予備校講師でわるかったな!





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傾奇者は開花を待つ 8月28日


  やはり6時前起床。
  昨晩は寝室の窓もドアも閉めて寝たところ、寝汗をかいて3時に目が覚めた。 それでもこの時期としてはかなり涼しい。最低気温は23℃くらいかな。たとえを 求めれば、

「つきあって2年、一緒に住んで半年、もうちょっとウザイような気もするから 手をつなぐのもイヤではないけど望みたくもない彼氏が、涼しくなったきょうこの ごろ、久しぶりに手をつなごうとするから、まあいいかと思った9月の半ば」

という24歳女子のココロというところだろうか。たとえが長すぎると意味がわか らなくなる傾向も。朝から雨模様。昨日はともかく、この5日ほどはこういう天気が 続いている。


  ちょうど雨がやんだタイミングで出勤。
  ダラダラ続く夏期講習は、今日で33日目になる。サラリーマン諸氏にはわかり にくいかもしれないが、同じ場所にこれだけ連続して出かけるのは、ちょいツラ イ。仕事がないよりは遥かに良い。ところで、「コマが多くて毎日しんどい」と いうことをこの1ヶ月くらいグチっているようだけど、他の講師はどうなんだろ うか?

  もちろん僕よりも忙しい講師はたくさんいる。
  僕のように40日(休講日含む)で110コマなんていうのは少ないほうではないに せよ、取り立てて多いというわけでもない。この「よびわる」だけ読んでいると 、これが一般的な市進予備校講師の図なのかと思ってしまう人がいると思われる が、僕はあくまで1つの例である。


  パターンをみてみる。

・1日6コマの人はマレだが、ゼロではない
・英数国では、2コマやって校舎移動して3コマ(逆もあり)というタームが多 い
・理社では、2コマやって校舎移動して2コマ(2コマ空きで拘束時間が長い) というタームが多い
・トータルのコマ数が多い人は、まとめて休みを取ることが多い

  もちろんたくさんの例外はあるが、これらが主流だろうか。僕のように同じ校 舎に7ターム連続で、しかもダラダラと続くのは珍しいわけだ。そういう意味で は、市進関係者は

「信原、傾奇(かぶき)者だな」

と思って読んでいるかと思われる。ベツの意味でカブキなのかもしれない。銀玉 『花の慶次』は打ったことがない(マンガは少しだけ読んだことがある)。


  午前中の授業は、内容的には順調。
  1コマ目で生徒様の対応に問題があったようなので、2コマ目は作戦を変えた 。抽象と具体の入れ替えについて詳しく。大学生たるインテリになろうとする生 徒様が、こういう作業をサクサクできないようでは困る。インテリも度を越して 抽象しか語れなくなったら

お利口丸出し

ではあるけれど。

  僕個人の基準になるが、頭のいい人は抽象と具体の入れ替えが極めて上手だ。
  お利口は聞き手の理解力を無視して抽象または具体に片寄って話すものだ。し かし、そうではない本当の賢者もいる。昨日の日記に書いた数学講師もそうだし (文系コチコチの僕に数学の具体説明は無駄だからね)、某古文講師Sもそうだ 。今日の会話例。

S 「ホテルでマッサージ呼んだんですよ」
僕「ふーん」
S 「おばさんが来てですね」
僕「湯治場じゃないから盲目の人が来たりはしないわな」
S 「おばさん、サカリやがって
僕「ああ、そういうの、あるんだ?」
S 「もうホテルでマッサージ頼めません、トラウマです(-_-)」

抽象化は「サカリ」である。そのまま「つかまれた」じゃ、話芸にならないだろう 。何をつかまれたんだよ。カブキ者の僕としては、このエピソードを授業で紹介す るしかなかった。すまん、S先生。書いちゃえばこっちのもんだがな(-。-)y-゜ ゜゜


  午後もまあ順調かな。
  実力的には大変なことになっているのが、夏の最基礎レベルの生徒様ではある 。が、それなりに頑張っているんじゃないか。正解率なんか、どうでもいいと思 う。

とにかく授業と受験勉強に喰らいついていくこと。

これが何よりも大事だ。

  僕としては、Lクラスの目標は

「石にかじりついても一般受験で日東駒専レベル確保」

である。
  推薦やAOで受かるのはカンタンだが、一般受験だとなかなかヤッカイなのが このレベルである。昨年の実績では、最後までLクラスで英語の偏差値は30台でも 受かったという生徒様がいた。5年前の状況とは全く異なる。それだけ、入試が ある意味で難しくなったとも言える。わかりにくい文章で失敬。カブキはいつも わかりにくい。ってか、誰にもわからない?


  夕飯はコマゴマと。
  メインはマグロのスキミだろうか。白ネギの輪切りを加えて。安いわりに旨か ったりして。

  日本酒は千葉の『舞桜 辛口純米 三年秘蔵』。
  九十九里の地酒だという。ラベルにあるようにコクのある辛口。冷(ひや)ま たは常温というオススメも事実だ。地酒らしい臭みも良い。


  帰宅時にはたまたま雨を避けることができた。
  日記を書く今はときどき雨、またはカミナリ。湿度が異常に高いのでエアコン を使っている。このところの悪天候で、室内のサンセベリアの花弁も成長が良く ない。日光が足りないのだろう。花が咲くのをじっと見守っている。

カブキ者として、花の咲くのが待ち遠しい

のだ。最後はわかりやすい比喩だった。え、これでもわかりにくいの?
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