予備校講師でわるかったな!





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優越感 10月23日


  7時50分目覚め。

・山口県で秋の特別講習を担当していた僕は、生徒たちの温かい視線で迎えられ たようだ。調子にのって「いいか、というわけで野菜と姪っ子は対義語なんだ。 えっ?と思った人はちゃんと授業を聴くように」と説教した

という夢だった。
  野菜と姪(めい)っ子がどうして反対の意味になるんだろう。冷蔵庫に常備しているウーロン茶を作り、洗濯物をバルコニーに干し、植物に水をやって、僕自身にも水を飲ませて、無事に2度寝。睡眠不足だったし・・・。


  10時40分起床。
  やや寝坊かな。昨日の日記についてメールを拝受、感謝。

>「蒼龍」は、調べてみたところ、やはり、「そうりゅう」です。

  ああやっぱりそうだったか。

・顔面蒼白の「蒼」だから、アオの意味があるはず。「龍」は暴走族やラーメン 店の固有名詞にありそうだから、合わせ技で「蒼龍」。日本語でこういう表現自 体はないように思う。漢文とか、昔の文語文だとあるのかなあ。青龍(せいりょうまたはせいりゅう)とか朱雀(すざく)とか白虎(びゃっこ)とかあるよな。まあ固有名詞だから何でもいいっちゃいいんだが。

と考えたわけ。
  しかし読者様が「蒼龍」を読めるわけがないから(だいたいワシが読めんのよ w)、適当に読み仮名「せいりゅう」をつけてみた。アオだからセイと読むのは じゅうぶんにありえるからね。


  それにしても実際に読み方があるとは知らなかった。
  読者様の知識がどちら方面に広がっているかは想像するしかなく、専門的な知 識のある人には「甘いな」と思われることもあるだろうな、と考えながら書いて いる。銀玉の話とかね。遊パチとデジハネって同義なの?

  もっとも、僕も僕で知っていることを知らないと書いたり意図的にウソを書い たりすることはよくある。
  「はは、こいつ知らないんだ」と思わせるのは、

読者に優越感を持たせて読む快楽を感じさせる

働きがあるからね。僕はブロガーではないけれど、ブログを書く人はそういうこ とを考えるだろうし、考えられない人はもう書くのをやめているだろう。

  あ、なお、「そうりゅう」は本当に知りませんでした。
  わざわざ調べてくれたそうです。メールをくれた読者様に改めて感謝。いろい ろなことを書いてみるべきだな、そうしたほうがいろいろな読者の心のひだに触 れるな、と感じた次第。


  日記に戻る。
  午後から夕方にかけては「活動」。ゆえに書くことがない。久しぶりにちゃん とした雨。気温はけっこう高くて23℃くらいか。蒸し暑いといってもいいかも。

  こういうつらい思いをするのは久しぶりだ。
  思いだけじゃないのがさらにつらいんだが、そういう笑えない笑いはともかく 、95年の1月以来ということになる。予備校講師になってマル1年が過ぎたとき のことだ。あのときは、本当に何も持っていなかった。その代わり若かったけど 。

  その後、97年の4月もつらかった。
  一人暮らしをしてまだ数ヶ月だった。人生でなにがつらいって、

努力だけではどうにもならないものあるな、

と悟る瞬間だ。そういう物事はいくつかあるし、もちろんこれからもあるから、 できるだけ避ける方法をあらかじめ探しておくのが大切だろうね。がんばろう、 自分。

「読者向けじゃないんですかッ!」

何をいまさらウブなことを(^。^)y-.。o○


  暗くなって帰宅。
  なんかすげぇ疲れたなあ。すげぇって30男の使う副詞なのかよ。傘を持って移 動するのがイヤなんだよね。男たるもの手ブラでありたい。きっと同意してくれ る人がいるだろう。こういうときは銀玉なのだが、雨だしなあ。移動中に読んだ 本の感想文が書けた。


  『おもしろくても理科』清水義範を読了。
  小・中学校でまなぶ「理科」を大人向けに語る読み物としてのエッセイ。
  著者独特の語り口を楽しむ本。まずまず。

  僕には理科のことがどうもわからない。
  本書の第1章ではさっそく「慣性の法則」を扱っているけれど、「せんせい、 慣性の法則って何ですか? 100字程度で定義してください」なんて質問された ら答えられない。

「走っている電車の中でジャンプしても、もとの位置に着地するだろ。きみ、そ れが慣性の法則ってもんだよ」

答えになっているようだが、もちろんそうではない。わかんねーよ。「この説明 ではおかしい」ということだけわかる。つまり、典型的な文系人間というか、典 型的な日本人だと思う。卑下しているわけではない。

  著者は「文庫版へのあとがき」で本書の概略を説明する。
  だいたいの日本人が「理科や科学は嫌い」といって避けている。でもこれだけ 科学技術の進歩した時代に生きているんだから、そんなに毛嫌いしなくてもいい じゃないか。一方で、理科や科学の専門家がいる。解説をしてくれるのだけど、 なんだかものすごく難しくてよくわからない。

>私は、その両者のかけ橋になるようなことをしてみたいと思った。実は私にも あんまりわかっているわけではないのだが、わかる範囲で、とっつきやすい説明 をして、一人でも理科アレルギーの人をなおせたら、と思ったのだ。
  理科もなかなかおもしろいものですよ、ということを私は伝えたかった。

  なるほど、趣旨はよくわかった。
  が。読み終わってみて、これで理科や科学に興味が出たかって言われると困る んだよな。王水というものが出てくる。あらゆる金属を溶かす性質があるそうだ 。

王水=濃硝酸+濃塩酸

という公式も出てきた。はて。硝酸って何でしたっけ? みたいな感想になる。 それでも、やはり読み物としての面白さが保証できる著者の本なので、読むだけ 理科としてオススメってところです。たしか「国語」や「算数」などをあわせて シリーズになっているはず。


  洗濯してから夕飯。
  昨日の鮭の残りはエリンギと一緒にバター炒め。サラダ油とバター半分ずつ、コショウと岩塩で味付けし、仕上げに酒をふる。なかなか旨いけれど、鮭ってのは塩漬けのほうが実はおいしい、というのも実感かな。

  他には。
  水菜とキムチの韓国風サラダ(ゴマ、ごま油で味付け)、5日前に仕込んだイカの塩辛、納豆、3日前に作ったキュウリの辛み漬け、おととい仕込んだイクラのしょう油漬けでイクラオロシなど。酒はもちろん、

・第3のビール350ML1缶
・ワンカップ大関200ML

という基本アイテム。カツカツの生活だからしょうがないし、これでも負け組の中では勝ち組と言えるだろうか。上を見ればキリがないからこそ、下を見て満足感を得るのだ。


  やり過ぎるとかえってイヤミという典型(^.^)/~~~
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