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答えは風の中にある |
5月20日 |
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寝坊、9時18分起床。
「プールのコースで立ち止まるオヤジを罵倒する」自分の寝言で目が覚めた。
すてきだ。今日から将棋の名人戦第4局で、TV観戦を忘れて鼻ちょうちんを出
していた自分への叱責かと思われる。鼻ちょうちんはウソだし、罵倒までしなく
ていいかと思う。ストレスだろうか。
午前中は悪天候。
起床する前から荒れていて、台風でも来ているかのような暴雨風だった。網戸
が風にあおられて
独り自動ドアごっこ
をやっているくらいの天気だ。たてつけが良すぎて、網戸とレールの摩擦が少な
いのだろう。前にも書いたかも。おかげで、ショックなことが2つあった。
1つは、カーテンを束ねるベルトの紛失。
なんだそりゃと思いますよね? 起きたときに窓を開けます。すごい風でカー
テンが泳いでしまいます。そのときにはベルトを巻いたままにしてあったのだけ
ど、ハッと気がつけば
カーテンが束ねられていないまま踊って
いる。そんなわけねーだろとベルトを探すと見つからない。溶けたのだろうか。
真剣に探したが見つからない。前述の事情で網戸がズレていたから、強風に煽ら
れてどこかに飛んでいってしまったらしい。
The answer, my friend, is blowin' in the wind.
(友よ、答えは風の中にある)
こんなもんだけ買いなおせるわけないだろ! 高かったんだぞ!
もう1つは、バルコニーの植物だ。
おとといガーデニングをやって、ある植物を植えた。まだ身長15センチくらい
なのだが、だんだんと大きくなるということで添え木を立てておいたのだ。しか
しもちろんまだ根付いていないし、添え木も安定していない(まだ土が柔らかい
というか空気を多く含んでいるから)。
添え木はナナメになっていた。
あわてて室内に取り込むがすでに時遅し。植えなおしをするしかない。ガーデ
ニングというのは、やったことがある人はご存知のように、たいした結果を得ら
れない割に労働量が多い。僕が不慣れなことはあるにせよ、2つの鉢を並べる状
態にするまで、1時間以上かかる。まあそれが面白いのだろうけど、こうもアッ
サリやり直しになるとめげる。へこむよなあ(-_-;)
読書。
『贅沢なお産』桜沢エリカを読了。
漫画家の著者が36歳で初産を迎えたときを描く軽いエッセイ。
マンガやイラストもたくさんあって、まずまず読みやすく、好著。
予想しなかった妊娠。
病院選び。マタニティドレスで結婚。自宅出産。どこにでもいる初期中年の女
性が、子どもを授かり出産するまでの記録。気楽なタッチで一大事業とでも言え
る「お産」を描いていく。
僕が男性なので全く知らない世界のことも書かれており、楽しく読めた。
出産における東京3大ブランド病院は「聖路加」「愛育」「山王」病院なんだ
そうである。知らなかった・・・。著者の出産を一般化することはもちろんでき
ないけれど、読んで良かったと思える楽しいエッセイである。
1回目の昼食は明太子とアスパラのパスタ。
2回目の昼食は鶏南蛮揚げ弁当。いつものような雑事もろもろ。時短モードで
省略して校舎へ。今日は2年生。
授業前の講師室で、模試の再テストを作った。
先週の今日の結果を受けてのことである。もちろん原本をコピーして切り貼り
。B4の紙に切ったものを置いて、レイアウトの検討。のり付けする前の作業だ
。近くに座る講師の先生方のご意見がかまびすしい。
1「抜き打ちテストですか?」
僕「先週すでにやって再テストです」
2「風が吹いたらおしまいね」
僕「うるさいな、窓開けないでくださいよ!」
その模試の結果が出ていた。
予想されたように、先月の模試と同じ傾向。少人数ということもあってそれぞ
れの生徒様の学力状況はほぼ把握している。先月、「次に悪かったらクラスを落
とさないとな」と思っていた下から2割の生徒様は、今回も同じく下から2割に
きっちり入っている。今日の模試復習の指導と説教で、引導を渡そうと決心。
「こうやってちゃんと復習を1つずつやって、成績を上げて戻ってこい」
と言うつもりだ。だった。だったということは?
その2割は欠席(-_-;)
もちろん事情があったのかもしれない。風邪とか、きのう盲腸になったとか、
通学中に通り魔に襲われたとか、月を見たら突然吠えたくなって真間川のほとり
へ走ったとか。さすがに僕も、
「模試の再テストを逃れるためにサボった」
と断定するほど人格崩壊していない(ある程度はしているが)。しかしナンだか
ねえ。答えは風の中にしかない。
長文以外をテスト範囲とした。
まだこの時期では、いくら3レベルの最上位クラスでも長文の復習を自力でや
るのは難しいと思われるからだ。10問ちょっとの出題で、バシバシ指名していっ
た。全問正解。やれやれ。
授業時間を残しておいて、説教。
説教とは叱ることではない。文字通りに教えを説くことだ。S/GクラスとH
クラスの位置づけの違い、授業進行の違い。Hクラスにいるからには下のクラス
とは違う勉強が必要とされること、それには具体的に何をやるか。説教を精神論
でやる趣味はない。授業はビジネスだから精神論はいらない。具体論が全てだ。
ついでに夏期講習の宣伝も(営業だなw)。わりにシンプルなのでここでは書か
ない。
帰宅して夕食。
3日前に仕込んだ鯛の西京味噌漬け。いまひとつのデキ。味噌が少なかったか、焼き方が悪かったか。2枚オロシに
してもらったために骨があり、そのために身が厚くなってしまい、焼きにくかっ
たのだ。皮が焦げるところまで行くと、
コゲの臭みが身に移ってしまう
というのもある。やはり切り身で(つまり背骨のない状態で)買うべきだったか、景気よ
く3枚オロシにしてもらうべきだったか。
答えは風の中にある。
もう、どこかへ行ってしまった。見つからない。それでもいいじゃないか
。
追記:「友よ、答えは風の中にある」のフレーズは、ボブ・ディランという歌手
の歌詞である。題名は覚えていないし、上記の英語の引用文が正しいかどうかも
知らない。そもそも、その歌を聴いた記憶すらない。村上春樹のデビュー作『風
の歌を聴け』のモチーフになったということだけで知っている。 |
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