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保身の守り、果敢な攻め |
7月8日 |
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9時半起床。
まだ眠いかと思ったが起きてみればそうでもなかった。やるべきことがあるな
と思えばそういうものだろう。パラパラと雨が降っている。さっそく授業準備に
とりかかる。
頻出パターンゼミの話題。
おおまかにL・Cクラス生が『T』を受講するだろうか。Q・Fが『U』とい
うこと。5年くらい前と違って、大学別ゼミと名付けられた講座が10コマ完成と
いうことで、お金や時間の兼ね合いで受講しない人もいるかも。
『T』はLにとって難しく、Cにとっては少し易しいだろう。
このあたりちょっと書きにくいことがあるのでボヤかして書くと、この数年の
いわゆるその、えーと、まあ中堅大学の短文問題は、このテキストより易しい設
問が多い。どこをボヤかしたのは想像してください。大学別ゼミのTとU(ほぼ
共通問題です)で扱う短文問題が現状にあっているかと。このくらいにしておこ
う。
『U』は難しい。
こっちもちょっと(以下同文)・・・なのだが、今のMARCHや早慶の問題
は、ここまで難問揃いでもない。受験生でも、ある程度の力があればという前提
を設ければ、03年と08年の入試問題を比較すればわかると思う。
より難しい問題を解けばそれだけできるようになる、
なんてことはない。より易しい問題へ逃げていてはダメだけど、そこそこの、つ
まり「ちっと難しいなぁ」と受験生が苦しむくらいがベストじゃないか。
どちらの講座も、授業はそのあたりを計算してやるつもり。
予習の方法はふだんの通年授業文法編と同じで良い。予習での正解率はぐっと
下がるが(50%くらいかな?)問題なし。どの項目(文法ならその分野、ゴイな
らゴイ)を問われているのか、きちんと考えてくること。
お昼過ぎに外出。
スーパー。お昼ごはんには海鮮丼を買ってきて食べた。高かったけど(4桁近
いぜ)、寿司屋さんで食べるより美味しかった。夕飯にはスズキの刺身を食べた
。が、こっちは今が旬なのにあまり美味しくなかった。2回目の昼食は家で日本
ソバを食べた。油揚げが使いきれなくて苦肉の策だった。3枚が3日で使いきれ
ないというのは問題があると思う。
そうだ、朝ごはんにサクランボも食べた。
「ナポレオン」という品種だったかな。いや、名称は「ナシゴレン」だったか
も。違うかな。
カタカナ5文字だったはず。
「パタゴニア」ではなかったし、「パラノイア」でもなかったと思う(当たり前
だ)。
サクランボと言えば「佐藤錦」と相場は決まっているが、「ナポレオン(仮)
」もなかなかだった。
スーパーで普通に買える「佐藤錦」ってのは、別にたいしたことがないと思う
。デパートで売っているようなルビー色のそれは別格だけどね。きっと偽装もあ
るはず。たぶん、今日も『佐藤錦』を食べただけかと思う。
本も読んだ。
寝る前とか予習の休み時間とかに読んで、急いで感想文を書いてい
る。そんな
ヒマはないとしらばっくれてみたいけれど、読書でインプット、感想文でアウト
プットをしないと生きている意味がない。仕事だけの人生は、つまり何も生産し
ていない人生だ。アウトプットが一番楽しいし、ヤリガイもある。大げさだとは
思う。
『30年間後悔しないマ
ンション購入術』櫻井幸雄を読了。
マンション購入に関するあらゆる事項を説明する本。
2001年の発行なので情報が古いところもあるだろうが、なかなか面
白かった。
実は、類書をほとんど読んでいない。
マンションを買う前の予習として、本書のようなものを読んでおく
べきだった
と思っている。そういう意味では、今さら読んでも仕方がない本なのだけど、
後
の祭りを楽しむのもいいじゃないかという変な趣味があるのだ。じっさいに
読ん
でみると、「ああ、あれってこういうことだったのか、そういう仕組みだったの
か」と感心することが多かった。
おもしろいのは特に前半だ。
30年というのは仮の数字として、後年になってから自分のマンショ
ンが売りや
すいか、という視点から書かれている。立地や間取りや設備について詳しく書か
れている。
僕が買ったマンションでまずかったところは、狭いこと。
本書では「3LDKで85平米以上」が基準となっているが、僕のと
ころは70平
米くらい。独りで住むぶんには充分だが、常識的にファミリーに売ることになる
から、この数年はともかく、10年後には「狭いな」と思われるかもしれない。
良かったところは、間取り。
うなぎの寝床のような縦長物件が嫌われ、開放廊下に寝室が面して
いるのは時
代遅れとされている。間口7メートル以上のワイドスパンが望ましいとされてい
る。僕の場合は角部屋ということもあって、寝室はおろか開放廊下に面する部屋
すらないし、バルコニーを除いて8メートル以上のワイドスパンだ。
知らなかったのは、大規模マンション(200戸以上)のスケールメリ
ット。
管理費などの共用費が多く集まるので、共用スペース(管理棟やロ
ビーやキッ
ズルームやゲストルームやフロントなど)を多く確保できるということだ。僕は
その手の共用施設を全く必要としないから考えもしなかったけれど(泊まり客
な
んて1年に何回来るんだ?)、やはり「売る」という視点だとそういうもの
も必
要だったのかもしれない。そもそも、スケールメリットという発想は僕にはなか
ったし。
全体的には、やはり類書の宿命がそうであるように、情報が古くな
っているこ
と。
これがあればハイグレード設備とされるものの中に、ここ数年では
常識となっ
たディスポーザーや食洗機や宅配ロッカー(特にこれは賃貸でも普通についてい
るところが増えた)なんてものも挙げられている。即座に役立てるという意味で
はなく、これからマンションを買おうという人が目を通しておいて損はないくら
いの本だと思われる。新しい類書があればそっちが優先ですが。
記述は様々に省略して校舎へ。
授業アンケートが戻ってきていた。この3年ほど書いているように、特に気に
ならず。もっと大事なことがある。でもそれでは関係者がオモシロクナイだろう
から少し書いておくか、しょうがないな、サービスだし(^_^;)
去年が出色(しゅっしょく)のデキだったせいか、少し悪くなったかな。
今年は真面目に授業をしているので、そうだろうなという結果。僕だから成り
立つパラドクスだろうか。Cクラスがイマイチというのが2年続いたのは反省材
料かも。手応えのわりに平凡なのがQクラス。手応えと入試の結果は比例するの
で、これもどうでもいいが。
ネタとしてムリに特筆事項を探せばLクラスか。
「満足しているか?」という項目が低いわりに、「力がつくと思うか?」とい
う項目が高い。本来、教育とはこの逆ではないかと思うが、僕がたずさわってい
るのは教育産業であって教育ではない。だからこんなもんか、とも思う。
2年生はバツグンに良かった。
出席率が異様に悪い(今日なんか50%だぞw)のに、数字だけ良いのだ。悪い
よりはマシなだけで、これはこれでどうかと思う。他に書くことないな・・・。
そうだ。
いやこれまずいな。いま書いたけどアツすぎるので削除した。今となっては懐
かしき「予備校講師の実情・Z」の原稿はそれなりに用意できている。がしかし
、業界及び我が情況を鑑みて(弱ッ!)アップはできない。いくら僕だって、保
身を全く考えないわけじゃないからね。ほとんど考えてないけどね。会員ページ
に
「アツすぎて一般公開できないエッセイ」
というページでも作ろうかな。ということでこの話題はここまで。
最後に将棋の話題。
あ、読者がここで減った。まあいいや。棋聖戦第4局。激しすぎる急戦で、午
前中からワクワクして見ていた。佐藤棋聖がズバッと飛車を切り、銀・桂馬・香
車との「3枚換え」。ここ数年、佐藤の攻めの姿勢はすばらしい。二番手棋士か
ら、一流棋士になったと思う。
飛車と角を大駒(おおごま)という。
このいずれか1枚を、それ以外の2枚の駒と交換するのが「2枚換え」。一般
には、
「2枚換えは歩(ふ)ともせよ」
というくらいで、大駒を捨てて2枚を得たほうが良いとされる。しかし今回は佐
藤の3枚換えで、羽生が良くないのかなという序盤戦だった。
結果は羽生挑戦者の勝ち。
果敢な攻めがベストというわけでもない。これで2勝2敗まで来た。佐藤の連
勝、羽生の連勝で、5番勝負は第5局が決戦になる。羽生は勝てば久しぶりの4
冠だが、どうだろう。降ったり曇ったり晴れ間が見えたりの梅雨空が続いている
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