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スティーヴンに学ぼう 5月1日


  8時起床。
  金髪フランス美女に迫られてどうのこうのという夢だった。詳細を忘れたのが 非常に悔やまれる。2日続けて6時間睡眠なのに、元気。

  HPの作業。
  月変わり更新など。トップページの写真が入れ替わった。昨日(4月30日)付 けでは「1日付けで変わるよ」と書いたのだが、都合につき今朝には変わってい た。すまんのう。


  トップの写真は1年に4種類。
  2、5、8、11月に「新作」が出ることになる。今年は新居シリーズ。昨日ま での写真は僕がコンテンツを作っている場所からPCを見た図だった。今日から の写真はちょうど反対側から撮影したもの。ふだんは黒い椅子に座ってPCに向 かう僕がいることになる。さすがにタイマーで自分の姿を撮影する趣味まではな い。

  椅子は23年目になる。
  たしか高校受験のときに親に買ってもらったもの。そろそろもう少しまともな オトナの椅子に変えたい。高さのみ調整できるというものなのに、すでにそのア ジャスタは壊れていて、高さは変えられない。それじゃあダメじゃん(-.-)

  椅子の後ろにあるのはソファ。
  と書いてから思った。ソファ以外に見える人がいるのか。いや、これ、

実は宮崎産の巨大なキュウリでした

となればカフカ的なシュールレアリスムを感じるのだが。3人がけで横幅は2メ ートル、奥行きは90センチ。横になって本を読めるようにするべく買ったのは8 年前で、16万円だった。昼寝にも最適だし、お泊りのお客様が多いときにはベッ ド代わりにすることもできる。

  布地は少し傷んできたが、クッションは問題なし。
  数年すればカバーが必要になるかも。それでも独り暮らしなので劣化のペース はゆるやか。ソファは一般に値段と座り心地が比例するみたいだ。「10年は使え る」という見込みで買ったので満足している。ベッドをのぞけば読書は全てこの ソファ上なので、良い買い物だったと思う。


  お出かけは千葉県某所。
  陳建一の麻婆豆腐の店でランチ。場所を隠した意味がない。テー ブル上にあらかじめザーサイが置いてある。麻婆豆腐は大辛・辛口・甘口の3レ ベル設定で、ほかには坦々麺くらいしかメニューにない。日本人として真ん中の 辛口を注文。

  ご飯がパスタ皿の上に平たくして盛られてくる。
  マーボー丼にして食えってことなんだろうか。ご飯とスープはお代わり無料で 1,050円。わりにコテっとしたお味。普通よりは旨いかな程度で、お出かけ先のラ ンチとしてはこんなもんか、くらい。


  お出かけの目的は買い物。
  そうです、書斎用の椅子です。わりに行動と動機が単純なんじゃないかと思う でしょう。そうだね、その通り。

  いろいろあります。
  とにかく全部座ってみる。最安値で1万円くらいだろうか。 授業の準備にもPC作業にも使うから、社長室の革張り椅子みたいなのを選ぶわ けにもいかない。新居に移ったおかげで以前のように食事中には使わない予定だ から、あくまで書斎専用と考えて慎重に選ぶ。

  腰痛の問題がある。
  今は写真のように肘掛けがない椅子なので、肘掛けつきが絶対条件。とにかく PC動作でしんどいし、仕事をするにもちょっと休むのが大変。だから上記のよ うに椅子の背後にソファが置いてあるわけだ。今日になるまでちょくちょく様子 を探っておいたので、あとはイメージにあうものを決めるだけ。

  無事に決定。
  20分近く座って感触を確かめた。全部で1時間くらいかけたかも。GWと言っ ても平日で店はガラガラなのも良かった。手続きや支払いで20分くらいかかった 。特注ではないが色の組み合わせの問題で、

到着はなんと来月

になってしまった。ま、家具だから待つのも楽しみと考えたい。ハッキリ言って やや高額なもの。お値段とその予算については到着してから書きますね。


  帰宅して急いでプール。
  今日も600メートル。スーパーで食材の買出し。明日と明後日は来客があり、そ の準備も考えて買うことになる。再び帰宅して、オヤツに巻寿司を食べてから読 書。


  『小説作法』スティーヴン・キング(訳:池央耿)を読了。
  著者はアメリカのかなり有名な小説家。
  いわゆる「文章読本」のなかではズバ抜けて秀逸。名著と呼んでもいいかも。 とりあえず今年の僕が読んだ中では暫定首位。

  小説というより文章全般について語る本かもしれない。
  かなり長い感想文になりそうなので、詳しくは後日にエッセイで。日記的感想 文として概略のみ書いておく。

  著者はかなり有名と書いたが、どの程度まで「かなり」なのかは知らない。
  何しろ1冊も読んだことがないし、たしかミステリーだかホラー小説だかで有 名なはずなので、その手のジャンルを苦手とする僕が読むことはないだろう。そ れでも名前を知っているくらい有名、ということである。日本で言うと、

東野圭吾と馳星周と桐野夏生を足して2で割った

くらいじゃないか。どうなんだろ、違うかな(ちなみにこの3人の小説も読んだ ことはない)。3で割るのではない。この手のことをネットで調べる趣味はない 。

  ところで、本書の翻訳者の腕前はどのようなものか。
  なんだか異様に言葉遣いが古臭いというか重苦しくて、読みながら違和感を覚 えていた。あるいはスティーヴンがそういうタイプの英語を書いているからこう いう翻訳になるのか、と思っていた。著者の文章ヴォイスを他の言語に移し変え るというのは、上手い翻訳家の大切な技術のはずだからだ。

  しかし、あまり信じたくはないにせよ、アマゾンのレビューでもボロクソに書 かれていた。
  まあ、アマゾンのレビュー群は僕と同程度のお利口さんが書いていることが多 くてアテにはしにくいというのはある。しかしそれにしても、HN登録制(だと 思う)で書かれているから、同じ批判がいくつか出るというのは、ある程度まで 真実なのかも。このあたり、繰り返すがスティーヴンの小説を読んだことがない からわからない。読者様はご自分で判断してください。


  本書は大学時代の後輩から頂いた。
  たしか去年の今ごろに薦められて、僕が忘れていたのだ。3日前にもらった。その後輩も誰かから 貰ったということで、その1冊を少なくとも3人で読みまわしたことになる。著 者的にどうかは置いといて、無償で、つまり古本屋などを経由することなく3人 の読者に読まれる本というのも珍しいだろう。内容が良いからこそかえって、3 人の手に渡ったという奇跡という意味である。

  一般に、人様に薦められた本はヒットしない。
  ヒット率10%あるかどうか。前にもきっと書いたように、僕もこうして大量に 本を紹介しても、読んでみたら面白かったという感想を頂いたことはほとんどな い

2006年と2007年の合計で395冊

も紹介して、このザマである。そういう意味で、本書は薦められて、しかも頂い て、なおかつ面白かったという極めて稀なケースに該当した。文句なしにオスス メできる(が、ヒットの可能性は低いw)。


  エッセイ用の感想文を書くのに難航した。
  1時間ほど書いたけど終わらない。感想をちゃんと言葉でまとめておくのは僕 が自分に課したタスクかもしれない。良かった、泣きました、みんな読んでくだ さいでは、自分に帰ってこない。

  しかし空腹に負けて未完のまま夕食。
  メニューは書けない。今日つくったものを明日・明後日の来客に出す予定があ るからだ。もしここで書いて、仮に彼ら・彼女らが読んだとすれば、

「残り物を客に出すのか」

と反感を買うからだ。そんな失礼は、できない。新居祝いを頂く以上は、丁寧に もてなす必要がある。

  とは言うものの、実情を書いてしまった。
  いつも読者がいるということを想定しなければいけない。スティーヴンも言っ ていた。

>最初はドアを閉めて書け、次にドアを開けて書け。


  今の僕には、少なくとも日記では、そこまですることができていない。
  もっと真剣に書かなければ。
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