるであろうという、セコ イ節約。買う本が決まっているならアマゾン、そうでなければチケット店で買っ た図書カードというのが最近のマイブーム。お、

「マイブーム」

なんていう死語を発掘できたな(^^)

  ちょっと「語る」を書いてから、書斎の掃除は基本的にゴミ捨て。
  新居に移っ てはじめての年度代わりということもあり、テキストや過去問を除いて過ぎた年 度のものを捨てる方針に切り替えた。来週の火曜日から旅行に出るので、その前 日までにケリをつける方針。過去は、もういらない。


  夕飯は今日も地味に。
  日曜日に来客があるので、そのあたりを考えながら食材を処理していくイメー ジ。鍋は久しぶりで、やはり旨かった。もう2月も末で、鍋の季節は去っている 。

  ヌル燗は山口県の『雁木 純米無濾過』。
  僕の山口県産日本酒経験値は低い。全国ブランドがある県でもないだろうし、 千葉県まで流通している酒類が少ないのかも。このヘンは曖昧な知識で書いてい る。一般的にはほぼあっていると思う。

  常温でひとくち。
  うーん、臭い。野球で言えば、内角高めからナックルを落とされたようなアク の強さ。なんでナックルボールが2回も出るのだこの日記は。無濾過の定義は忘 れたけど、「さもありなん」という味。フランス美女の腋の下のごとき匂いと味 。知らないけど(^^ゞ

  ヌル燗にすると、ぐっと甘みが出る。
  濃厚(または芳醇)辛口だろうか。濃厚の反対は淡麗とされる。濃厚過ぎて、 日本酒の苦手な人には薦められない。ということは、日本酒の好きな人には試し てもらいたい一品にして逸品か。旨い酒というより、一度は試してみたい酒って とこでしょうか。フランス美女、か(なんだ?)。
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