各ページのご案内はコチラ  Copyright (c) 2004  takeshi nobuhara All Rights Reserved.

運転免許更新はニコライ２世的 ６月12日   ９時半起床。 ・「彼はハンカチを短くしてもらった」という意味の空所補充英作文を説明して いた。髪を短く切ってもらうと同じだろう。いいか、しかし入試では１点が大切 だ。こんな下らない問題でもハンカチのスペルを間違えると点数になれないのだ 。つまりスペルは、あれ、どう書くんだっけ・・・ という夢だった。ハンカチを短くするって何だよ。ってか、handkerchief くらい シッカリ書けよ俺。本当にこんな設問があったら、別の意味で点差がつかないよ ね。スペル選択問題では出題例があったはず。   午前中は読書。   『小説の散歩みち』池波正太郎を読了。   時代小説の大家によるエッセイ集。   小説の書き方や食や旅行など、統一したテーマには欠けるものの、落ち着きの ある筆致はさすがといったところ。「伏線について」というタイトルの文章から 。 ＞脚本を書き、小説を書きつづけて生きて行くためには、よい仕事をせねばなら ぬ。それでないと仕事も来なくなるし、読者からも見捨てられることになるから 、自分の芸をみがきつづけなくてはならぬ。   したがって、私なりの努力はしてきたつもりだ。   だから、戦後の私は、そのときどきの自分の生活の中から伏線を見つけ出し、 どうにか一年先、二年先へ結びつけながら、今日に至ったのである。   ゆえに、ライフ・ワークにこういうものを書こうとか、将来は、こうしたテー マに手をつけたいと、いまから想いおよぶことは少しもない。   噛んで含めるような宣言だ。   一般には接続詞の多すぎる文章は悪文とされるけれど、わざわざ「したがって 」「だから」「ゆえに」と同じ意味のことばを並べて心境を語っていく。もちろ ん、文章の巧みさだけではなく、氏の人生観にも学ぶべき部分がたくさんある、 とおもう。   昼から外出。   ５年ぶりの運転免許更新で幕張本郷へ。ヘンな場所にあるよなあ。敷地の問題 があるからバス利用はいいとしても、津田沼とか稲毛とか、せめて快速電車の止 まる駅にしてほしい。駅前にある寿司屋さんでネギトロ丼を食べてからバスに乗 る。   幕張メッセに向かうバスだ。   ２つのバスを蛇腹（じゃばら＝アコーディオンみたいなあれです）でつないだ 珍しいバスが走っている。全長18メートルで、バスの後部には 「追い抜きするなら覚悟決めろよな、18メートルだかんな」 と書いてある（要旨だが）。僕の世間が狭いのかもしれないが、こういうバスっ てここ幕張でしか見かけない。初めてこれを見た人は軽いカルチャーショックを 感じると思う。こんなんで角を曲がれるというのもすごい。   今まで無事故・無違反だったので、ゴールドカードだった。   が、今回は違反１回で「一般講習」扱い。５年前に北海道でつかまったのだ。 なんと、 16キロオーバー でパトカーのお利口につかまった。たしか、違ってたら悪いけど、14キロ未満の スピードオーバーは注意だけで罰金が取れないはず。北海道は死亡事故の多いと ころであり、道警もそれに乗じて 「ひひひ、あいつ15キロ以上オーバーしねえかな。うちら道警、金ないから、罰 金で稼がなきゃな。あっ、したした。いま16キロ超えてた。しめしめ。おーい止 まりなさい、止まらなきゃタイーホよ」 とかやってるんだろう。インケンなんだよこのボケ公僕が！   手続き難渋。   もー。視力検査だけで20分も並ばせられる。いまどき立って並ばせるか？　そ こから写真撮影まで15分くらい待ち。 「６番窓口の前で待っていてください」 とか言われて、そこで30人くらいが常に待っている（当然立ちぼうけ）。６人ず つくらい呼び出すから、なかなか自分の番が来ない。お待ちの方は前に詰めてく ださーい、とか言われる。たいがいにしろお前ら。あのな、わしら市民な、 食糧配給を待つ帝政ロシアの民 じゃないんだっつの。公僕はちったぁ考えろ！   講習は１時間。   まあ、これは別に構わない。交通ルールがどうとか道交法の改正がどうとか、 そういうのふだんは知らないもんね。無事故・無違反だと30分。１回つかまって １時間というのは、罰としてはそこそこ妥当かと思う（複数回だと２時間）。５ 年に１回だし、我慢もできる。講習開始までの無駄な待ち時間さえ何とかしてく れれば。   しかし、この免許更新って何か意味があるのかね。   事実上は視力しか再検査しない。もう１度ペーパーテストがあるとか、実車試 験があるというわけでもないから、ほとんど形骸化しているかと思う。以前はゴ ールドで５年継続、ノーマルで２年継続だったのが、どちらも５年継続になった （複数回の違反があると３年だが）。年限を延ばしても根本的な解決には全くな っていないと思う。ということで、 公僕はちったぁ考えろ！ というのがいつもの結論ですな。   いったん帰宅。   午前中の雨模様から天気は少しずつ回復。実家に向かう夕方には晴れてきた。 ということで実家へワープ。   いろいろとご馳走になる。   魚が好きだという話題が親にインプットされてしまったらしく、いつも煮魚が 出るような気がする。今日はキンメダイ。その他コマゴマした野菜料理などをい ただく。   先日の新聞屋さんからの頂き物を実家に回す。   サラダ油とか、ダシの素とか、コンソメとか。独り暮らしではとても使いきれ ない。代わりにということではないけど、素麺だのウドンだの 自家製塩ラッキョウ など貰ってくる。いつもすいませんね。梅干しは漬けないのかと質問したら、あ れは干すだけのスペースが広くないと難しいのだそうな。まさかワシに漬けろと 言っているわけではないだろうが。   免許更新で１日の多くが奪われたような気がする。   ニコライ２世は津田三蔵に斬られ、のちに家族もろとも銃殺された。何月革命 だったかは自分で調べよう。それにつけても、せーの、 公僕はちったぁ考えろ！    これまでの日記はコチラ