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オチない 11月13日


  6時半起床。
  きのうは昼寝が4時間ほどだったから眠れないかなと思っていたけれど、7時 間ちょっとグッスリ。さすがに寝るのにも飽きたかも。夢は

・生徒様に「辞書で acquire の名詞形を調べてみなさい」と言ったところ、「辞 書の引き方がわかりません」と言われる。「アルファベット順だぞ」と言ってみ れば、「さっきから a のところ探してるんですけど、すごいたくさんあるんです けど」と返答されてブチ切れ

というものだった。これ、もうすぐ実現するんじゃないか。紙の辞書を引いたこ とがないという世代が現れるまで、あと5年くらいかもしれない。正解は acquisition です。


  朝食を取りつつ新聞を読む。
  昨日も書いた「特別給付金」は、お金持ち(年収ベースで2,000万以上)は辞 退しても良い、という制度に落ち着くようだ。自治体によって細かいシステムが 異なるとも。わけがわからん。ちゃんと全員に配ればいいじゃないか。逆に、貧 乏な人に、

「あなたは貧乏だから所得税納入を辞退しても良いですよ」

なんていうことになるわけがない。不公平極まりない。辞退されたぶんの給付金 は何に使うつもりなんだろう。僕が勝手に作った例の場合、不足した所得税収入 はどうやって補うのだろう?

  まあそれはいいとして。
  1万2千円もらったらどうします? 年収600万円で夫婦2人子ども2人の家 庭の場合。子どもは中学生と高校生だから、合計で6万4千円になる。

父「なあ、あの給付金どうする?」
母「そうねえ、どうしようかしら」
高校生の息子「オレにくれよ」
父「ナマイキ言うな、お前はまだ扶養されてんだろ」
息子「不要って何だよ!」
中学生の娘「お兄ちゃん、あんたバカぁ? 養ってもらってるってことでしょ」
母「ツヨシ、あんた本当にバカね。ヨシコので正解」
息子「じゃあなんか買ってくれよ」
父「しかし最近不景気でなあ、今度のボーナスも0.5ヶ月分カットらしいし・・ ・」
母「ツヨシの受験料もかかるし」
娘「わたしの冬期講習のお金大丈夫?」
父「ああそれは何とかねぇ。やっぱ貯金かなあ」
母「マンションのローンの繰上げ返済、来年の7月じゃなかったっけ?」
夫「ああそうだそうだ、あれに使うか、とりあえず貯金だな」
息子「え〜マジィ? 5千円くらいオレにくれよぉ」
母「あんたは受験生なんだから勉強してればいいでしょ、お金なんかいらないじ ゃない」
娘「わたし、ケータイがムーバなんだけど、フォーマに変えないとまずいみたい なんだけど」
夫「おおそうか、じゃあヨシコはケータイ、ツヨシは何もなし」
母「残りは貯金ね」
息子「なんだよそれ、納得いかねぇ」

あんまりオチがないな。ま、そういう感じで、半分くらいが貯金に回るのでしょ うな(-。-)y-゜゜゜


  将棋の竜王戦第3局。
  9時からのTV中継を楽しみにしていたら、今年もまたまた国会中継とバッテ ィング。今日は初日だからまだいいし、ネットでも観戦できるからいいけれど、 困ったものだ。どう考えても将棋のほうがコンテンツ的におもしろいと思う。2 日制の初日とは思えないほど局面は進んだ。この話題はまた明日。

  午前中も午後もヒミツの花園。
  お昼前後をのぞいてほぼ快晴。気温もそこそこ上がって空気も乾いた。旅行用 のバッグを天日干し。布団も洗濯物も。空気の乾いた休日は家で過ごすのにちょ うど良い。かなり集中できた。干し物に、ではなくて。


  午前中にプール。
  体重はやはり少し増えて65キロちょうど。旅行に出ると運動不足にして食べす ぎになるから、簡単に太る。秋口に増えた体重が落ちにくいというのが、ここ5 年くらいの僕の傾向。

確実に中年なんだよな

と自覚させられる。自覚くらいは能動的におこないたい。

  昼食はイタリア料理店。
  こんな店あったかな。ナスとミートソースのパスタはそこそこ旨い。アルデン テより少し堅い麺が良い。でも量が少ないな。スープとドリンクがついて900円 というのもチト高い。コストパフォーマンスやリズナブルさを考えると、昼飯が 中華に片寄るのは適切かもしれない。今日はスーパーの必要なし。遅い午後は読 書。


  『明日の約束』辻仁成を読了。
  短編小説集。
  どちらかと言えば奇妙なプロットの作品が中心で、好みはわかれそう。

  著者の作品をハードカバーで買うのはやめている。
  以前は新作が出れば逃さずに買っていたけれど、2003年あたりから僕の好みに あわなくなって、ここ4年くらいは文庫で読んでいる。古本落ちを待つほどでは ないから、これでも好きな作家の1人に数えてもいいかな、くらいのポジション 。

  実験的というべきか、不思議な話が多い。
  たとえば表題作の『明日の約束』。医療援助ボランティアである医師が、近代 文明から隔絶された未開部族の中にまぎれこんでしまう。部族は文字を持たない どころか、時間感覚をいっさい持っていない。過去形や未来形が存在せず、「昨 日」や「明日」といったコトバがない。現実味がないと言うより、

ちょっと設定に無理があるんじゃないか

と思わなくもない。いや、まあたしかに、ひょっとしたらまだそういう人々が世 界のどこかにいるのかもしれないけれど。

  『歌どろぼう』も相当なものだ。
  ある夫婦が急に歌を歌えなくなってしまう。彼らだけでなく、世間でも「歌ど ろぼうが横行している」という報道がなされる。歌を取り戻そうという市民運動 まで始まっている。

これはミステリかSFかオカルトか

と思わされてしまう。

  とは言うものの、小説としては興味深いものが多いと思う。
  どちらかと言えば長篇が得意な作家ではあるが、本書は短編集としてナカナカ のデキでもある。絶賛は全くできないけれど。著者は芥川賞作家にしてデビュー 20周年なんていう大御所(おおごしょ)になりつつあるし、このくらいのキャリ アがあればこのくらい大胆な小説にチャレンジしていくのもありなんじゃないか 。小説をある程度まで読みなれている人は試してみても良いんじゃないでしょう か。


  夕方に銀玉店。
  旅行に使ったお金が多かったようなので、損失補填(そんしつほてん)が目的 。こういう発想、ロクデナシのそれ。今日も新台の『アグネス・ラム』。打つな ら最新台の原則に従おうというわけで、勝つに決まってるわな。打ってみれば、このあとの オチは予想できるだろう。

  3時間で退店。
  夏目漱石、じゃなくて(区別がつきますか?)野口英世16人ぶんの勝ち。勝っ た話って、本当につまらないよね。落ちているお金を拾ってくるような話だった 。ああつまらない。


  帰宅して夕飯のメインはカンパチ刺。
  安売り品(100グラム398円)でどうかなと思ったわりに旨かった。サブは鍋物 。蒸しホタテとシイタケ。前者は以前にあたった(らしい)ことがあるので怖か ったけれど、今は大丈夫。なんだか、最後までオチが決まらない日記だった。
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