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回復が遅れて、ビール 6月20日


  8時前起床。
  ひさびさの二日酔い。5段階の下から2番目でレベル2。行動に問題はないが 行動したくはない、くらい。腹が空いているのに食欲がないので、朝食はグレー プフルーツとヤクルトとヨーグルトのみ。

  昨晩はどれくらい呑んだのかな?
  2人でビール2缶、焼酎ボトル1本。焼酎はアルコール度数25度だから、ちょ っと呑みすぎくらいかな。4時間くらいかけたので量的な問題はそれほどない。 いつもは水割りにするのにロックで全て飲んだのがいけないんでしょう。


  9時に整骨院へ。
  途中で定食屋さんにつかまって目玉焼き定食。朝飯にご飯というのも、焼いた ソーセージなんてのも珍しい。食材は豊富にあるので買い物もない。自販機で煙 草を1つ買っただけ。行動効率が悪い。


  そうだ、昨日のことだが例の「タスポ」が到着した。
  薄っぺらなICカード。困っていることがある。駅の改札でスイカが使いにく くなったのだ。定期入れをそのままかざすと、

「もう1度触れてください」

と大きな音で言われることが多くなったのだ。

  原因はほぼわかる。
  定期入れにICカードが増えすぎたのだ。今まではスイカとクレジットカード 。ところが先日、免許もICカードになった。そして今日からは(正確には7月 1日からは)タスポも加わる。

  原理はよくわからないが、ICカードを重ねておかないでね、という表示(注 意書き?)をよく見かけるような気がする。
  家の中に女を3人住ませておくと面倒になるからやめよう、みたいなもんだろ うか。やったことないけど(不適切な比喩だ)。だから従来から主張しているよ うに、

オールインワンのシステム

を作ってもらいたいのだ。紛失のリスクは増えるかもしれないけれど、どうせ全 てのカードを1つの定期入れなり財布なりに入れっぱなし、というのが実情では ないか。


  帰宅してもぐずぐずする。
  それほどではないはずなのに、二日酔いが抜けないのだ。1時間くらい昼寝も した。仕事は雑用的なところでお茶を濁した。本も読んだ。


  『ビール最終戦争』永井隆を読了。
  20世紀末から2006年に至るまでのビール業界を描くルポルタージュ。
  ジャンル独特の読みにくさはあるものの、なかなか面白い。

  ビールは大好きだ。
  慣れという問題があるはずだが、国産を飲む。ビールの会社は日本に4つあっ て(キリン・アサヒ・サッポロ・サントリー)、僕はその中で全面的にキリンを 支持している。麦芽100%には特にこだわらない。日常の飲み物で、きちんとした 味があればそれでいい。出先の店にアサヒしかなければ残念ではあるけれど、だ からと言ってビールはパス、なんてことはない。おい、

泡が出りゃそれでいいのか

と問われれば、まあ基本的にはそうなんだよな、と答えるだろう。

  さて本書。
  この感想文の冒頭でその内容はわかるだろうから、内容については書かない。 書くのは、ルポルタージュ特有の文体についてである。第1章「ビール戦線、異 状あり」の書き出し。サブタイトルが「苦くないビールを探して」、小見出しが 「第三のビール誕生の瞬間」。いつになったら本文なんだ? やっと引用。


>冷たい雨が落ちてきた。
  静岡県焼津市のサッポロビール醸造技術研究所に出勤しようとすると、西小川 という小さなバス停に立っていた柏田修作は、「ついてないな」と舌打ちをする とコートの襟を立てる。
  時間になっても、田舎のバスはやって来ない。待ち客のなかから、傘の花が開 く。だが、この時四十二歳で単身赴任中だった柏田は、傘を持参していない。


  もう、読む気なくなっちゃうよね。
  ヘンに文学チックで妙に説明的。過去時制から現在時制の連打という、「臨場 感を出す文章の書き方」という本(そんなのあるかな)のお手本でもパクってる んじゃないかという文体。ルポルタージュって、いつもこういう文体なんだ。だ から僕は原則的にルポルタージュを読まない。

  この文章の続きは「ドラフトワン」という画期的な第三のビールの誕生を描い たものになる。
  この柏田修作さんが「曇天を見上げた」瞬間にひらめいてしまうのである。だ からまあ、この書き出しは必要と言えば必要なことは確かだ。しかし何とかなら んか。バス停の名前なんかどうでもいい気がするし、田舎のバスのほうが時間に 正確なんじゃないか、田舎なのに「傘の花が開く」ほど待ち客がいるのか、とつ っこみたくなる。時制だけ踏襲して書き直してみよう。


  柏田修作は傘を忘れてきた。
  小さなバス停の待ち客たちは傘を広げる。四十二歳で単身赴任、出勤前に冷た い雨に降られる。ついてない。職場のサッポロビール醸造技術研究所に向かうバ スは遅れているようだ。静岡県焼津市なんていう田舎町でバスが遅れるなんて、 ますますついてない。舌打ちが出る。


  あんま変わんねぇか(-_-;)
  「傘の花が開く」とか「コートの襟を立てる」といった慣用句をカットしたこ とにはなる。まず柏田修作にスポットライトを当てて、カメラが引くように全体 の背景を描いた。固有名詞はどうにもならないが、できるだけ字数を減らした。 いま書いていて思ったのは、やはりルポルタージュを書くプロは、それらしい文 体を身につけているのだな、ということ。

ルポ好きな人はこういう文体も含めてルポ好き

なのだろう、と思われる。お好きな人は立ち読みでもどうぞ。


  終日、曇りときどき雨。
  湿度が非常に高い。昼食にはビビン麺を作って食べた。昨日の残飯があるので 具は豊富だった。出勤前に入った風呂で完全に酔いは抜けた。雨と二日酔いの合 わせ技1本でプールをさぼった。代わりに室内運動を2倍にした。こんなんじゃ 取り返せないんだけどね。


  授業前に某講師2名などと雑談。
  秋葉原の事件、宮崎勤、露出狂、痴漢などに関する非常に面白い話題だったが 、問題がありすぎるので削除。実はいま書いたんですけど、あまりに品性下劣な ので、申し訳ない。

サンプル;
「げぇ、マジすかそれ」
「ぜんぜんオフレコになってないじゃないですか」
「そういうので萌えるんですかね?」
「露××とかタイーホじゃないですか」
「見せてどうするんだろ」
「自慢じゃないですか」
(中略)
「金、とるの?」
「いや、撮らせるだけみたいですね」
「なんかいけないのかな」
「倫理的にまずいんじゃないですか」
見えないからいいんでしょ、×××」
「あ、それ賛成」

これだけでもマズイような気がするな(-_-;)


  授業はLクラス。
  テキストの長すぎる「前説明」を精読してくると、文法編は全て正解になって しまう。これはこれで考えものかなとも思う。説明通りに解けるということは、 多くの場合、実力を保証しないからだ。

ルールを当てはめて正解、それほど無意味なことはない。

  いや、無意味は言いすぎかな。
  とりあえずそれだけでもできるのが大切な時代になっているし。しかしそれで も。それだけで実力がつくなら、習ったことは全ての模試や入試で得点できるこ とになるし、実際にはそんなことは起こらない。そのまま解けるというシステム を、いつでも解けるというシステムに変えていくことが必要とされるだろうか。 具体的には、ならべかえ問題の解答を先に示してから理屈を説明する、なんてい う

子供だましの授業を回避

していきたい(そんなんだったら、ほとんどの市販問題集でも同じだわな)。難 しいところなんだけどね。いつもと違って、なんで「子供」と書いているのかが 読解ポイントでしょうかね。


  帰宅して夕食はやはり昨日の残飯処理。
  ナマのアジを3尾買って、昨日は1尾しか出せなかった。残りの1尾は刺身で 、もう1尾は酢の物にした。アジだけで動物性たんぱく質が足りてしまうメニュ ー。枝豆だの空豆だの豆腐だのといった植物性たんぱく質も多く、納豆を食べら れなかった。

  酒はいつも通り。
  ビール350ML、ヌル燗1合、食後にワイン。しかしやはり二日酔い明けらしく 、ワインは1杯で十分みたいだ。アルコール換算では昨日の30%くらいで、毎日 楽しむにはこれくらいが適量かな、と思う。湿度が高く、久しぶりにエアコンの

除湿モード、起動

となった。それでは。
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