予備校講師でわるかったな!





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急には動けない 8月27日


  今日も6時前起床。
  何とか5時半には起きたいのだけど、生活リズムはまだ本調子ではないのかも 。10時前に就寝するのが難しい。久しぶりに晴れ間が見える。でも涼しい。半袖 だとちょっと寒いような感じも。コンビニで買ってきたメロンパンを焼きなおし て朝食にする。急いで昨晩読んだ本の感想文を書く。


  『大青春。』永倉万治を読了。
  執筆当時50歳手前くらいの著者が、青春の悩みについて語るお笑いエッセイ集 。
  文章のリズム感、スピード感、意外な展開など、エッセイとしてかなり上質。好著。

  1本が文庫本で15ページほどの、ある程度まとまった量のエッセイである。
  基本パターンは同じ。「友達について」「孤独について」「コンプレックスに ついて」などの青春期にありがちなトピックを題名にして、著者の一人語りが始 まる。

  何の話になるんだと思うと、場面は急展開して、いままさに青春をおくる若者 との二人語りになる。
  おじさんの著者が説教めいたことを面白おかしく話すのだけど、若者には今ひ とつ通じない。若者は無関心なわけでもバカにしているわけでもないけれど、皇 帝ペンギンがワンセグケータイを見たときのように、

「はぁ、そうなんすか。ってか俺には関係ないなぁ」

という雰囲気を漂わせるのみである。通じているのか通じていないのか、たぶん 通じていないんだと思う。著者はそれを悲しく思ってもいないし、あきれてもい ないし、きっと通じるはずだと信じているわけでもないようである。

  この著者の文章の面白さは部分引用では伝わらないので、どこかで見かけたら 立ち読みしてみてください。
  高校生から中期中年までにオススメかな。


  2回目の朝食はモスバーガー。
  やや飽きてきた。昼食は中華弁当。


  『大学別V』はペースを落として。
  昨日の反省があったため。本日の暴言でもいこうか。整序問題に関して、以下 のような(要旨)記述がテキストにあった。

・選択肢を見て、自分の知っている構文が思い浮かぶかどうかがポイント。

たけし、イキます!

「じゃあ何かよ、知らない構文だったら解けないっていうのかよ、知らなかった ら手ぶらで帰ってくるのかよ! 知ってる構文ばっか出るなんて、そんなん下流 大学だけだぁぁぁぁ!」

最後のひとこと、余計(@_@;)


  『大学別T』も同じようなノリで。
  VもTも、予習をしていない生徒様がチラホラ。特にこれらの講座では、意図 的に

予習をしていない生徒様には意味不明

なように授業をしているのだけど、出席者が減らないのが不思議。我が「よびわ る」を読んでいる生徒様は受験界の上流階級(上流・下流は偏差値とは無関 係)だけだと思うのであまり意味はないけれど、ちょっと書いておこうかな。あ れ、暴言シリーズ?

  このタームのことではないが、某講師の話。
  ある設問の解説をして、数字を入れかえただけの問題演習を授業中に解いてい ただくと、何もせずにボーッとしている生徒様が多いという。某講師によれば、

「2と3を入れ替えただけの問題なんですけど」

となる(注:実際にはαがα+2などに変わっているのだと思う)。

「なんか、こっち(講師)が答えを書いてくれるのを待っているような雰囲気な んですよね」


  おそらく、問題点はここにある。
  自分で考えないで、自分で手を動かさないで、講師が説明することを聞いてい るのが「勉強」だと思っているのだ。これは、残念なことに、今の市進生のトレ ンドだと思う。別に市進に限らなくてもいいかもしれない。

授業を受けることが勉強だと思っている受験生

が異常に増えているのだ。あるいは、大手予備校などではそんなことはないのか もしれないが、まあ、誤差の範囲ではと想像する。

  勉強って、つまりここでは世界でいちばんレベルの低い勉強である受験勉強の ことだけど、

自分の能力を引き出すための思考訓練の最初の一歩

じゃないかと思う。
  話を真剣に聞いていたって、受験会場で手を動かすのは自分なのだ。真剣に聞 いていたなんて、何の勲章にもならない、手を動かすのは受験生本人しかいない 。


いま動かなければ何にもならないんだ、
動け、動け、動け、動いてよぉぉ!
→初号機沈黙、そして起動、以下確率変動、めでたし

なんてことは、アニメの世界でしかありえないことなのだ。自分の手が動かなけ れば、誰も助けにきてはくれない。

「ってか、まだ遊パチ『エヴァ』ハマってるんですか?」


  休憩時間にちょっと悪いニュースが入る。
  残念だ。僕にも××××××にも過失はなかったようだが、結果はかんばしく なかった。それでも、大人の社会は結果責任になる。僕も今までさんざん日記に 書いたように、充分な工夫をしてきた。それには自信がある。が、とにかく結果 は良くなかった。それが全てだ。

  改善方法の見つからない失敗はない。
  見つからなくても、失敗の原因を探す必要がある。たまたまとか、運が悪くて とか、そういうのは現実によくあることだけど、仕事上の失敗はそうもいかない 。成功しなくても、失敗しない方法があったかもしれないのだ。いまの時点の僕 には見つからない。これが、

生徒様にゴミ箱を投げつける

くらいの過失ならば、反省するところもあるのだが、そんなんじゃないから手に 余る。まいったなあ。ちなみに、今日の授業とは全く関係ない。ちょっとへこみ ました。


  そういえば昨日、スタッフにこう言われた。

「やっとゴールが見えてきましたね」

  ありがたい励ましで感謝。そうなんだよなあと思う。なんだかダラダラと続い ているようだけど、とにかく終点は近くなった。残りは3日だけだ。今日は真夏 日に近いくらいの暑さだっただろうか。帰宅時に小雨が降りだした。

  夕飯のメインは氷頭(ひず)ナマス。
  鮭の頭付近の軟骨のことを「氷頭」という。あんまり旨くなかった。サブメイ ンのお刺身カマボコは旨かった。枝豆や大根オロシやモロキュウは普通かな。料 理に集中する時間と気力は少ない時期だ。

  将棋の王位戦は第5局。
  羽生挑戦者の1勝、深浦王位の3勝で迎えている。昨日今日で行われたので、 ほとんど結果をチェックするだけだった。この日記を書く前に見た。結果は羽生 勝ち。これでもまだ連勝が必要なので、王位奪回はちょっと遠いかなあとも思う 。


  日記を書いているとき、外から虫の声が聞こえた。
  名前はしらねど、秋の虫。バルコニーの近くまで来ていたようだ。少しずつ忍 び寄る秋の気配。もうすぐ、終わりだ。そして、まだまだ終わらない。
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