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ハスッパ不全日記 |
9月10日 |
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5時半起床。
1時半に就寝、5時に目覚めて、眠れなくなったため。不規則な睡眠時間には
慣れているし、昼寝する時間もあるから起きてしまう。朝食を作りつつ洗濯。
洗濯の洗剤がかわった。
『アタック・バイオジェル』という液体タイプ。変えたかったからではなくて
、新聞屋(蔑称)の更新サービスがたまたま『アタック』だったのだ。しかも「
詰め替え用」である。
詰め替えようにも元のボトルがない
から、わざわざ新品を買ってきたわけ。ホント、気の利かないプレゼントだよね
。客が液体タイプ使ってるとは限らないじゃないか。そんなことやってから誰も
新聞なんか取らなくなるんだよ(-_-メ)
ああ、新聞屋さん(最高敬語)の悪口じゃなかった、洗剤だ。
奥さん、僕の困惑がわかるでしょう。わかりますよね? 主婦たるもの、洗剤
が変わるのは家事人生の一大事と知っているはず。
仕上がりの香りが変わる。
これ、かなりの大問題ですよね?
今までは粉末の『ニュービーズ』だった。すずらんの香りが良かったのだ。粉
末だから、風呂の残り湯を入れて溶かすのが面倒ながらも1つの楽しみだったの
だ。それがですよ奥さん、
1、液体だから溶かす楽しみがなくなった
2、『アタック』はアクアグリーンの香り
ってことになっちゃんたんですよ! そんなのありかよ。アクアグリーンって、
何? オレはすずらんの香りが好きだったんだぁぁぁ!
「お前は何をくだらないことをエンエンと書いてるんだ、主婦か、お前は。さっ
さと日記を進めろッ」
だって、おいら主夫志望なんだもん(*^_^*)
朝は授業準備。
やっと軌道にのったところ。あさってあたりからルーティーンとして扱えるだ
ろう。朝もはよからプールです。健康的ね。550メートル、体重は63.45キロ。体
調良好。まだ11時前か。
昼食は天丼弁当。
きのう今日と朝飯の時間が早すぎて、お店のランチが始まる時間まで待てない
。味はふつう。食後の休みとして読書。続けて感想文を書く。ヒマなだけに忙し
い。
『救命センター当直日誌』浜辺祐一を読了。
救命救急センターに勤務する医師によるドキュメンタリー。
救命の現場を描いた内容はもちろん、文章のリズムが良く、エッセイとしても
かなりレベルが高い。
医師の書く文章なので、内容が難しい部分はある。
ある程度まで内容をかいつまんで紹介しているとは思われるが、「このくらい
の説明でわからん読者はおいていく」といったスピード感がいい。ふつう、医師
が書く本では素人向けにやさしい言葉で丁寧に病気や人間の身体が語られること
が多いだけに、本書の力強い筆致が意外に感じられる。
そう、文章が良いのだ。
過去のエピソードについての対話。新米医師や研修医と、「ベテラン」または
「当直医」と呼ばれる著者が意見をやり取りする。著者は自分のことを「当直医
」と突き放すような書き方をしながら、同時に1人称を使うことなく当直医とは
著者自身のことだと匂わせる。3人称でありながら実は1人称という文章を書く
のは、僕も含めて文章のアマチュアには難しい。
過去のエピソードをマクラにして、救命の現場を描く。
現場の混乱や焦りが伝わってくるリズム感ある文章。もちろん全ての急患が助
かるわけでもない。死をみとる苦労も描かれている。そしてとつぜん話は過去の
エピソードに戻る。1つのテーマを語るのに、過去と現場をいったりきたりする
のだ。
粗野で乱暴でハスッパなものの言い方も良い。
やはりこのあたりも、ふつうの医師の文章とは違う。およそ医師の書くものは
、言葉使いが慇懃なほどに丁寧なのだ。なんだかおっかない、やさぐれな医者だ
なあとすら読者は思う。
釣り仲間でフグを料理して、中毒患者が2人でた。
幸いなことに予後は良く、2人とも2日ほどで退院できた。シロウトがフグを
料理するのが危険なこと、今回はともかく1つ間違えればあの世行きだったのだ
と若い医者は諭すが、何しろ助かってしまったから、患者2人は寝耳に水の状態
。グチる若い医者をなだめる当直医。独白。
>救命センターというところ、こんな釣り仲間と似たような患者ばかりである。
何度血を吐いて死線をさまよっても、喉元すぎれば、また酒を食らって、救急
車で担ぎ込まれてくるアルコール性肝硬変の酔っ払い……いったい、何度胃洗浄
されれば気が済むのか、これでもかこれでもかと睡眠薬を呷ってくる茶髪ねえチ
ャン……何本折っても、またどこか別の骨を折ってやってくる血塗れの暴走バイ
ク野郎……
そう、こんな常連客を抱えているのが救命センターってとこなんだから、フグ
ちりくらいで、いちいち頭に血を上らせているようじゃあ、救命センターのスタ
ッフなんぞ、務まりゃしないぜ、きっと……
べらんめえ口調は、著者の勤務する病院が下町にあるためかもしれない。
医療現場には様々な「最前線」があるから、救命医療がもっとも難しいという
わけではない(これは大切な医療観だと僕は思う)。だが、緊急性とそれにとも
なう無力感を描いているという点で、著者の乱暴なものの言い方は爽快感すらた
だよわせている。ずいぶん文章のうまい医者だと思ったら、本書の前作にあたる
著書で「エッセイスト・クラブ賞」を受賞しているとか。なるほど、なっとく。
将棋の王位戦は第6局。
深浦康市王位の3勝、羽生善治名人の2勝で迎えている。深浦が防衛にリーチ
をかけてから、羽生が1つ返したという星勘定。久々の5冠を目指す羽生でも、
苦手な深浦相手ではキツイのではと書いたのは1ヶ月以上前かも。朝からチラチ
ラ観戦したが結果は僕の仕事が終わってからわかることになる。
日記的に時間を前後させると、羽生勝ち。
これで3勝3敗のタイで、次の最終局が決戦になる。それでもまだ羽生は苦し
いんじゃないかというのが僕の予想で、それでも何とかしてくれというのが希望
だ。竜王戦挑戦者決定がかかる対局が今週末にあるから、なかなか難しいのでは
とも思う。
午後には1時間半ほども昼寝をした。
夜に4時間足らずの睡眠だったから妥当かな。これだけ長い昼寝だと体も疲れ
る。もし可能なら、
夜に7時間半、昼寝で30分
というのが理想ではある。買っておいた中華五目焼きそばを食べてから出勤。
4限は『頻出テーマ読解ゼミ』。
ここも少人数。このいわゆる4限ゼミは
どれも2年ぶりに担当することになるので浦島太郎気分なのだが、
基本的な(生徒様の)流れが変わってきている
というのが今の実感だ。変わったのは誰のせいでもないのは世の中一般と同じだ
。変わったところにどう対応するかが全てである。これに関してはまた来週以降
に書くつもり。授業は順調だった。
5・6限連続はCクラス。
先週の金曜日にチェックした名簿よりも生徒様の数は増えていたので気分は悪
からず。それでも全体には微減かな。何しろ、今日もやめとくか、ということな
ので(何だよw)決して悪くはない。現状では僕なりのベストに近い。出席率は
95%くらいでこれも良い流れ。
激しく攻める授業へ。
Cクラスという中間層を何とかしないと、このままズルズル行っちゃうって。
受動的な受講に意味がないことをしつこく繰り返す。春から続けてきたままのス
タンス。年度途中で方針が変わるのはまずいという考え方。賛否はあるだろうが
、それでダメでも突き通すのが大事だと思う。
ダメな予習例の典型という話題をふったが、どこまで通じたか。
間違うことがダメなんじゃなくて、入試の現場を意識しない予習には意味がな
いという話題だった。定例試験の話題は話した通り。改善策を探さなければ、い
つまでも経っても
偏差値を見てタメイキをつく程度
の受験生のままだろう。長くなるからこの辺で。
夕飯は冷蔵庫の整理。
明日から2日連続で夕食は外食になるため。メインはメバチマグロの中落ちで
まずまず旨かった。マグロは好きな魚ではないのだが、中落ちならそれなりにリ
ズナブルだし美味しいという判断。メバチはクロマグロ(本マグロ)の幼魚にな
る。味は劣るが、冷凍ではなくナマなので買った。
とりあえず最初の1週間が終わった。
ペースはできてきたし、問題点も改善策も見つかりつつある。うまくないのは
今日の日記だろうか。あばずれに、ハスッパに仕上げたかったがうまくいかなか
ったゼ・・・。
「ゼ」って書けばそれでハスッパなのかよ
って読者様も思っているゼ・・・。そんなことくらいで、いちいち頭に血を上ら
せているようじゃあ、予備校講師なんぞ、務まりゃしないぜ、きっと……。
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